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【卒業〜3年間を通じて〜④】3年男子:S探究コース
目配り気配り、背中でチームを引っ張り続けた天保大地です。
私はこの3年間で仲間の大切さについて学びました。
小学校3年生から空手を始めた私は、軽い気持ちで京都両洋高校空手道部に入部しました。
習い事で空手をしていた頃は、練習を休んだり、手を抜くことが多かったと思います。
なので、入部当初は毎日練習があることがしんどく、辞めたいと思ったことも多々ありました。
厳しい練習や、先輩方との熱量に差を感じたりすることもありました。
中学まではあまり目標を立てずに、ただ空手を楽しくてやっていましたが、高校の空手ではチームで一つの目標に向かって練習することを知りました。
空手は個人競技でもあり団体競技でもあるため1人がチームの輪を乱したりチーム内で熱量に差があると熱い練習ができず、目標を達成することができません。
ただ言われた練習をこなしている私にとっては、今までのように楽しくなく、ただやっているだけになってしまっていました。
1年生の夏ごろ、3年生の先輩が引退してからはより一層練習が厳しくなり何回も辞めたいと思っていました。
そんな時に先輩や同期の6人が頑張っている姿を見ると、私も頑張らないといけないと思い、また周囲の仲間が引っ張ってくれることで少しは頑張ることができました。
1年の時からメンバーに選ばれて嬉しい反面、どんどん練習がハードになり、試合に出るプレッシャーを感じ、辛い時が多かったことも事実です。
私たちの代になった時に、京西に勝つという目標を立て、毎日追い込み練習をしていました。
そんな中、2年生の8月の夏合宿時に体調を崩し、練習に対して熱が入っていなくて一時期メンバーから外されてしまいました。
声が出ていなかったり、練習を本気でこなせていなかったからです。
しかし、心が折れそうな時にも陸空や遥希が一緒に声を出してくれたり、練習を頑張り引っ張ってくれました。
自分の練習もあるのに私のことを気にかけてくれた仲間がいるから今の私が存在するのだと思います。
それだけではなく、追い込み練習や合宿の朝練夜練、厳しい練習の時にいつも逃げてしまったりどこかで抜いてしまっている私に対して、声を出して盛り上げてくれたり、引っ張ってくれたことによって今まで努力をしてこなかった私が一つの目標に対して努力をすることができました。
6人の同期がいないと私は空手部を辞めていたかもしれません。
新人戦では個人はボコボコにされましたが、団体戦ではいつもなら前3人で結果が決まっていたり、5タテされる所が京西も精華も大将戦まで持っていくことができました。しかし結果的には負けてしまいました。
あと一つは惜しいようで遠かったです。
この3年間で顕著な結果を残すことができませんでしたが、中学まで全く努力してこなかった自分がここまで一つのことに対して本気で取り組めたり努力することができたのは、先輩や後輩たち、何より6人の同期のおかげだと思っています。
この同期はライバルでもあり最高の仲間です。
本当にありがとう。
これからはどんなことにも一生懸命本気で取り組み、結果を残していきたいです。
この3年間、いろんな経験ができてとても濃い時間を過ごすことができ楽しかったです。
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