腎細胞ガン療養記11:身体につながる管が取れたら、一気に楽になった
○手術から2日目
微熱はまだあるものの、姿勢を変えるときの痛みがずいぶんと和らいできた。
もちろん痛いは痛いのだが、ピークを超えたと実感できて、心が前向きになった気がする。
この日は軟菜食が始まったことで、栄養維持のための腕の点滴がすべて外れた。
また、トイレに自分で歩いて行けるようになったので、導尿カテーテルも外してもらえた。
加えて、歩けるようになったことで、静脈血栓塞栓症を予防するためのフットポンプもなくなった。
あとは、お腹に繋がっているドレーンのみ。
これも明日には外れる予定なので、順調に回復しているようだ。
夜に38度まで熱が上がったので、氷枕を出してもらった。
○手術から3日目
昨日の午後くらいから、ベッドをフラットにして寝ると右腹部に激痛が走り、呼吸もままならない状態が続いていた。
ベッドを45度ほど起こした状態で、さらに背中の下に枕を挟んだりして調節すると、いくぶん痛みが和らいだ。
寝にくいことこの上ないが、痛みに苦しむよりはよほどマシなので、夜もそのままで過ごした。
さて、この日の午前中に、予定通り腹部に入っていたドレーンが抜けた。
これにより、身体的に一気に楽になった感じがある。
微熱は続いていたが、ベッドをフラットにして寝ても痛まないし、横向きに寝返りを打つこともできるようになった。
歩いていても、痛みがずいぶんと減った気がする。
ドレーンが外れたので、シャワー浴もこの日から解禁。
また、前日まではスマホを持つことすらしんどかったが、この日になるとLINEをしたり、アマプラを観たりできるようになった(この腎細胞ガン療養記の⑨以降も、この日から再開)。
ちなみに、仕事のメールのチェックもして、早めに回答が必要なものだけ対応した。
すべての仕事相手に、入院していることを伝えたわけではないので、これは仕方ない(よね?)。
ただ、必要以上に仕事はせず、療養を優先することだけはちゃんと維持できたと思う(めざせ!脱・ワーカホリック)。
少しずつ、でも着実に、回復に向かっているとわかる。
ちなみに、食事はお粥や重湯をイメージしていたら、昨日は割と固形食に近い軟菜食、今日には普通の固形食でびっくりした。
あとは、食後においしいコーヒーがあれば最高なんだけどなぁ…。
ダメ元で先生に確認したら、あっさり却下されましたとさ(アイスクリームも食べて良いか聞きたかったけど、やめておいた・苦笑)。
【以下は、女性の方への補足メモ】
手術は身体にメスを入れ、強い痛みを伴うことから、ホルモンバランスが乱れることがあります。
私は過去に、卵管ポリープの切除などをしたときにもホルモンバランスが乱れ、生理が早くきたことがありました。
今回も、導尿カテーテルを抜いた際に生理が始まりましたが、予定日より10日近く早かったです。
念のため、準備をしていて良かったと思ったので、記録しておきます。