パリ東大生一人旅🇫🇷 なぜ日本人はモンサンミッシェルが好きなのか【フランス】
こんにちは。
前回よりフランスのパリを観光中。
今回はその続きです。
パリの朝食
今日はモンサンミッシェルを日帰りで観光予定。
朝早くの電車に乗るので、早起きして近所のパン屋で朝ご飯にする。
クロワッサンとエスプレッソを注文。
ヨーロッパのパンはどこも美味しいが、やはりフランスは別格。
クロワッサンの外側の生地のサクサク感と、内側のモチモチ感が絶妙にマッチしている。
そこからほんのり感じる甘味とバターの風味が格別。
もはやパンを食べるだけにでもフランスを訪れる価値がありそう。
モンサンミッシェルへの行き方
パリからモンサンミッシェルへ行くには、ツアーで行くか自力で行くかの2通りがある。
個人的におすすめなのは、自力で行くこと。
フランス鉄道の公式サイトで検索すれば、楽に電車やバスのチケットを取得できるし、何より
行動の自由度が増すからだ。
バスで行くか電車で行くかの選択肢は色々あるが、基本的にはフランス鉄道の公式サイトで検索して出た中で、1番安く便利な方法を選べばいいと思う。
僕の場合は、7時半頃にパリを出発して、ヴィルデュ=レ=ポエルまで電車移動、そこからバスで現地までバス移動だった。
バスも、乗り換え駅を出てすぐの場所に停車しているし、何よりこの駅で降りるほとんどの人がモンサンミッシェルに向かうので、人の流れに沿っていけば迷うことはない。
更に言えば、モンサンミッシェル、日本人がかなり沢山いるので、日本人っぽい人に助けを求めれば大抵何とかなる。
なので、個人的には自力で行くことを選択した方が良いのではないかと思います。
バスを降りたら、無料のシャトルバス、もしくは徒歩でモンサンミッシェルまで行くのみ。
どうせなら道中の様子も楽しみたいと思ったので、今回は徒歩で行くことに。
名物のオムレツ
歩くこと30分ほどして、モンサンミッシェル 到着。
辺りに何もないのが、この修道院の神々しさを引き立てている。
とりあえずは昼ごはんにすることに。
やってきたのはモンサンミッシェル名物のオムレツが食べられる、ラ・メール・プラール。
余談だが、Googleマップで調べた店の位置と、実際の店の位置が全然違うので注意。
実際の店は入り口のすぐそばにあります。
注文したのは、チーズオムレツ。
メレンゲ状の卵液からオムレツを作っているため、中身はかなりフワトロ。
フワトロな食感と、上に乗ったチップスの食感のコントラストが絶妙。
チーズの旨みも効いていて美味しい。
ただ、観光地価格とはいえ、このオムレツ一個で30ユーロ以上するのは少しキツイ😓
それだけの価値があるほどのおいしさかと聞かれると、正直微妙なところ。
それでも、モンサンミッシェル気分を味わうためにも一度は来てみたいお店なのは確か。
修道院の中
昼食を終えた後はいよいよ修道院の中へ。
事前に予約していたチケットで入場していく。
中の様子について、めちゃめちゃ正直な
感想を言うと、「普通の修道院だなぁ」という印象。
もちろん、高い丘の上に独り立つ修道院の外観の雰囲気は異様なのだが、内観に関して言えば他の国の修道院とそこまで変わらない気はした。
(専門の人に言わせれば、全然違うのかもしれないけど…)
恐らく、有名観光地ということで期待値が上がり過ぎていた反動なんだとは思う。
なぜ日本人はモンサンミッシェルが好きなのか
僕が今まで観光してきた全ての地域の中で、モンサンミッシェルはダントツの日本人遭遇率だった。
体感で言えば、すれ違う3人に1人は日本人なんじゃないかというくらい。
サグラダファミリアや大英博物館でも、ここまで多くの日本人とは遭遇しなかった。
なぜ日本人はここまでモン・サン・ミシェルが好きなのだろうか。
これは完全に私見ではあるが、日本特有のアニミズム的信仰と関連があるのではないかと思った。
アニミズムとは、山や海、木、石などの全ての物の中に霊魂が宿っているという宗教観だ。
日本では古代から自然と共生する中で、説明できない不可思議な現象を神の現象と捉えアニミズムを深めてきた。
日本には厳島神社や清水寺など、自然と宗教が結びついた名所が数多く存在する。
モンサンミッシェルも、自然と宗教が深く結びついた名所であり、アニミズムの信仰心と相性が良いと考えられる。
だから、モンサンミッシェルも日本人にここまでウケがいいんじゃないだろうか。
無論、何らかの根拠に基づいているわけでもなく、ただの個人の考えに過ぎないのですが😅
パリに帰還、そして夕食
なんやかんや、その後もモンサンミッシェル観光を楽しみつつ、パリに帰還。
到着したのは夜の22時過ぎだったので、近くのまだ開いているフレンチの店に駆け込む。
やってきたのはCafe Montparnasse。
ちょっと窮屈な店内で、タバコを吸っている人が多く煙たかったが、肝心なのは料理の味。
まだ食べていないフランス料理をいくつか注文して料理を待つ。
まずは前菜のサラダ。旅で不足しがちな野菜をここで充足。
これくらいのちょうどいいサイズのサラダが食べられるのはありがたい。
そしてこちらが、ブルゴーニュ地方の郷土料理「ブルギニョン」。
牛肉やじゃがいも、にんじんなどの根菜類を赤ワインや香草で煮込んだビーフシチューのような料理。
普通のビーフシチューに比べて、赤ワインの旨みがよりダイレクトに感じられて、高級感のある味わい。
じっくり煮込まれており、具材の全てにしっかり味が染み渡っていて美味い。
余談だが、実は僕は日本にいた頃、フランス料理の調理補助バイトをしていたことがある。
昔仕事中に眺めていたフランス料理を、今自分が食べているというのは何とも不思議な気分だ。
最後は、フランスでお馴染みのデザート「クレームブリュレ」
「クリームブリュレ」だと間違って覚えていた人も少なくはないのではないだろうか。
まぁ実際には「クリーム」でも意味は同じだが、フランス語の発音だと「クレーム」になるらしい。
パリパリのカラメル層とトロトロのカスタード層のコントラスト。濃厚の黄身の味わいが抜群。
夜も遅い中適当に選んだ店だったが、なかなかに楽しめた。
ごちそうさまでした。
こんな感じでフランス2日目の観光終了。
モンサンミッシェル、想像以上に日本人が多くて驚いた。
何だか日本にいる時の感覚を少し思い出した気分。
それにしても、自然の中で1人佇む修道院の雄大で神秘的な姿はとても印象的だった。
きっと、モンサンミッシェルはこれからも多くの日本人を呼び寄せ続けるだろう。
明日はパリ市内を本格的に観光予定。
乞うご期待。