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コロナよりも怖いもの


不倫報道で一躍脚光を浴びてしまったあの俳優が、信頼を挽回するべく運転を練習しに来たお話をお送りします。


【この文章は、クルマの運転の師範と架空有名人が運転の練習をしている様子を会話形式で書いたものです。

読むだけでクルマの運転について、1・上達する 2・モチベーションが上がる 3・興味が出る

以上を目的に、妄想ドライヴィングレッスン、スタート!】

※ここに出てくる人物はすべて架空のものです。


【コロナよりも怖いもの】

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若手有望俳優、西出昌大
(以下、西出)

『師範、僕は本当に悪いことをしたと反省しているんです』


師範

『そうか。しかし、口で言うだけなら誰でもできるし、いったん失った信用を取り戻すのは並大抵ではないぞ』


西出

『それは十分に痛感しているところであります・・・。でもちょっとだけタイミング的にラッキーでした』


師範

『ラッキー?』


西出

『ええ。だって、コロナ騒ぎであらゆる活動が自粛の方向でしょう。世界の注目が完全にそこにいってますもん』


師範

『世間の注目から逃れたからと言って、許されたわけじゃないだろう』


西出

『もちろんです。まだ妻は口をきいてくれません。ただ、この暇な時期に、愛車で一人、ドライブすることが最近のマイブームなんです。クルマを運転しているだけなのに、ホント嫌なことを忘れてスカッとします』

師範

『クルマを適切に扱えば、感染のリスクは低く抑えられるということが私の持論だ。他人を乗せないこと、窓を開けないこと、クルマから降りないこと。この3つを守ることができれば安心だ』
 

西出

『うわっ、ちょうど3つビンゴです。実は僕、クルマの中でかなり大声で歌を唄っているんですよ。周りからそれがバレないようにマスクをして。だから一人乗車で窓は完全に閉めていて、目的地に着いてもクルマから降りずに戻ってきます。目的地と言っても、特に何を見るってわけでもないですし・・・』


師範

『偶然にも完全に一致しているとはな・・。安全にリフレッシュができているというわけだ』


西出

『でも、僕一人だけじゃなくて、やっぱり妻も一緒のドライブをしたいんです』


師範

『そのために、今日ここに来たと』


西出

『そういうことです。ドライブをきっかけに仲直りしたいと思っていますし、できれば【雨降って地固まる】となれば最高です』


師範

『ではまず一つ、クルマの伝染力について言っておく。イライラや怒りなどの負の感情は、コロナよりも伝染力は強力かもしれない。だから君はそれをもらわないように注意しておく必要がある』


西出

『そうですね。こう見えて、結構僕は周りのクルマに対して怒ってしまうことがあるんです。普段の生活の中ならそんなに腹も立たないのですが、ことクルマの運転中に限っては、心が狭い自分がいます』


師範

『どんな時にそれが多いと思う?』


西出

『う~ん・・・やっぱり混雑しているときや渋滞中のときですかね・・。周りにクルマがたくさんいる状況だと、心がささくれ立つと言うかなんと言うか・・・』


師範

『そんな場面では、周囲の多くの人のマイナスの波動を浴びてしまうからだろう』


西出

『ネットなんかでよく目にした言葉、コロナよりも人間の方が怖い、ということですね』


師範

『それよりもさらに恐ろしい事実がある。それは、クルマの中の感情の感染力はコロナよりももっと強力だということだ』


西出

『え~。ってことは、ドライブってヤバいんじゃないですか・・』


師範

『ああ。諸刃の剣ということだ。いい方に転べばさらに良くなるが、悪い方に行けば目も当てられない』


西出

『なるほど。だからといってこのまま妻に対して何もアクションなしというわけにはいきません。このまま何もないということは、僕たちの関係が修復不可能になってしまいます』


師範

『そうであれば、細心の注意を払いつつドライブに出かけるのも悪くない。2人で遠方まで長距離を走行するのは関係をリセットしリフレッシュするのにはもってこいだ。そのために高速道路を使わない手はない』


西出

『分かりました。前に妻が行きたいって言ってた白虎隊の聖地・会津若松に行って来ようと思います。津波の爪痕もしっかりと目に焼き付けて・・・』


師範

『君たち2人を襲った、心の津波の跡地も復興することを期待しているぞ』


西出

『なんか上手いことおっしゃいましたね。がんばります!』

【妄想ドライヴィングレッスン・終わり】


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【運転するきっかけは『主体的強制型』がいい】


・クルマを運転するための最初の一歩は


クルマを運転するための最初の一歩・・・理想を言えば、小さなことから。

例えば、クルマの雑誌を読む。

今なら、クルマの運転の動画を観る。

このあたりからスタートして、次に、クルマの運転席に座るとか、エンジンを掛けてみる。

こんなところです。


このように、まずは行動を小さく分割していって、それらをこなしていく
うちに、徐々に行動範囲が大きくなって、普通に(平常心で)運転ができるようになる、という算段です。

ジョギングを続けようとする人に対しては、まずはお気に入りのジャージやシューズを購入し、それらを着用する(だけ)ところからスタートするなんていう方法もあります。

このように、自分で小さくコントロールして徐々に身体を慣らしていく方法を取れる人は、実は少数派のような気がします。


・現実は荒療法が大多数

でも実際の場合、よく聞くのは仕事でどうしてもクルマを運転しなければならないということ。

営業職のように、勤務時間の中で運転する人もいれば、通勤でクルマを運転しなければならない人もいます。

もうそれこそ『死ぬ気で』クルマを運転したという人も少なくありません(そんな人でも今は楽勝で運転していますが・・)。

あとは家族のために、という場合もよくあります。

可愛いわが子がケガや病気になってしまい、一刻も早く病院に連れて行きたい。

年老いた親の病院の送迎のため。


こういったことでクルマを運転する場合、「やらない」という選択肢はありません。


だから、どんなに運転技能が未熟でも、決死の覚悟でハンドルを握るのです。


・動き出すまでが一番重い


動いている物体はそのまま動き続けようとし、止まっている物体はそのまま止まり続けようとする。

これを慣性の法則と言います。

これは自然の摂理と言ってもよくて、どのような物体にも当てはまるものです。

いや、物体だけでなく実体のないもの(例えば習慣)にも広く当てはまる
のでしょう。


だから、発進するときは遅くても一番力のあるローギア(1速)を使用するのです。

それでもエンストしてしまいますが、最初のうちはエンストしても当たり前だと思ってノビノビとやってみましょう。


エンストと言えば、苦い思い出があります。

私が大学2年の頃。

初めてのマイカーを購入しようと知り合いが紹介してくれたカーディーラーに行って、良さげなクルマを運転させてもらいました。

マニュアルのこのクルマを運転し、試乗コースも終盤に差し掛かりゴールの
カーディーラに近づいてきました。

しかし、このカーディーラーの目と鼻の先にある信号に引っ掛かったのが運の尽きでした。

ゴール目前で気が緩んだのか、青信号になって発進しようとしたときに、やってしまいました、プスンと・・。

その後、すぐにエンジンを掛けようとキーを回しても、セルモーター(最初にエンジンを回す装置)がウンともスンとも言わないのです。

結局、レッカー車が来てクルマをディーラーまで持って行ってもらいました。

この時の恥ずかしかったこと・・。

ちょっぴりホロ苦な試乗体験でした。


ローギアで無事に発進ができたのなら、その後にエンストする可能性はかなり下がります。

これも慣性の法則のおかげですね。


・主体的強制型のすすめ


これからクルマを運転しようと考えている人であれば、自主的に小さなこと
からコツコツと型がお勧めですが、これは多少の時間を要します。

その反面、強制参加型なら比較的短時間でクルマの運転に慣れていきます。


なかなか重い腰が上がらないという人や、動画を観るぐらいのところまでは行くけど、その先のステップになかなか進めないという方には、コツコツ型でも強制参加型でもない『主体的強制型』をお勧めします。


主体的強制とは、自分でアポイントを取ること。

例えば、レンタカーやカーシェアリングで予約をすること。

そうすれば、予約をキャンセルしたりお金を無駄にしたりすることの方が
嫌なので、クルマを運転することになりますよね。


あるいは、友達や恋人とドライブの約束をすること。

強力なモチベーションになるため、運転しないことのほうが難しいでしょう。


なかなか重い腰が上がらないという人は、緊急事態宣言解除を機に主体的強制型で現状を打破しませんか?

重いコートを脱いで・・・。

【終わり】

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