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石破政権は参議院選挙まで保つか。 勝手に易サイト(33)
2025年の十大予言の三つ目は日本の政治に関して。
少数与党下での石破政権の歩み
自民党石破内閣が発足して、この2025年1月で早いもので2か月半が経とうとしている。
発足当時のご祝儀期間でも、内閣支持率も45%程度と決して高くなかった。
この内閣の看板政策も「地方創生」くらいのキーワードしかない。
(年頭記者会見で「令和の日本列島改造論」をぶちあげた。だがこれは、東京の一極集中を是正するというだけのものらしい。)
閣僚の顔ぶれも、目新しさやフレッシュさに欠け、総裁選の論功行賞、石破シンパのロートルの顔ぶれが目立っていた。
この閣僚の中にはスキャンダルを抱えていると噂される人物もいる。
筆者命名の「石破ポンコツ内閣」は、発足から一年も保たないのではないか、というのが当初の見立てであった。
昨年度は少数与党として迎えた衆院予算委員会の答弁で、周囲が用意した原稿ではなく彼独特の石破節で丁寧に自分の言葉で議論をする姿が見受けられた。
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野党議員から政治と金の問題で厳しく問いただされても尻尾を掴まれずうまく逃れていたように感じる。
TV番組での野党の責任者から「石破政権、思ったより手ごわし」という発言もあった。
昨年末に日テレで国会議員、官僚100名を対象に実施したアンケートの内容を報じていた。
「石破政権はいつまで続くか」
2025年春3月(アンケート時点では来年春)までが19名、
国会の会期末までが17名、そして2025年7月頃予定の
参議院選までが最多の64名という結果だった。
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その石破首相は、初の外国訪問としてマレーシアとインドネシアを訪れ、それぞれ首脳会談を行い、1月12日に帰国した。そして24日からいよいよ正念場の通常国会を迎えることになる。
石破政権を待ち受ける三つの壁
2025年には石破首相を待ち受ける三つの壁が立ちはだかっている。
1つ目は、2月末に「予算成立のメド」がたつかだ。
来年度予算案を年度内までに参議院で成立させる事が政権の最重要課題であり、そのためには逆算すると2月末までに少数与党の衆議院を通過させる必要がある。この予算成立の攻防が一番激しくなるだろう。
「首相の首と引き替えに、どうにか予算成立にこぎつけることが出来るかな」、と物騒な予想をする自民党のベテラン議員もいるようだ。
そして、閣僚のスキャンダルでも出ようものなら、そこでおしまいという
リスクもある。
2つ目の壁は、6月末の「国会会期末」である。野党側が内閣不信任案の提出を視野に攻勢を強めるとみられる。
ある野党幹部は「不信任案はただのポーズでなく、出すときは石破政権が終わるときだ」と述べている。
首相は「衆議院を解散して、衆参同日選挙の可能性もある」と野党側を牽制する発言もしているが、まさに政治の一寸先は闇の世界に突入するかもしれない。
3つ目の壁は7月下旬の参議院選挙だ。この結果がその後の政権運営の行方を左右する。
党内からは「参院選は石破さんでは難しい」とか、
「参院選の前に顔をかえて選挙に臨む」といった声も聞こえてくると
政治評論家が解説をしていた。
石破政権は参議院選挙まで保つか
立筮の結果は「58.兌為沢」の初爻である。
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卦辞は「兌(だ)は亨(とお)る。貞(ただ)しきに利あり」とある。
「兌」は喜ぶこと。この卦は口(沢)が二つ重なっており、笑い声が 溢れる楽しい雰囲気を表わしている。にぎやかで愉快、楽しく過ごせる運気が訪れる。
ただその前提条件が「貞」である。不正をせず、心が安定して迷わないことや他人に対して心持ちを変えない(変節しない)ことで、自分の望み、目標が叶うというわけである。
その一方で、「兌」は口の災いの多いことも意味する。
口が商売の政治家で、かつ論客と評判の石破首相だが、「口が禍いの門、舌が禍いの根」になる可能性もある。特に前言をすぐに翻すと悪い評判も立っているから要注意だ。
爻辞は「和して兌(よろこ)ぶ。吉なり」とある。
兌為沢の時には、小さいことには良くても大きいことを行うには力量不足といえる。
したがって、今は現状を打破するような冒険は避け、現状を守ることに専念するのが無難といえそうだ。
こうしてみると2025年の参議院選挙までは、石破内閣は二つのハードルを超える可能性が高いといえそうだ。
政権発足当初の予想とは異なり「石破ポンコツ内閣」は続きそうな気配である。今まで冷や飯を食ってきたメンバーが多いので、打たれ強いのかもしれない。
三つ目の参議院選挙の壁は、その前哨戦ともいえる東京都議選の結果や、
世論の動向、経済の状態(インフレが比較的治まり、物価上昇を超える賃上げが実現し、経済の好循環のサイクルに入る)などの要素が複雑に関わってくる。参議院選挙の結果予測は、いずれ別の機会に検討してみたいと思う。
(2025.1.13 Ryu3記)