均衡戦略とは?【0】

均衡なんて難しい言葉は普段の生活では使わないですよね。
まずは均衡の意味を調べましょう。

二つまたはそれ以上の物事の間で、力や重さなどの釣り合いがとれていること。バランス。

均衡戦略とはお互いの戦略がバランス取れていてそれ以上の戦略を変えると相手が有利な変化をできるのでお互いに戦略を変えられない状態の戦略になります。
何を言っているのかよくわからないですよね。
簡単な例から少しずつ説明をしていきます。普段、見ている計算結果がなんなのか?を理解する為の第一歩です。

例1 HU AoF 8bb no rake

BBはSBのpushに対して7/16=43.75%の勝率があればcallする期待値が+になります。

SBがpushした時のEV
=(降ろせる頻度)x1bb+(callされる頻度)x(callされた時のequity)x16bb
これが-0.5bb以上ならpushした方がプラスになります。

これを計算ソフトを使って計算するとこうなります。

SBのpushレンジ

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BBのcallレンジ

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rakeを加味した4maxの計算結果は販売しています。

このレンジのequityを確認します。

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BBのcallレンジの下限であるQ7oは計算上は頻度でcallになります。

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必要勝率には達していますが頻度で降りる必要があります。

これを全てcallするとSBはこのように戦略を変化します。
SB push頻度62.07%→60.75%

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Q7でのcallはマイナスに変わりました。

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T9o,K2oのequityも必要勝率の43.75%に達していないのでEVはマイナスに変わります。

レーキを加味したソリューションでは必要勝率に足りているけどピュアフォールドになっている部分もあります。計算ミスではなくソコをコールすると結局callする事がマイナスになるレンジを作られるのでcallが出来ないという事です。

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実際には相手はそんなに細かい事をエクスプロイトしてこないです。
機械に頼る必要があるので外部のトラッカーソフトと数千、数万ハンドの履歴が必要になってきます。
EVの中身と数値を理解して戦略を組み立てる事が重要なのかと。
ズレている相手に均衡戦略を用いても大きな利益にはならないですよね。

また、小さなEVを捨てる=下限を降りる、と相手はより広くpushする事ができて結果的には大きなEVを捨てる事になる。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでくれてありがとう。
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