勝手に易サイト(3)ー①斎藤元彦兵庫県知事は辞職(失職)するか?

運命学・幸福学研究家のRyu4(隆峰)です。

2024年の夏、連日猛暑日が続く日本列島をさらに熱くする困った問題が
数多く発生した。筆者は、特に記憶に残る5つの問題を3K2Sと名付けてみた。
それは、
1.酷暑の甲子園(K)で、高校野球を強行した高野連(K)。
2.紅コウジ(K)サプリで百名を超える死者を出した小林製薬(K)の経営陣。
3.無能無策の農水省と族議員、JAの共演で令和の米騒動(K)。
4.パワハラ・おねだり疑惑、法令違反も何のその、知事の椅子に
 しがみつく斎藤元彦(S)兵庫県知事。
5.裏金問題のケジメもつけず、我も我もと出馬宣言の自民党総裁(S)候補。

どれも困った(その根は深刻な)問題であるが、今回は4.の百条委員会の
調査結果から全会一致で辞任要求を提出された斎藤元彦知事の今後を占って
みたい。

斎藤元彦兵庫県知事の疑惑問題


連日連夜、テレビ等のマスメディアで問題の内容を伝えているので
読者諸氏もこの問題の中味はよくご存知と思う。
そこで、これだけの大騒動に発展した詳細の説明は割愛する。、

論点の整理のために、時系列で概略を記すと、(1)3月12日に、事件の発端となった元西播磨県民局長は、斎藤知事によるパワハラ疑惑、おねだり疑惑など斎藤知事と取り巻きの副知事らの7つの違法行為等を一部の県議や報道機関に告発文書として配布している。

(2)3月20日に斎藤知事はこの文書を知り、翌日に片山副知事らに徹底的に犯人捜しをするように命じた。
翌22日、人事課長がデジタル改革課の職員に依頼して、疑わしい人物数人の電子メール一年分のデータを提供させた。

(3)こうして片山副知事は、告発文書の人物を特定した。この報告を受けて、3月27日の定例記者会見で斎藤知事は、告発文書を「うそ八百」と断じた。
西播磨県民局長が県の公益通報窓口に告発したのは、その後の4月4日であった。

(4)4月20日、西播磨県民局長が「一連の不正行為と調整で精神が持たず、うつ病を発症した」と文書に記していた県庁の元総務課長が自死した。プロ野球阪神、オリックスの優勝パレードを担当していた人物である。(自死ではあるが一人目の犠牲者)

(5)4月24日、丸尾牧県議が斎藤知事に対し、文書の内容を外部有識者らが調査する第三者機関の設置や、パワハラの有無を調べるための職員アンケートの実施などを求める申し入れ書を提出した。知事は第三者機関の設置に否定的な見解を出している。

(6)5月7日、県は西播磨県民局長を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。

(7)6月13日、県議会は百条委員会の設置議案を賛成多数で可決した。
(8)6月27日、県議会は百条委員会の2回目の会合を開催。7月19日予定の3回目の会合に、元西播磨県民局長に証人出頭を求めることなどが確認された。

(9)7月7日、県民局長が親族宅で亡くなっているのが見つかった。自死と見られる。
(二人目の犠牲者)
斎藤知事は、記者会見で道義的責任を問われても、「道義的責任とは何かわからない」と答えた。その無表情で、気持ちのこもらない言葉だけのお悔みに、血も涙もない人物だとSNSなどでも悪評が飛び交う。


斎藤元彦知事 (兵庫県HPより引用)

この頃から、斎藤知事や兵庫県の対応がテレビのニュース等で連日伝えられるようになる。

(10)7月12日、片山副知事は7月末付で辞職する旨の辞表を斎藤知事に提出。
同日夕方、斎藤知事は記者会見し、「反省するところは反省し、私自身を変えていきたい」と述べ、改めて辞職を否定した。

(11)8月7日以降、斎藤知事は記者会見でこれまでの時系列と公益通報についての県の考えを改めて説明し、対応の正当性を繰り返した。

(12)8月30日、斎藤知事が百条委員会に出席し疑惑について証言した。そのやり取りの模様はテレビなど放映された通りで、知事は委員の追及を言い訳めいた答弁でしのいでいた。終了後の記者会見でも、県政の停滞を理由に、頑なに辞任の否定をした。

(13)9月19日、兵庫県議会は斎藤知事に対する不信任決議を全会一致で可決した。斎藤氏がパワハラ疑惑などを内部告発された問題を巡り、「県政に深刻な停滞と混乱をもたらした政治的責任は免れない」と断じた。

斎藤知事は不信任決議に対して、「結果を重く受け止めている」とコメントをした。知事は、自身が辞職(失職)するか、議会を解散するかの選択を迫られている。

そこで斎藤氏が辞職をするかどうかを易で見たいと思うが、その前に本件に関連して、自死とはいえお二人の県職員の方がお亡くなりになっている。
お二人に対して、心より哀悼の意を捧げたい。

本来、県民の安全と安心に責任を持つべき県のトップは、まず第一に自分の部下である職員やその家族の人生、生活を守るべき立場の人間でなくてはいけないと思う。

いくら選挙で県民の付託を受け、首長として行政能力が優れ、県の改革を進めると抱負をのべても、それ以前に人(部下)の命を預かっているという責任感のない人間はリーダーとして失格ではないだろうか。

このことに関して、同じ総務省出身で島根県知事の丸山達也氏は、
「人が亡くなるということが発生している以上は、それは政治責任のレベルを超えている。百条委員会に出席を予定していた方の自殺の原因に人事課から押収された自分の業務パソコンのデータを洗いざらい全部確認されて、その中に知られたくないプライバシーの情報があり、言うことを聞かないなら、これを洗いざらいぶちまけると言っていたとも報道されていることから、脅迫罪が成立する。
また、守秘義務違反がありうる。」と厳しく糾弾している。正論である。

易占の結果

この斎藤元彦兵庫県知事が、パワハラ問題などで週刊誌やTVニュースなどで
取り上げられた7月13日(金)の晩に立筮(易占いのこと)している。
今(9月20日)から二か月以上経過しており、一連の問題の経緯や詳細の内容もわかってきた。斎藤知事を取り巻く状況も大きく変化してきた。
本来なら、もう一度立筮したいところだが、易では
「初筮は告ぐ。再三なれば涜(けが)る」と同じ占的に対して2度3度と占うことを禁じている。
従って、7月13日(金)時点で占い、その時にノートにメモ書きとして
残っている内容を記す。

「斎藤兵庫県知事が、パワハラ疑惑などで一連の 県政を混乱させた
責任を取り辞職するか」、という占的に対して得た卦は、
「11.地天泰 3爻」である。何とも皮肉な結果で唖然としたことを覚えている。

地天泰

この問題を取り上げたテレビ局の記者や解説者は、一応に知事の辞職の
可能性が高いことを報じていたが、卦の内容は、「知事は安泰」
ということを示している。
11.地天泰の卦辞は、「泰は、小往(ショウ ユ)き、大来(ダイ キタ)る。吉にして享(トオ)る」とめでたく、我が世の春を迎えた時を示している。

すなわち、「泰」は安泰、通じるということ。「地天泰の時、つまらぬ小人(しょうじん)が出て行き、大人(たいじん)が寄ってくる。吉にして通じる」。
この象は外卦の「地」が下へと向かい、内卦の「天」が上へ向かおうとすることで、2つの気が交わり最高のパワーを発揮するというもの。
新たなことを始めるのにもよいタイミング。悩みのない幸せな運気を暗示している。万事順調の時といえる。

筆者は、斎藤知事は何があっても、
少なくても年内に辞職することはないだろう」と見立てた。

実際は、片山副知事の辞任、県職員へのアンケートの結果、百条委員会での
調査など知事側に不利な証言や尋問が続き、「悩みのない幸せな運気」とは
とてもいえない状況だったが、それでも斎藤知事は、自身が辞職した
場合の県政の停滞を理由に、重ねて知事の辞職を否定した。
今のところ占断は的中ということになる。
しかしながら、この人は何故ここまで知事の椅子に拘るのか、筆者の考察内容は別の機会に。

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