あおられる側が悪いんですよ
お笑い芸人として世に出たあと、芸術の才能や独自の思考でネット界隈を揺さぶり続けている男がやってきます。
ネット界の放火魔が、どのような発言をするのか・・。
この文章は、クルマの運転の師範と架空有名人が運転の練習をしている様子を会話形式で書いたものです。
読むだけでクルマの運転について
1、上達する
2、モチベーションが上がる
3、興味が出る
以上を目的に、妄想ドライヴィングレッスン、スタート!
※ここに出てくる人物はすべて架空のものです。
【あおられる側が悪いんですよ】
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元お笑い芸人、絵本作家・西根亮廣
(以下、西根亮廣)
『師範、さっきから前をふさいでいるこのオバハン、分からせてあげて
いいっスか?』
師範
『分からせるとは何をだ?』
西根亮廣
『アンタの運転はダメだよってことですよ』
師範
『どうやって?』
西根亮廣
『一言で言うと、実力行使。威嚇。脅し』
師範
『それはやめておけ。そんなことをして周りにマイナスの感情を植え付けるとロクなことがないぞ』
西根亮廣
『いや、てゆうか、俺の方がもうすでにマイナスの感情をもらってるんで。お返しですよ』
師範
『その結果、相手は反省するとでも?』
西根亮廣
『まあ、もともと頭が悪いでしょうから、反省はないかな。運転が嫌になってやめてくれればいいし、そこまでいかなくても、もう少し後ろのことを考えてくれるようになれへんかなって』
師範
『具体的にはどんな行動で?』
西根亮廣
『車間距離を詰めて、パッシングをバシバシ、あとはクラクション攻撃かな・・』
師範
『本気か・・?』
西根亮廣
『冗談ですよお、冗談!俺がそんなことするわけないじゃないですか。まさにあおり運転。最近のクルマにはドライブレコーダーがついているし、スマホで動画を撮られたらサイアクやし。もうメディアを騒がせたくないっす【西根、今度はあおり運転】なんて・・』
師範
『そうか、それは安心した』
西根亮廣
『でもね、俺はそういうことを実行しないだけであって、さっきは心に浮かんできたことを正直に言ったまでですよ。もっと言えば、あおり運転に関しては、する側よりされる側の方が悪いって思っていますもん。だから俺はニュース番組とかのコメンテーターにはなれないし、さらさらなる気もないっすからね』
師範
『される側の方が悪いっていうのはどういう根拠なんだ?』
西根亮廣
『それは、される側の奴らが原因を作っているからですよ。きっかけを作っているって言ってもいいかも』
師範
『その原因って言うのは、遅く走っているってことか?』
西根亮廣
『いや、ただ遅いだけじゃないんすよ。遅いうえに、後ろのことをまったく気にしていない奴らが多いっすね。このオバハンもそうですし。あとは、後ろのクルマがつかえてきているのになかなか退かないとか、余計に遅く走るとか、神経を逆なでするような動きをするとか』
師範
『だからって、そういうことをして良いわけがないだろう・・』
西根亮廣
『あとはですね、あおり運転をさせるほど、あいつらは人をキレさせたっていうことは事実なんですよ。クルマの運転中は誰だって感情的になってしまいますからね』
師範
『悪いことが頭によぎることはやむを得ない。だが、それを実行してしまっては自分が損するだけだろう』
西根亮廣
『ええ、損します。損するのが分かっていても、許されへんのですよ。どうしても正してやりたいっていうある意味、正義感。ちょっと歪んでるけど・・』
師範
『かなり歪んでいるな』
西根亮廣
『それに最近あいつら、ドライブレコーダーがあるからっていちびってるんすよ。そんなもん、何も怖ないっちゅうの』
師範
『ドライブレコーダーをつけているのは、不安がある証拠でもあるんだ。だから、彼らをこれ以上不安にさせてやるな。そんなに遅いクルマなら、いくらでも追い越す機会はあるだろう』
西根亮廣
『それがですね、あいつら意外と追い越しにくいんですよ。微妙に速くなったりして、リズムがつかめないヤツ多いし・・』
師範
『そうか・・・私は、そういう人に対して、後続車に配慮することを教えていく。君は、あおり運転予備軍に対して、それを抑制する教育をしていって
欲しい』
西根亮廣
『ま、それもそうっすね。あおり運転をやってまう人は、ある意味【被害者】なのに【加害者】になってしまってるしね』
師範
『そうかもな。今こそ君の影響力を行使するときだ、頼んだぞ』
西根亮廣
『了解です』
【終わり】
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人間は誰しも【正しさ】を持って生きています。
その自分の【正しさ】をクルマの運転中に相手にぶつける行為こそが、あおり運転となるのです。
交通事故で、責任の割合10:0が少ないように、あおり運転にも10:0はないのでしょう。