複数テーブルにおけるICMの計算

ICMIZER3を使ってMTTの中終盤のICMを計算してレンジを確認していきます。

計算するのはGGPokerの$33Daily Specialで105人が参加して17人からインマネになります。残り24人で自分はほぼ原点(初期スタック10,000chips)しかないです。

まずトーナメントのプライズプールを入力します。

ICMを実際のチップの価値で表示する事ができます。

MTTmodeにチェックを入れると他のテーブルの情報を入力ができます。
全員のスタックを入力するのですが毎回入れるのは大変なので上と下がなんとなく合っていればいいと思います。(特に下位のスタックは重要)

この状況で自分の10,735chipsは降りても$43.70の価値があると計算されました。10,000chipsあたり約$40になります。

オープンプッシュするレンジはこのようになります。
AAでpushする事はICM的には$23分の利益が期待できる計算になります。

BFを見てみましょう。ショートのプレイヤーは生き残っていればインマネする訳ではないのでどこかでチップを増やす必要があります。BFはありますがそんなに大きくありません。20,000chips以上あって気絶していればインマネの方は飛ぶリスクが大きく見積もられますのでBFは高くなっています。

HJのプレイヤーは87,719chipsと自分の約8倍のチップ量がありますがチップの価値は約$228で10,000chips辺り約$25の価値しかありません。

UTGの77,481chipsは約$210あります。上のプレイヤーと10,000chipsの違いがありますが$18の差しかありません。

右隣りのMPは27,895chipsと自分の約2.6倍のチップ量がありますがICM的には約$99と2倍ちょっとしか価値がありません。

このようにMTTでは状況によってチップの価値が大きく変わっていきます。
同じ10,000chipsが$40以上の価値を持ったり$18程度になったりします。
このチップの価値のギャップを利用してスタックを築いていくゲームになります。

87,000chipsを持っている人が10,000chipsの人にオールイン要求するのは
自分は$18のリスクしか負わないけど相手には$40のリスクを求める。
そして10,000chipsが20,000chipsになってもチップの価値は倍にはならない。
このプレイをするのにそれぞれのレンジは大きく変わりますよね。

なんとなく生きている事に価値を感じてタイトにやるもんでしょうが数値としてどのくらいの評価なのかは時々計算してなんとなくの精度を上げていきたいものです。

今回の記事は以上になります。最後まで読んでくれてありがとう♪
こういう計算をしてそのまま捨てるのも勿体ないし自分の振り返りも兼ねて今後も記事にしていきます。良かったらフォローと♡を押してね。


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