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ChatGPT登場から3年後、AIは私たちをどう変えるのか?(エージェント,o3,予測)



❶前書き

こんにちはryuです。

急速に変化するAIや社会未来に不安を感じている方などが、自分なりの答えを見つけるヒントになればと思い書きました。ぜひ本記事をご活用ください。

本記事では、chatGPTが登場して3年後地点で、何を変えるのかについて解説していきます。


❷ChatGPT登場から現在まで

2.1 登場と衝撃 (2022年11月30日)

それは突然訪れました。
OpenAI社が2022年11月30日ChatGPTを公開。

瞬く間に広がり、2か月で1億人のユーザーを獲得。
あらゆる産業にAI革命を起こしました。

ビルゲイツ氏(Bill Gates)は、2023年3月22日、自身のブログにてThe Age of AI has begunという記事を執筆し、こう述べています。

The development of AI is as fundamental as the creation of the microprocessor, the personal computer, the Internet, and the mobile phone. It will change the way people work, learn, travel, get health care, and communicate with each other. Entire industries will reorient around it. Businesses will distinguish themselves by how well they use it.

https://www.gatesnotes.com/The-Age-of-AI-Has-Begun

AIの発展は、マイクロプロセッサー、パーソナルコンピューター、インターネット、携帯電話の誕生と同じくらい基本的なものだ。AIは、人々の仕事、学習、旅行、医療、コミュニケーションの方法を変えるだろう。産業界全体が、それを中心に方向転換する。企業は、いかにうまくそれを利用するかによって、自らを際立たせるだろう。 

(DeepL翻訳)


また、ビル・ゲイツ氏が「人生で2度革命的だと思ったデモ」として挙げたのは、

1980年に初めてGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)のデモを見た時と、ChatGPTのデモを見た時だと語っています。ゲイツ氏のこの発言は、ChatGPTがもたらした技術的革新の大きさを象徴しています。

テクノロジーを使いやすくするもの


例えば従来のAIはSiriでいうと「今日の天気」は答えられても、「光合成とは何か例を挙げて教えて」と聞いたときに答えてくるのは難しかった。

従来のAIは、単純なタスクは得意でも、複雑な要求には非力だったのです。ChatGPTは人間のような複雑な文章に対して答えることができました。

結論 : ChatGPTの登場は半端ない技術革新の始まり。


2.2 現在までの進化  (2025年1月末時点)

登場から~2025年1月末現在までのAIの進化を理解しやすくするために、OpenAIのGPTシリーズの進化の変遷を見て理解します。

❶GPT-4o、❷o3
の2つのモデルに焦点を当てて考えたいと思います。

model evolution GPT-3.5 → GPT-4 → GPT-4o → o1  → o3

登場から2年ちょいでどんどん進化していますね。
出た当初のGPT3.5の時はテキストのみでのやりとりで精度にも疑問がありました。


❶GPT-4oについて

2024年5月、GPT-4oが公式リリースされました。
このモデルの最大の特徴は、高性能なマルチモーダル対応です。

マルチモーダルとは、2つ以上の異なる形態のデータを統合して処理するということです。

ざっくり簡単に言うと、 「AIが文字・画像・音声を統合して理解できるようになったということです。」

以下はOpenAIのGPT4oのデモ動画です。実際使ってみると、ほんと凄い驚かされます。本当普通に喋れる。😳


❷ chatGPT o3 について
o3は、「12 Days of OpenAI」という12日間の連続発表イベントの最終日2024年12月21日に発表した最新のAIモデルで、現在公にされている最も賢いモデルです。

↓o3は能力を評価するテストでこのような結果を残しました。

世界的なプログラミングコンテストCodeforcesで人類に混じってo3が全世界175位(上位99.9%)

数学のベンチマークFrontierMathにて25.2%の正答率(フィールズ賞受賞者も認める超難解数学)

ARC-AGIで75.7%ー87.5%のスコア(平均的な人と同レベル)

GPQ-Diamondで87.7%(博士レベルの専門家平均を超える。)。

色々と凄いですが、特筆すべきはARC-AGIというベンチマーク(性能の指標)のスコアです。

https://arcprize.org/blog/oai-o3-pub-breakthrough
DALL·E 3 作

なぜ注目すべきかはARC-AGIは、AIの弱点である未知の問題への適応力を試すために設計されており、人間には簡単だが、AIには難しい問題で構成されています。

AIは従来、大量のデータからパターンを認識するのは得意でしたが、未知のタスクへの適応抽象的思考は苦手でした。

しかし、o3は人間の平均スコアに近い結果を出し、汎用的なタスクにも対応しつつあります。

今後、AIは科学や数学、プログラミングなどの領域でも人間を超える可能性が高まり、さらなる進化を遂げるでしょう。

その最新版のo3 の軽量モデルo3-miniが今週中に、無料ユーザーにも使えるようにもうすぐリリースされる予定です。


chatGPTが登場してから2年2ヶ月が経ちます。

もし2年半前に、

💁‍♂️「2年半たったらAIがコードや文章、音楽に動画を生成しまくり、あらゆる産業界に影響を与え、ほとんどの人間はAIに知能で勝てなくなっていますよ!!」

と言われたら誰が信じるのでしょう。だれもが、「まじでこいつなにいってるんだよ💦」ときっと思うでしょう。

結論 :登場から現在までの2年ちょいで予想以上に進化した。


2.3 さらなる加速の予兆

またマクロな観点では、2025年1月時点でかなりの規模で事が動いています。


① 米国の「スターゲートプロジェクト」発表 – 70兆円規模のAIインフラ投資

2025年1月21日、ドナルド・トランプ大統領は「スターゲートプロジェクト(Stargate Project)」を正式に発表し、今後4年間で5,000億ドル(約70兆円)の国家予算をAIインフラ分野に投資すると公表。まず1,000億ドル(約15兆円)の投資を直ちに開始する予定で、日本ではソフトバンクグループがプロジェクトメンバーに名を連ねています。これはAI競争における米国の主導権を確立するための大規模な戦略と見られます。

② 中国発のAI革命 – DeepSeek-R1発表

2025年1月28日、中国のAIスタートアップDeepSeekが開発したアプリが、米国と日本のApp Store無料アプリランキングでChatGPTを抑えて1位を獲得しました。

DeepSeek-R1は、従来のAI言語モデルの開発費の10分の1以下のコストで開発されたとされ、AI業界に大きな衝撃を与えました。その影響で、GPU市場を支配するエヌビディア(NVIDIA)の株価が一時17%下落し、約5,900億ドル(約91兆円)の時価総額を失いました。DeepSeekのモデルは、ChatGPTのo1相当の性能を圧倒的な低コストで提供し、これにより、AI市場の競争は一気に激化し、AI開発のコスト構造を大きく変革します。

③AIエージェントの普及で生産性が上がります。
後ほど解説します。


結論 : 今後もこれまでよりも早いスピードで進化していきそうです。


❸2025年11月ーその時何が起きているか(予測)

3.1 どこまでの技術的進歩を遂げているか?

2022年11月30日にchatGPTが公開されてから節目の3年後になる2025年11月時点の予測をします。

2025年11月時点で、技術的にAIが科学研究の分野で大きな発見や発明をしだし、ほとんどの従来の知的労働は、数日間動くAIエージェントに置き換えられことになると思います。

またAIによって構成された、従業員1人~複数人によって莫大な成果を上げる、企業が続々と生まれていき、制限付きのAIによって管理されたAIシステムが出来上がっているでしょう。

そのようになる理由を知るためにまずAGIの5段階スケールについて考えたいと思いますす。

AGIとはざっくりいうと、ほとんどのタスクを人間より上手くできる超絶頭のいいコンピューターの事です。

2024年OpenAIは2024年7月発表したAGIに向けての5段階スケールの段階を上げていく方向に向けて動いています。chatbotから進展し現段階で3段階目に入ろうとしています。


結論: 従来のシステムが置き換わるほどの技術的進化を遂げている。

3.2 AIエージェントの普及(これから

これからは、2025年前半から先ほど述べたAGIの5段階スケールの3番目の段階に入りAIエージェントの開発と普及が加速します。

AIエージェントとは 目標は決め指示を出すとAIエージェントが自律的に最適な手段を選択し遂行する技術です。

簡単にいうと【あなたの代わりに、勝手に考えて動いて色々な事をしてくれる超賢いアシスタントです。】

ほとんどの作業はAIエージェントに指示を出し、AIが効果的に働ける環境をつくったり、作業をしてもらったものをチェックし修正する方向性に向かいます。

中でも垂直型エージェント(Vertical AI Agent)
という、業務特化型のAI エージェントが普及します。

具体的な例:例えば営業分野では、自分が複数のSaaSツールを使う代わりに、Vertical AI Agentがスケジュール管理、メール送信、データ分析を一括対応など。

「自分で色々サービスをまとめて選ぶより、もうまとめて賢いAIエージェントにやってもらっちゃえー🤨」

というイメージです。

またAIエージェント開発は三層のレイヤーに分かれており基礎的な技術を提供する層、特化したサービスを提供する垂直型や、色んな人や企業が使う広範囲なものを提供する水平型AIエージェントです。

AIエージェント


AIエージェントは2025年前半時点で、確実に爆発的に普及します。特にGUI操作型のエージェントを皮切りに、SNSによって認知が拡大していきのちに実用的なAIエージェントを用いたサービスがより普及していきます。

GUIを操作するAIエージェントに関してはは、便利以前に圧倒的に視覚的にインパクトが半端ないからです

↑ Open AIのOperatorというAIエージェントのデモ動画です。Operatorは、2025年1月23日にproユーザー向けにリリースされたウェブブラウザを直接操作してタスクを実行する革新的なAIエージェントです。

これに近いようなサービスも沢山出てくるでしょう。

AIエージェントが進化すれば、プロンプトなど細かい指示をしなくてすみます。沢山の人が今よりも便利な状態で使えるようになり、イノベーター理論でいうアーリーマジョリティ層に爆発的に人々に普及します


結論 : 2025年前半時点からAIエージェントは爆発的に普及する


3.3人々への影響

近未来予測

そのような状態に近づいてくればAIエージェントによる作業により圧倒的に効率化され、より進化が加速していると思われます。

約10か月後の2025年11月時点では以下のようなことが技術的にできるようになっているではないかと予測します。

【クリエイティブ分野】
・ワンクリックで30分以上の動画や高精度な短編アニメーション、映画などのコンテンツ生成。
・リアルタイム生成での創作(音楽、アート、ゲーム等)
・ボタン入力やドラッグアンドドロップ、描画など直感的なUIによる簡単な操作性の実現。
・誰でも気軽にアプリケーション開発が可能に。

【ビジネス分野】
・業務用ソフトウェアの短時間での自動生成
・自動化ワークフローを簡単に構築
・数日稼働可能なAIエージェントに複数タスクを指示
・AIに提案、アシストしてもらいながら働くのが普通に


【日常生活の変革】
・AIアシスタント搭載スマートフォン(高性能Siri搭載のiPhone)小型デバイスが徐々に普及
・パーソナライズされたエージェントによる(検索、スケジュール管理、予約、買い物等)が徐々に可能に。
・各種産業でのAIチャットボットや音声AIの実装拡大(特に医療、教育、カスタマーサービス分野)
・配送ロボットや街中での普及、ヒューマノイドロボットも一部実用化
・SNSでの個人制作したもの発信し合う。

近未来予測

こんなことがおそらく可能になっており、AIにする指示は言語から、より直感的なインターフェースへ移行し、徐々に物理的なデバイスに搭載されていくと思います。

やりたいことを言えばコンピューター上では従来の価値観ではほぼ魔法に近いことができるような未来に近づくと思います。

※上記はすべて個人的な予測ですが、このような方向性に向かっていくと思っております。


感情的な揺らぎの増大

AIの社会実装には時間がかかります。しかし、SNSや職場でその進化を実感し、日々多くのニュースに触れることで、価値観の変化を迫られるでしょう。さらに、AIの進歩は次第に政治とも深く結びついていきます。

【焦りや恐怖、落胆や怒り、期待や熱狂、喜びや楽しさといった、強い感情を呼び起こします。】

現状を維持するようなバイアスを持つ、人間にとって、急激な変化への、意識はある種の強い疲労感を起こすと思います。


おそらくこれらに疲れた人々が疲労し、
「AI疲れ」が一つの流行するキーワードになると思います。

徐々に感情が揺さぶらような話題が増えるはずです。

なるべく情報に惑わされず、自分が心地よいと感じる環境に身を置くように努めることをお勧めします。いかに安定した状態にできるか。変化をいかに楽しめるようにするか、それが重要です。

結論 :これからも超速度で進化していき、より社会に大きな影響を与えます。


❹あとがき

4.1  これまでの技術による生活の変化

1960年代にインターネットが誕生し、
1990年頃には商用化され

1995年にはWindows 95の登場によりパソコンが普及し、個人がコンピューターを所有する時代が到来しました。

2007年には初代iPhoneが発売され、スマートフォンの普及によってコンピューターはさらに身近な存在となりました。同時期にFacebookがSNSの普及を決定づけ、人々のネット上でのつながりは一気に拡大した。

2010年代には、クラウドコンピューティングやストリーミングサービスの技術が急速に進化し、データの在り方は「所有」から「利用」へと根本的に変化しました。

タイムライン

今では、スマートフォンでインターネットに接続し、NETFLIXやAmazon Prime Videoで映画やドラマを、YouTubeで動画を楽しむのが当たり前の時代になりました。LINEでのコミュニケーションも日常風景の一部です。昔には想像すらできなかった光景が、今では現実のものとなっています。

技術革新は時代ごとに進化し、常に現代社会を生きる私たちの生活や社会に大きな変化をもたらし続けててきました。


4.2  より深い時代へ

AIの進化と人類の未来

2022年末のChatGPT公開以降、AIは驚異的な速度で進化し、社会に浸透しています。単なるチャットボットからエージェントへと進化し、全産業や人々を巻き込みながら新しい時代を築いています。

この進化は、利便性や効率性を高める一方で、失業や格差、安全保障といった課題も生み出します。AIは創造や意思決定にも関与し、「人とは何か」「人間にしかできないことは何か」といった根本的な問いを突きつけています。

私たちは今、AIとどう共存し、技術をどう活かすかを考える転換期を迎えています。

新しい価値観へ


そして私たちは未来からみて振り返ったとき、【人間がほとんどの分野の知能において初めて負けるという】世界史の歴史にに載るような今、歴史的な変革の時代を迎えています。

もっともっと大きな時点で捉えた時、その事実はそこまで大したことではないのかも知れませんね。

↑はAnthropicのCEOであるダリオ・アモデイ(Dario Amodei)氏が執筆したブログ記事です。

AIの進歩がもたらす、可能性について語られています。ぜひご興味ある方は一読ください。


4.3  何を変えるのか

私の思う何を変えるかは
ChatGPTの登場やAIの進歩により大勢の人の
【意識や価値観】なのではないかと思います。

根本的に今まで積み上げてきたルールが変わり、それが今年2025年に顕著に変える事なのではないのかと考えています。

〜おわりに〜

私にとってAIとは、困っている人を助けるための道具です。この技術が本当に必要な人のもとへ届き、生活を少しでも豊かにし、やりたいことを見つけて取り組めるようになるために活用されることを願っています。

またこの記事を読んだ方が、少しでも自分のやりたいことを見つけるヒントになれたら幸いです。

皆さんはこの技術をどのように思い、どのように使いますか? また、皆さんはどのような未来に変えたいですか?

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