相手のファンであることがラジオでバレてしまった
「柳澤さんと澁谷さんは、2人ともメモをたくさん用意してきますよね。今まで登場いただいた方で、メモを作ってくる人は初めてでした。」
1月から3月まで月2回、ABSラジオ”エキマイク”にゲストとして呼んでいただき、「まちづくりと教育」をテーマに話す機会をもらった。前日までにディレクターの洋佑さんにスクリプトを送って内容を相談し、当日のラジオに望んだ。けど、今までのゲストでそんなことした人はいなかったみたい。
澁谷さんもノートに話したいことをなぐり書きしてくる。でも、ラジオってあっという間に終わってしまうもの。持ち時間全体で30分弱で、用意したことを1つか2つしかしゃべれない。消化不良であとから帰ってradikoで聞いてみると、結構なボリュームに感じる。話すのと、聴くのではこんなに感じ方が違うんだとびっくり。
最終回だけ、デザイナーの澁谷さんと一緒にゲスト参加させてもらった。事前に相談したら、「準備しないで行こうよ!その場で話しちゃうライブ感がラジオのいいところじゃない?だから、ぶっつけ本番で!」とのことで、丸腰でラジオ局へ向かった。
澁谷さんを知ったのは、渋谷のコワーキングスペースco-baでフリーペーパー”のんびり”を読んだのがきっかけ。”のんびり”のデザインチームの1人が澁谷さんで、秋田を意識するきっかけになった雑誌を作った人だった。澁谷さんのデザインには、彼らしい方法論がある。彼の生まれ故郷の美郷町、東京に6年勤めて家庭の事情で秋田へ帰り、折れそうになっていた心を土に支えられて生きてきた背中が透けてみえるデザイン。
勝手に熱烈なファンであることを白状しながら、彼のデザインの根底に流れる田舎で見つけたデザイン・コトの起こし方を語り合ってしまった。私は好きになると、相手の思考をすべてトレースしコピーしてしまう。「澁谷さんだったらこう考えるだろうな」って。現場でも高知県のゲーム制限条例を澁谷さんだったら、こう考えるはずだって話し始めたら当たっていた。
10年後にこどもたちが「ここに生まれてよかった!」と思えるように、美しい関係がある町を作っていきたいですね。秋田にくるきっかけになった人と今年は仕事をしたい。
「緊張感もって、デザインの質を上げるために仲良しの写真家と新規案件はしないことにした。」
秋田7年目、私が私をアップデートするためにできることを考えよう。
あなたも変わりものね!サポートは町のこどもたちの探究心を育むものに使います。ありがとう!