Cybozu Days2021に参加してみての感想
色々と本業に引っ張られてしまい、約1週間程経ってしまいましたがCybozu Days2021に参加したことの感想だったり、技術面の事等書いていこうと思います。
正直言うと未だに整理できていない事が多いですが、そこは今後考えていくということで💦
Cybozu Daysに参加するにあたり
11/1-2に行われたCybozu Days2021に、合同会社アクアビットさんのブースに共同で出展させて頂きました。
Cybozu Daysに参加するのは今回は3回目
2019は一般参加者として、2020はアクアビットさんが出展するとの事でブースのお手伝いとして参加しました。
2021は合同会社アクアビットさんがIoTの出展との事で普段生業にしているテレメータシステムをラズベリーパイとkintoneで構築し出展しました。
・テレメータシステム
普段生業にしているテレメータシステムは国が定めた「国電通仕…」と言う決まった規格で構築されております。
「国電通仕…」に準拠を抜きに考えて、進行する異常気象にマッチするシステムとは何かと考えた際に、kitoneで構築する事で低コスト、利便性の拡張、オーダーから構築までの期間の短縮を解消する事ができるのではないかとの思いがありました。
普段生業にしているテレメータシステムは社会インフラとして重要であり、川の水位、雨量等の情報は常に観測できる状態にしなければならなく、外部からの雨風や耐えられる筐体、安定な通信の確保等が必須です。その為、非常に高価です。
しかしながら、昨今の川の氾濫でその観測装置が筐体ごと流されてしまう事があり、高価な観測装置があっけなく使えなくなる事に虚しさを覚えます。
ちなみにテレメータシステムのエンドユーザーは官公庁が多く、つまるところ税金である場合が多いです。
今後も同様な事が増えていく事が多くなることは確実な為、既存のシステムに取って代わるものではないが、補佐するシステムが需要があるのではないかと思います。
展示品の概要
↑配線ぐちゃぐちゃ過ぎて恥ずかしいです
今回は雨量を観測するテレメータ観測装置を模してシステム構成しました。ラズベリーパイはPythonのプログラムにより10秒に一回kintoneにレコードを書き込みます。
書き込みデータは以下の3点です。
①「局名」
観測ポイント毎に名前を振っています。今回は「幕張メッセ」と「狛江」
②「雨量パルス数」
転倒ます型雨量計に水を入れる事で、雨が降ったと仮定します。
転倒ます型雨量計は「ししおどし」の様な機関で水が一定溜まると転倒ますが作動しリードスイッチが作動しパルス出力します。
そのパルスをラズベリーパイが観測しパルス数kintoneに書き込んでます。
kintoneでは1パルス分雨量のミリ数(今回の雨量計は0.3mm)をパルス数分かける事で雨量を表示しております。
③「GPS座標」
GPSユニットから1秒間に1回ラズベリーパイにGPS座標に入力しております。
今回は「幕張メッセ」がGPSが通らないので固定値入力しました
見学頂いた方からの貴重な主な意見
・工場の湿度を長時間観測したい。
・ラズベリーパイの長時間運用は平気なのか。
・ナンボで提供できるか。
問題&反省点
◎ラズベリーパイ3の通信が繋がらない
会場にて有線LAN/Wi-fiの通信がラズベリーパイに繋がらなかった。
ノートPCは接続できたので、完全にラズベリーパイの問題。
偶然バックアップのWi-fiが繋がったので事なきを得たが、ラズベリーパイの知識を深める事が必要かと痛感。
◎プログラミング能力不足
回線が多い場所では通信が不安定の為か書き込みの詰まりが起こってしまい、詰まりが続くとプログラムが停止してしまいました。
最終的にマップルさんの地図APIを使って地図上に観測ポイントと雨量情報を表示させたかったのだが、PHP,javascriptのスキルが欠如しており、理想の形には至らなかったです。
感想や心境
今までCybouzuDaysは一般見学者やただの店番的などこか部外者の感覚でした。
今回共同で出展させて頂く事で当事者側に立ち、様々な意見を頂く事で手ごたえがあった点、至らなかった点を感じる事が出来ました。
準備をしている際は、この出展が会社に利益をもたらす物なのか正直疑問点が多かった部分もありました。
しかし、本業を取り巻いている状況を鑑みてこの仕事がずっと同じ形で残るとは思えません。
何かしら本業に絡めて新たな事に挑戦しなければならないと、今回の出展でより強く感じました。
今回の出展が終わった後に合同会社アクアビットの長井さんと今回一緒に出展したメンバーとケーオー商事株式会社 片山社長、エバンジェリストの片岡 淳さん、同じくエバンジェリストの片岡 幸人さんと含めて多数の方との懇親会にご一緒させて頂きました。
余談となりますが今回のラズベリーパイでのIOTは手探りの状態から始めて、ネットで非常に有益な情報を手繰り寄せて何とか出展にこじつけました。その有益な情報がエバンジェリストの片岡 幸人さんが投稿されていた内容でした。
その事が判明したのは懇親会が終わって数日経って為、恥ずかしい気持ちと共にお礼を言えずにとても残念な思いです。
その懇親会でどなたかが「kintone界隈は同業他社が競合では無く、仲間意識があるコミュニティなんだ」と仰っていたのが印象的でした。
私はkintoneに触れた際に素晴らしいプラットフォームだと個人で勝手に感銘を受けていました。
その個人それぞれがkintoneを使い業務が上手くいった事を、同じく業務改善や社内システムの構築で悩んでいる方に勧めていき、少しでも快く仕事をしてもらおうと行動している方々の「共栄」の考え方が根幹にあるコミュニティがkintone界隈なのではないかと感じました。
kintoneがもの珍しいエバンジェリストの存在や多くの人を熱狂させる理由は何なのか、今回出展し自分が当事者になる事で少し理解出来た気がします。
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