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ファック!自粛警察

元ミュージシャンで俳優・タレントの彼が話題の自粛警察についての文句をぶちまけて・・・。

鬱陶しい系のキャラが売りの彼だけに、余計気になるところでしょう。


この文章は、クルマの運転の師範と架空有名人が運転の練習をしている様子を会話形式で書いたものです。

読むだけでクルマの運転について、1・上達する 2・モチベーションが上がる 3・興味が出る

以上を目的に、妄想ドライヴィングレッスン、スタート!

※ここに出てくる人物はすべて架空のものです。


【ファック!自粛警察】

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鬱陶しい系俳優・ヨースケ・サンタクルス(以下、ヨースケ)

『師範、とうとう俺もいっぱしの俳優となりましたよ~。なんてったって大河ドラマに出演だもんね。いやいや、そんな話じゃなくて、自粛警察。あれってかなりウザいですよね~、自粛警察って・・・お前一般人じゃないかってね』


師範

『あいかわらずそのウザいキャラも健在だな』


ヨースケ

『今は運転してる最中だから、まだ全然口が回ってないですよ。俺って元々ミュージシャンだったから、たまに歌に行きたくなるけどスタジオもカラオケもNGだし。そうそう、ドラマのロケに行くときにバイクに乗っていくんですけど、それもなんか遊びに行くみたいに見られているフシがあるし』


師範

『なかなか世知辛いムードになっているしな』


ヨースケ

『そうなんですよ~、空気を人一倍読む俺からすると、ホント動きにくくて嫌になっちゃう。一番困るのがメシ。メシを喰いに行くことも悪みたいに言われてるし』


師範

『顔の知れた有名人の場合は、特に動けない時期だな。自粛という号令のもと、家に閉じこもっていれば気持ちも滅入ってしまう人も少なくない。そうなれば他人の行動に寛容さがなくなって、他人に対して攻撃性が高くなるものだ。だが、もう少しの辛抱だと思わないか?』


ヨースケ

『もう少しだろうがまだまだだろうが、俺はもう怒り心頭ですよ。人ってもんは、自分のことは棚に上げてすぐ他人のことを責めるんだから・・・』


師範

『まあそう言わずに、運転を楽しもう』


ヨースケ

『そうすね。運転を楽しまなきゃ・・・あれ、前を走るこのクルマ、「止まれ」の線でちゃんと止まれてない。ダメだよ~警察が立ってたら捕まっちゃうよ』


師範

『・・・』

・・・

ヨースケ

『あ~あ、このオバサンの軽自動車、横断歩道で歩行者に譲らなきゃ。オバサンになると自分のことしか考えないんだから・・・』


師範

『・・・』

・・・

ヨースケ

『そこの自転車のじいさん、危ないんだよ、ふらついてるよ?あ~あ~、こっちはばあさんが車道を歩いて出てきちゃってる・・・』


師範

『よくそこまで文句が言えるな、逆に感心するぐらいだ』


ヨースケ

『いや、っていうかいつもこの調子ですよ。だから俺はクルマを運転したくないんですよ』


師範

『それを何と呼ぶべきか・・・【他の交通に文句警察】。ダサいネーミングだな。いや、これぐらいダサい方がいい。本当の警察官のように取り締まることはできないが、できないからこそ文句だけの自称警察。他人のミスを発見し、憤慨し、文句を言い、あげくの果てに運転が嫌になるという悪循環』


ヨースケ

『いや、だってひどすぎますもん』


師範

『さっきこういったな、「人ってもんは、自分のことは棚に上げてすぐ他人のことを責める」と。その言葉、そっくりそのまま君にお返しする。君だって指示器を出さない、指示器を出す時期が遅い、赤信号で車体の前の部分が停止線から出ていた・・・全部違反だぞ』


ヨースケ

『でもそれは結局のところ、周りに迷惑掛けてないでしょ。俺が怒るのは周りに迷惑を掛けている人ですよ』


師範

『指示器を出さなかったり出すのが遅れたりすれば、周りに迷惑が掛かっていることもある。自分の行為は大丈夫で他人の行為は迷惑だという考えは、君が忌み嫌う【自粛警察】と根本は同じだ』


ヨースケ

『勘弁してくださいよ~。あんな輩たちと同じだなんて・・。師範は周りの交通のダメさ加減が気にならないのですか?』


師範

『そんなはずはないだろう。こういう仕事をしている関係上、周りの交通の至らなさが人一倍気になるものだ。強烈に、と言っていい』


ヨースケ

『強烈に、ですか・・。じゃあ普段は文句を言いまくりなんですね』


師範

『そう見えるか?』


ヨースケ

『いや、どう考えてもそうじゃないでしょうね。どうやって文句を抑えているんですか?』


師範

『文句や悪口のメカニズムを知っているかどうかだ。文句や悪口は、言った瞬間はスッとするかもしれないが、それは言った瞬間だけなんだ。その直後から、また文句や悪口を言いたくなる気持ちが芽生え、そういう現象が目につく。これを悪循環と言わずに何と呼ぶのか。本当に良い方向に持っていきたいのなら、本人に直接言うこと。それができないなら言わないこと。以上だ』


ヨースケ

『言えば言うほど、文句をさらに言いたくなる・・・それは知らなかった。さすがの俺でもそれは嫌ですね。好感度が下がったら仕事なくなっちゃうもん』


師範

『ただウザいだけではダメ。ウザめのキャラだけど、好感度をキープしたまま・・。それはかなり難しいだろうな』


ヨースケ

『そうなんですよ、よく分かりましたね~。それが芸能界で生き残るための俺の戦略です』

【終わり】


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自粛警察は、日本人特有の同調圧力といき過ぎた正義感から発生するものだと思います。

こうすべきだ、という思いが強すぎて、クレームや嫌がらせをするという。


しかし彼らのことは、ほっときましょう。

考えるだけで、損した気分になりますし。

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