家事を楽にしたい!それは人類の歩み
9月15日のNHK「あさイチ」は「毎日をちょっぴりラクに“やめる”家事」だったようです。
「modelpress」のこのページで知りました。
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番組では視聴者から届いたFAXを紹介するのが恒例で、この日もさまざまなやめ家事エピソードを読み上げたが、その中で鈴木アナは「こんなご意見もいただきました」とやめ家事に否定的な70代女性のFAXを紹介。
「どうしてそんなに楽することばかり考えるのでしょう。それを見ている子供たちは、将来どんな子供に育つのでしょうか。子供は親の一生懸命な姿を見て育っていくと思います」という苦言に、鈴木アナが「たしかに『めんどくさい、楽したい』ってことばかり言うのもどうかなっていう意見も絶対あると思うんですが...」と反応すると、大吉が口を開く。
大吉のコメントは...
「それによって、『気持ちがきつい』とかね、『つらい』のほうを僕らは変えなきゃいけないと思っているので、こういう特集をさせていただいています」とコメント。
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これは反応せねば、と思い残すことに。
結論はタイトルの通り。
家事を楽にしたい!というのは、人類がズッと抱えているテーマです。だから、「今より、もっと楽に」はまったく否定するべきことではありません。人類がこれだけ地球上で繁栄できたのは、いろいろ要因はあると思いますが、その一つが家事を楽にしてきたからでしょう。
この70代の女性が、井戸や川で水を使い、薪や炭で料理をして、油を燃やして明かりにし、畑で農作物を育て、飼っている鶏の卵を食べ、時にはその鶏を締めて裁いて料理したり、魚を釣りに出掛けたり、服を作るために織物をしてたり、修繕をしたり、台風を前に家の補強をしたり…もしも、そんな生活をしているのなら、家事を楽にすることを否定しても、十分説得力があると思います。
僕たちの家事は、決して一人で頑張っているわけではないのです。生活インフラや生産者、流通業など、いろんな人に助けられて楽させてもらっているのです。「自分は楽せず頑張ってる!」というのは、助けてくれている人達の存在が当たり前の存在になっているのかもしれません。
今のこの時代に、子育てしながら、仕事をして、家事もしている人に、「家事で楽をするなんて!」とは言えません。ツライ時は家事で楽をした分、ゆっくり休むなり、子どもの宿題をみてやったりすれば良いのです。余裕のある時は、家事に手間をかけるのも良いでしょう。そういったメリハリや緩急を付けられるようにするには、楽の方法を知っておくこと、そして楽の幅を調整できるようにすることが必要です。
「やめる家事」は、そのための一つの方法ではないでしょうか?
もちろん、趣味が家事という人もいますし、手間をかける家事に価値を見いだす人もいます。それはそれで良いです。ただし、それは個人の嗜好です。誰かにそれを勧めるとしたら、それは「この酒、美味しかったから、君もどう?」程度のモノです。「酒は飲めないんです」や、「いや、僕はビール党で」「酒は灘のモノしか飲まないことにしてるので」という返事に対して、「けしからん!」とならないのは、嗜好だからです。家事は、命や健康を損なわず、他人の迷惑にならない限り、なんでもアリという、かなり嗜好的なモノです。
それぞれの家事嗜好を尊重し、家事の多様性を認め受容する社会であって欲しいと願います。
やっと日本でも、男性が家事をするのが一般的になってきました。これまでノータッチだった人達が関わるようになると、既成の家事や固定観念にとらわれない、自由な家事も登場するでしょう。それは、僕たちの家事とは全然違ったモノかもしれず、大きな転換をもたらしてくれるかもしれません。楽から、その先の楽しいを引き出してくれるかもしれません。そして、楽になった分、地球環境のことも考えて、少しメンドウでも、そちらを優先するような家事にシフトできるようになるかもしれません。
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