腎細胞ガン療養記⑨:術前説明で発覚したこと
入院日の午後に、手術に伴う基本的なリスクと、私自身の腫瘍の特徴について、執刀医から説明を受けた。
それで知ったのだが、どうやら私の手術はいささか難易度が高いらしい。
その理由は…
通常は表面に出ていることが多い腫瘍が、ほぼ腎臓の中に埋没していること
そのため、腫瘍が尿路に密接しており、術中に尿路を傷つけて尿瘻(穴が空いて尿が漏れ出す)の可能性があること
通常は1本しかない動脈が、なぜか3本あること
まあ、手術直前にこれを知ったからといって、私は麻酔で寝ているだけで何ができるわけでもない。
私にできるのは執刀医を信じることだけなので、ほとんど不安はなかった。
むしろ、歯も通常より多く生えていて抜歯したことがあった(オヤシラズとは別に抜歯)。
だから、動脈が3本もあると聞いて、私って何でも多めにできているんだなぁと笑ってしまった。
ホシガリータか!
さて、術前説明が終わって部屋に戻り、15:20に1回目の下剤を服薬した。
粉末を水に溶かして飲むタイプの下剤で、甘酸っぱさをベースとしつつ、そこはかとなく不味さがただよう味だった。
飲んで20分くらいすると、腹痛はないものの、胃のムカつきと吐き気が出てなかなかにつらかった。
2回目は21:00前に錠剤を服薬。
事前にネットで検索すると、
「下剤を飲んでさんざん出した後に、翌朝にとどめを刺すかのごとく、浣腸が待っていた」
という経験談が多かった。
でも、この病院では翌朝の浣腸はしないのだそうな。
心の準備をしていたのだが、何気にこれはかなりうれしかった。
というより、心の中で万歳三唱である。
ただ、私の場合は、下剤を飲んだもののまったく出る気配がなく、朝までぐっすり眠れてしまった。
だから逆に、このまま出なかったら、しないで良いはずの浣腸をするのかとハラハラさせられた。
なんとか無事に朝には下剤が効いたので、お腹をグルグルさせながらもホッと一安心。
心の中で、2度目の万歳三唱をしたことは言うまでもない。
どんだけ浣腸がイヤなんだという話だが、あれを好きな人っているんだろうか…。
【補足メモ】
個人差が大きいと思うが、私は他の人の入院日のブログを事前に見てとても参考になった。
なので、私の入院日のスケジュールを記録しておこうと思う。
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