素人のオジサン的「Mリーグ終盤戦の見どころ」
はいどうも。
Mリーグは開幕年から見てるけどマウントとれるほど詳しくはないパイレーツさん推しの素人のオジサンです。
パイレーツ、ビーストを除く7チームが60試合を消化して、いよいよレギュラーシーズンも終盤戦に入ろうかってところまで来ましたね。
パイレーツさんが今期は好調で、パイレーツさんに限定したものを書くタイミングではないので、今回は全体的に「こういうところに注目すると面白いかもしれないよ」ってことを書きたいなって思います。
パイレーツさんを含め客観的に書きますが、不快に思われる方もいらっしゃるでしょう。
そのときはごめんなさい。
画像はMリーグさんから1/18終了後の順位表をお借りしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1705589427410-fip83JICnm.png?width=1200)
1.下位3チームのお話
上位4チームのセミファイナル進出はほぼ確ですよ、たぶん。
「1索が發に見えてしまう呪い」とか「ドラはツモ切りしたくなる病」にかからない限りは大丈夫だと思います。
普通の30試合とかなら起こり得るかもですけど、試合が消化されていくにつれ下位チームのターゲットから外れてくるので。
なので、この4チーム内での順位変動や、その下の2チームとの順位の入れ替わりはあるかもですけど、ボーダー付近まで下がることはまず考えにくいでしょう。
ってことで、このnoteではこの4チームは触れません。
で、本題の3チーム、雷電、フェニックス、ビースト。
このままいくとこの3チームがレギュラーシーズンで敗退となります。
セミファイナル進出を目指していくためには、
①3チームの中で一番上になる
②上の2チーム(ABEMAS、風林火山)のうち最低でも1チームをボーダー争いに巻き込む
ことが必要になってきます。
根拠があるわけじゃないですけど、もし②が叶うとすれば、ボーダーは△150~△200p付近かなぁってイメージ。
残り36(ビーストは38)試合ちょっとで、下位3チームは+200p、その上の2チームは△150~△200pくらいになれば。
そう考えたとき、これって結構あり得る数字なんじゃないかって思いません?
ということで、各チームをちょっぴり掘り下げていきましょう。
2.TEAM雷電
昨シーズンを3位で終えた雷電。
素人目線で見た、昨シーズンからの大きな違いは以下の2つ。
①萩原プロの打ち方の変化
②本田プロの成績
①については、Mリーガーの方からも同様の意見を耳にしました。
今シーズンは明らかに柔軟な打ち方になっている印象。
それが功を奏し、開幕年からずっと大きくマイナスしていたレギュラーシーズンは、ここまで38.7pとプラス域をキープ。
昨シーズンと比較すると350pくらいの加点要素となっています。
では、何故チームがマイナスなのか。
という、一番の要素が②本田プロの成績です。
最後まで個人MVP争いを繰り広げ、306.9pでレギュラーシーズンを終えた昨シーズン。
今シーズンはここまで△158.4pと大ブレーキ。
昨シーズンとの比較で実に460pのマイナスになっています。
つまり、言い方は悪いですが萩原プロが消した分を上回るマイナスを、本田プロで作ってしまっているということになります。
では、本田プロは昨シーズンと何が違ったのか。
僕は「昨シーズンまでのスタイルを研究された」ことが理由だと思っています。
数年前、勝又プロにお話をうかがったことがあります。
「活躍したMリーガーが翌年に成績を落とすのは研究されたから」だと。
同じ団体の方で対戦経験の多い方もいらっしゃるでしょうが、多くの方が初めましてか数える程度の対局数で。
ましてや、1年目は門前派のような打ち方をしていたものの成績が振るわなかったことから、2年目は思い切って従来の鳴き中心の麻雀に大きくスタイルチェンジして。
対戦相手が対応するのに時間を要したんじゃないかってのが僕の考察になります。
昨シーズンの本田プロって、鳴いたらみんな結構嫌な顔して意識してオリたり回ったりしてた印象があって。
つまり、本田プロが本田プロのペースで試合を進行させているってイメージ。
だから、先手も取りやすいし押しやすいし。
その結果、あの好成績につながったんじゃないかって。
でも、今シーズンはそんなシーンがちょっと少ないように感じるんですよね。
もちろん、運不運もあるでしょうけど、「じゃあ全部運のせいなんですか?」ってなっちゃうんで。
ずっと同じメンバーでやるリーグ戦なのでね。
毎年研究されて対応されて、それでも結果を出せるように自身のスタイルにも変化をつけて。
その繰り返しなんだと思うんですけど、今シーズンは本田プロが後手を踏んだと。
そういうことなんだと思います。
では今後の36試合をどうすれば良いのか。
残りのお二人でどれだけプラスを稼げるか、だと思っています。
瀬戸熊プロに関しては、最もポイントを稼いだ2020-21シーズンで57p、今シーズンは現在△48.9pなので、そこまで大きな下振れということではないかなと思います。
昨シーズンはセミファイナル、ファイナルとポイントゲッターになっていて、最強戦のタイトルも獲ったりと、近年はどちらかと言えば短期決戦に強いのかなといった印象です。
なので、ひとまず「最低プラス域」を目標とするのが良いんじゃないかなって思います。
ここで最低50pは稼ぎましょう。
そして、残りの100pちょっとを稼ぐのが、黒沢プロの仕事になります。
今シーズンはここまで△173.1p。
最も成績を落とした2021-22シーズンに迫る勢いです。
しかし、黒沢プロには誰も持っていない武器があります。
そう、圧倒的爆発力です。
黒沢プロであれば、100pなんて十分に1試合で獲得できる数字です。
運良くABEMASや風林火山と同卓時に大きなトップラス決められたら、あっという間に差が詰まります。
なので、まだまだ可能性は十分に残っていると言えるでしょう。
3.セガサミーフェニックス
近藤プロが勇退し、監督に就任した今シーズン。
新たにチームの一員に加わったのは、最高位戦A1で最も勝っている(らしい)醍醐プロでした。
最高位戦好きの僕からしたら、本当に「めちゃくちゃ強い人」なんですよ。
ご本人もどこかで仰っていたようですが、「Mリーグの雰囲気に慣れるまでに時間がかかった」ようでした。
シーズン開幕当初は表情も硬く、「こんなに強い人でも場慣れするのは大変なのか」と思ったほどでした。
そんな緊張のせいもあってか開幕直後は厳しい結果が続き、ずっとマイナスを積み上げる日々でしたが、Mリーグに慣れ対戦相手にも慣れてきたのか、最近はじわじわとポイントを戻してきて現在は△74.2p。
無理してトップを獲りにいかず、しっかり2着で帰ってくる。
落ち着いてこういう打ち方ができているので、この先大きく崩れることも少ないかなと思っています。
近いうちにポイントもプラス域に入るでしょうし、何試合出るかにも寄りますがそこそこの順位まで上がるんじゃないかなって思いますから、フェニックスとしては「しっかり計算のできる戦力」となるでしょうね。
あとのお三人。
魚谷プロって実は、最高スコアだった2019-20シーズンを除いてレギュラーシーズンはずっと3桁のマイナスなんです。
その中で今シーズンはここまで7.3p。
タイトル戦での好調が良い影響をもたらしている印象ですね。
直近の試合も手が入らないなりに丁寧に打って、立直を搔い潜って聴牌を取って。
結果としてトップを守り切ったわけですから、やっぱり守備面での安定感が増してるんだろうなって思いますよね。
強い男性プロとタイトルを懸けて戦っていく中で、守りの技術とかかわす技術とか、引き出しは確実に増えているイメージがあります。
そこまで崩れることなくレギュラーシーズンを終えるんじゃないかなって思っています。
茅森プロは現在△213.9pと、全シーズン通じて最も苦しいシーズンになっています。
めくり合いに勝てないとか、なかなか手が入らないとかもあるんだろうと思いますが。
どうしても高打点のイメージが強いですから。
上手くかわされる場面が増えているのかもしれませんね。
マイナスが続く中でどう対応していくのか。
ここが課題になってくるんじゃないでしょうか。
過去2シーズンはチームにプラスを持って帰ってきた東城プロ。
今シーズンは△120.1pと、昨シーズンに比べると280pほどのマイナスを生み出しています。
これも聞いた話なんですけどね。
和久津プロがMリーグでめちゃくちゃ苦戦して。
それって、和久津プロが男性プロの「強さ」を怖いくらいに理解していたから、なかなか前に出られなくて。
結果として成績に影響してしまったって話なんですけど。
東城プロも今、こんな感じなのかなぁって。
試合の様子を見ながらそんなふうに思っています。
とんでもない実力の猛者だらけですからね。
僕の想像通りだとすると本当に大変でしょうけど、そういうものを乗り越えていく東城プロが見てみたいと思っています。
ってことで、ここから上がってくることがほぼ間違いない醍醐プロと、安定感の増している魚谷プロ。
このお二方の加点があれば、セミファイナル進出は十分に見えてくるんじゃないでしょうか。
個人的には下位3チームの中で最も可能性のあるチームのだと思っています。
4.ビーストジャパネクスト
現在最下位に沈むビースト。
とは言え、一時期はブッチギリだったのに気づけばフェニックスと約50p差、雷電とも約100p差なんですね。
つまり、雷電やフェニックスより「もうちょい頑張れば」まだまだ可能性はあるってことです。
シーズン序盤のチームをけん引し、強烈なインパクトを残した鈴木大介プロ。
あんなに簡単に倍満出るかね?w
超高打点で一気に盤面をひっくり返す、ホームランか三振かって感じのスタイルはまさに衝撃的でした。
そんな大介プロは現在△61.1p。
まさしくトップラス麻雀で、ラスがトップを上回っているのでマイナス。
実にわかりやすい。
では何故ラスの方が多いのか。
対戦相手が対応し始めたからだと、僕は思います。
まともに対戦した選手の方が少ないでしょうから、序盤は面食らった部分も大きいんでしょうけど、直近ではなかなか思うように打たせてもらえてない印象。
大介プロもそれに合わせて対策を考えようとされているでしょうけど、再び序盤のような勢いが取り戻せるかってのは難しいんじゃないかなと思います。
そして、何だかんだチームの稼ぎ頭になっている菅原プロ。
打牌に関してごちゃごちゃ言われることもありますが、結果として43.6pを稼いでいるのはお見事。
経験で言えば確かに見劣りする部分もあるでしょうけど、アガれそうなときにしっかり前に出て、厳しいと思ったらしっかりオリて。
基本的な部分をちゃんとやっているからこそ、シーズンを終えるまで大崩れすることなくいけるんじゃないかなって思っています。
本来はエースとしての期待が大きかった猿川プロは現在△240.6p。
リーグワースト2位は完全に誤算だったんじゃないでしょうか。
猿川プロもMリーグの雰囲気やMリーグでのバランスに相当苦しんだんじゃないかなって思っています。
実績を考えると、こんな順位の人じゃないでしょうに。
個人的にはここ数試合はリラックスして打てているように見えるので、徐々に本来の実力の片鱗が見られ始めるんじゃないかと期待しています。
ただ、悲しいかなもう終盤戦なのでね。
無理しなきゃいけない場面が増えてくる中で、どこまで成績を回復させられるのかに注目したいと思います。
最後に、中田プロ。
僕、中田プロのお店に行ったことがあって。
その日はお一人で接客されてて。
ずっと忙しそうに動き回りながらも、ファンの方たちが話しかけると笑顔できっちり応対されて。
めちゃくちゃ好印象だったんでね。
個人的にはもうあと何年か地道に経験を積んで、何かしらのタイトルに絡むところまで実力をつけて、そのうえでMリーグって話になったらなぁって思ってたんですけど。
まぁ、なっちゃったもんは仕方ないのでね。
ビーストさんは死ぬ気で中田プロ守れよ、ってずっと思ってたんですけど。
それはMリーガーとしては失礼なので、ちゃんと触れさせてもらいますね。
やっぱり、素人目に見ても実力的には相当しんどいかなと。
現在△192.1pで済んでいるのは正直運が良かったと思うし、もっとマイナスが膨れ上がっていてもおかしくなかったと思います。
ご本人には申し訳ないけど、今シーズンの残り試合で負債を返済する側に回るのは難しいかなと思うし、あと何試合出してもらえるかもわからないけど、いろんなものを吸収して、来シーズン以降に繋げてもらいたいなって思います。
5.ABEMASと風林火山
最後に、ボーダー争いのターゲットであるABEMASと風林火山に付け入る隙はあるのかって話。
結論から言えば、ゼロじゃないと思っています。
現在6位の風林火山から。
例えば、
「各団体の成績上位者だけで1年間リーグ戦を行います。これを10年間行ったとき、複数回優勝してそうなイメージのあるプロは誰ですか?」
って質問を受けたとき、誰かが勝又プロって言ったら、あぁわかるってなるじゃないですか。
僕の中ではそんな人なんですけど、この人が今シーズンも好調で。
291pは全体2位の成績。
直近2年はいずれも200p前後でシーズンを終えているので、まぁポイントが大きく変わることはないでしょう。
で、逆に今シーズン絶不調な松ヶ瀬プロはリーグワーストの△315.8p。
よく「運が良い」って言われてましたけど、それでも2シーズン続けて200p超えしてるわけですし、自団体でも常にタイトル戦に絡んでいるし。
実力も実績もあるプロでも、こんなシーズンあるんだねって印象ですよね。
通常のリーグ戦よりも少ない試合数なわけですから、結果がふるわないことだってそりゃあると思います。
勝てない試合が続くと、どうしても思考にズレが出たり、それがさらに悪い結果に繋がったり。
今はそんな感じなのかなって思っています。
亜樹プロは現在△62.8p。
例年よりやや成績悪いかなってくらい。
とは言え、1試合でどうにかなる程度の誤差だと思います。
そして、瑠美プロは現在△2.8p。
昨シーズンは100p超えのプラスなので、チームの不調にちょっぴり影響しているのかもなって感じですね。
現状チームを引っ張っているのが勝又プロお一人なので、勝又プロのマイナス=チームの成績低下って状況にあります。
全体的に勝ちきれない試合が続く中、特に松ヶ瀬プロがスッキリ気持ちよく打てる試合が出てくるようになると、一気に浮上していくかもしれないし、それが上手くいかなければ、下を気にして打たなければいけない可能性が高まるかなって思います。
現在5位のABEMAS。
正直一番読みにくいチームではあるんですよね。
成績見て知ったんだけど、昨シーズンは多井プロ、マイナスだったんですね。
今シーズンは現在63.1p。
僕は最低登板数をちょっと超えるくらいしか出場しないと思っているので、最終的に3桁いくかどうかかなぁって思っています。
現在△118.7pの白鳥プロ。
過去の成績を見てみると、2019-20シーズンから2021-22シーズンまではずっと3桁プラスで、1年目と昨シーズンがマイナスだったんです。
なので、Mリーグに関しては結構波が大きいのかなって印象ですが。
試合の様子を見てても、勝ってる時も負けてる時もあまり変わらないのでよくわからないんですよね。
手が入ってるか否かだけなのかもしれないし、他の要因があるのかもしれないし。
とりあえずこのポイントが残り試合でどう転んでいくのか、注目したいと思います。
松本プロは124.1pでチームトップの成績。
さすが直近3シーズンは3桁勝ってるだけあって、安定感がありますよね。
このままポイントを伸ばしていく可能性が非常に高いんじゃないでしょうか。
日向プロは現在△84.5p。
昨シーズンが128.6p、その前が△168.5pなので、成績にはバラツキがありますね。
勝負手でポイント稼いで、それ以外はしっかり守ってってタイプかなと思うので、なかなか大崩れはしないけど、負けるときはじりじり削られていく感じなのかなぁって思います。
残り試合でどれだけの勝負手が決まるかに注目ですね。
ってことで、ABEMASは白鳥プロ、日向プロが残り試合でどれだけ稼げるか。
マイナスであっても松本プロのプラスでどこまでカバーできるか。
ここがポイントかなと思います。
とまぁ、長々と書きましたけど、こんな感じでレギュラーシーズンの終盤戦を見たら結構楽しいんじゃないかなってお話でした。