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必勝法
今回の部員日記は理工学部4年、鈴木龍一が担当させて頂きます。
年が明けて2025年が始まりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
僕の2024年は超絶厄年だったと言ってもいいのかなと思います。
初夢についての記事でも書きましたが、昨年の初夢は「飛行機が頭上に落ちてくる」だったのですが、ほぼ内容通りの1年となりました。笑
まあ、総じていい1年でした。
さて、今回はじゃんけんの必勝法について話そうと思います。
...。
はい、その通りです。そんなものはありません。
しかし、この世にはあらゆることを研究している人がいます。
特に、じゃんけんは人間同士のゲームなので、クセや心理が作用します。
ということで、今回は「日本じゃんけん協会」が公表しているじゃんけんの「勝利の法則10ヵ条」を紹介します。
「グー」=✊, 「チョキ」=✌️, 「パー」=✋
1 はじめのグー
初心者は最も手を作りやすく、“強い”や“拳”のイメージがある「グー」を出す傾向があります。
突然、「じゃんけんぽん!」といって不意をつくと「グー」を出してしまう人がいます。また、相手が怒っているとき、めんどくさがっているとき、力が入っているときなど感情的で論理的でないときは高確率で「グー」がでます。
ただし、「最初はグー」を入れた後は後述(3)の理由で「チョキ」や「パー」が出やすいです。
2 策練りのチョキ・パー
1では突然勝負を挑んだ場合についてでしたが、じっくりと時間をかけた場合は「チョキ」や「パー」が出やすいです。
3 あいこには負ける手を
人は無意識に出す手の偏りを無くそうとするため、同じ手を続けて出しづらい傾向があります。
例えば、「グー」であいこになった場合は「チョキ」か「パー」が高確率で出るため、「チョキ」を出せば良いわけです。
※ただし、この法則には例外があります。(4参照)
4 チョキのあいこにはチョキを
「チョキ」であいこになった場合は、「チョキ」の形から拳を握りにくい傾向があるため、このような法則が誕生しました。
5 拳読
じゃんけんは「グー」の形から手を出すため、お互いが手を出す直前に相手の手が僅かでも開きそうになれば、「チョキ」か「パー」を出すということになります。
実際、「チョキ」や「パー」を出すときは、手を出さなければいけないタイミングよりも前に手が開き始めていることがよくあります。
その瞬間を感知できれば反則にはなりません。
ただし、この技法は少しでも迷いが生じてしまうと「後出し」となって反則負けとなってしまう「諸刃の剣」であるため、鍛錬が必須です。
6 宣言する
これは相手に対して自分がどの手を出すか、あらかじめ宣言するという技法です。
例えば、「グー」を出すとあらかじめ宣言しておけば、普通相手は疑うため「パー」を出しづらくなります。
そんなバカな!という戦略ですが、実際にかなり効果があるようです。
結局は人間の心理戦ですので、心理戦に慣れていないかつ、ある程度考えてしまう相手に有効です
この際に肝心なのが、宣言してからじゃんけんするまでの時間と相手の性格によって、相手が出す手が変わっていってしまうため、このあたりも間を正確に捉える必要があります。
7 勝ち手は続く
この技法は何回か続けてじゃんけんをする場合に有効であり、考える時間が短い時ほど人間は直前のじゃんけんで勝った手を出しやすい傾向にあります。
所謂成功体験、行動分析学的に言うと好子出現の随伴性による強化(良い結果を引き起こす行動はのちに増えていく)と呼ばれるものです
8 上級者にはグー
これまでの法則で見てきたように上級者はかなり「チョキ」を出しやすい傾向にあります。そこで、上級者に対しては「グー」を効果的に使うことによって相手を打ち負かすことができます。
9 先見せ(チョキ・プライミング作戦)
「最初はグー、じゃんけんポン」の「じゃん」のタイミングで相手に「チョキ」を見せ、「ポン」で「グー」を出すという戦法です。
相手は見せられた「チョキ」につられて「チョキ」を出します。
●使用上の留意点(コツ)
・じゃんけんの際、人は相手の直前の動作を見ないため、チョキを「見せる」工夫が必要になります。その工夫として,〈相手の目〉と〈最初はグー時の拳〉を結ぶ線の延長上に自分の顔が来るように顔を低くし、顔の前でチョキを出します。
・最初はグー時は何事もないように平然としておいて、「じゃん」時に不意に顔(体勢)を低くします。
・最初はグー時は相手との距離を大きめにとり、「じゃん」時に相手に迫るようにします。
・チョキを見せる際、ふらつかないようにチョキをしっかり固定します。
(考案 茨城大学 矢内浩文先生)
10 どうしようもなくなったらパー
相手もこちらと同等の戦略を駆使してくる相手である場合、最終的に次に何を出せばいいのか分からなくなる、つまり手が読めなくなる場合があります。そういう場合は運任せではなく、「パー」を出せばまだましな結果が期待できます。
というのも、桜美林大学の芳沢教授が実際にとった11567回のじゃんけんデータによると、最も多かったのが「グー」で最も出されなかった手は「チョキ」だからです。もし人間がランダムに手が出せるのならばどの手も等しく33.3%ずつのはずですが、実際の確率はチョキが最も低く31.7%。グーは35%、パーは33.3%でしたから、「グー」「パー」が多くなるので「パー」を出せば勝てる可能性は高い、というわけです。
大勢で行い、勝った者から勝ち抜けするじゃんけんの場では、「パー」を出していくと、負ける可能性はかなり低くなります。
...。
なんだか、注意書きが多いし、じゃんけんの「初心者」とか「上級者」ってなんやねんって感じですね。
結局、「じゃんけん」のようなゲームでさえ、楽に勝てる方法はないということです。
おそらく、この記事を読んでいる皆さんはじゃんけん「上級者」だと思いますが、「中級者」の皆さんはこの「勝利の法則」を使って、「上級者」の皆さまは命懸けの勝負や漢を魅せるときに思い出して、「初心者」の皆さまはまずお友達を作って、良いじゃんけんライフをお過ごしくださいませ。
最後になりますが、この4年間で関わってくださったすべての人に感謝を申し上げます。
ありがとうございました!
くそお世話になりました!
拙くまとまりのない文章でしたが、ご覧いただきありがとうございました。