ノーコード開発のメリット・デメリット

こんばんは。

界隈では、ノーコードでサービスのデプロイまでできるサービスがたくさん増えてきましたね。

googleスプレッドシートを、データベースに見立てて開発を行うGlideだったり、

Webアプリのみではなく、Android、iOSアプリでノーコードで開発後、そのままストアへのデプロイまで行えるAdaloだったり、

嬉しくも悲しくも、ソースコードを開発者が書く必要すらなく、サービスを始められる時代になりました。

「もしかして、これからコードを書けるエンジニアって必要なくなるのでは」

製造業のロボット化と同じ流れが、ついにエンジニアリングにまで辿り着いたような感覚がありますが、

製造業で言うと、やはり人間の手っていうのは必要ですし、今でも0⇒1で人間の手だけで作られている製品も山ほどありますよね。

ということで、ノーコード開発のメリット・デメリットを色々な視点から考察していけたらいいなと思います。

・メリット

 

 ■プログラミングができない人間でも、直感的に開発が可能になる

もちろん一番最初に挙がるのは、誰でもサービス作れるようになるよねって話で、ノーコードのプラットフォームも増えてきているので、それこそwebからスマホアプリまで、これからどんどん規模が拡大していくのは間違いないと思っていますし、

組み込みや、レガシーな環境でもテストコードの自動生成などは進んでいますし、いずれは開発自体もノーコードで体系的に進められるようになる時代は近いと思います。

 ■開発工数の短縮

ノーコードで開発することは、間違いなく開発工数を短くすることができます。

100%コーディングを不要にするのではなく、一部工程ではノーコードを利用して、開発工数の合計を減らす事は、デベロッパー視点でも、エンドユーザー視点にもメリットになると思います。

 ■デザインベースでの開発ができる

個人的には、これが相当メリットだと感じていますが、

デザイナー⇔エンジニアというフォーメーションで開発をしているサービスからすると、開発段階で既にフロントが見えているというのは相当なメリットで、

逆にコーディングができないデザイナーでも、サービスを開発できる環境なので、UI/UXのデザインと、実装の祖語が発生しにくいです。

 ■よりサービスの開発を身近に感じれる

少なくとも20年前、10年前と比べて今はプログラミングが必修科目に導入されたり、教育自体がプログラミングを推進しており、コードを書く事、システムで動く何かを作る事に関しては、非ITの人間からしても、かなり身近には降りてきているとは思いますが、

その中で、スマートフォンの普及や、ノーコードでの開発環境整備が進められていることは、非エンジニアからして、よりサービスのデプロイの敷居が下がり、より身近に感じられるようになっているのは無いでしょうか。

・デメリット

 ■エンジニアの市場価値の低下

もちろんコードを書くことを生業としてきた人間からしたら、汗水たらして検索エンジンをフル活用してようやく作る事が出来るサービスを、ブラウザ上でほんの数時間掛けて開発されるのは、笑ってみてられるものではないですよね。

まだまだ今のエンジニア市場、webに限っても売り手市場ではあると思いますが、ノーコードがもっと普及し応用性が高まってくると、BtoBであれば、そもそも自社でノーコードで開発する、BtoCサービスも非エンジニアがノーコードでサービスを立ち上げる。

そうなってしまうと、コードが書けるエンジニアの需要は一気に下がり、逆にノーコードでデザインに長けた人間や、サービス同士を連結させるノーコードAPIエンジニア(仮)の需要がますます増えていくのはないでしょうか。

 ■プログラミング技術の低下

コードを書かなくてもサービスが作れることは、すなわちプログラミングをする必要がないという事で「エンジニアは生涯勉強」と言われてきた常識も覆ってしまうのではないでしょうか。

コードを書けるのはごく一部のエンジニアだけでよくて、残りのデベロッパーは、ひたすら画面上のノーコード開発画面を見つめて、ボタンを設置して挙動をセレクトボックスから選ぶだけ。


ここまでメリットデメリットを個人の感想で書き連ねていきましたが、

プログラミングができなくても、サービスを作れる。

というのはもちろん素晴らしい事ですが、

例えばネットワークエンジニア・セキュリティエンジニアだったり、人間の手が必ず必要になる部分も出てきますし、

例えば製造業の話でいうと、ロボットをメンテナンスする人間は必要。というよく聞く話もあるように、

ノーコード開発環境を整備するエンジニアも必要な訳で、

逆に私のようにBtoBのSaaSを開発している人間からすると、クライアントがノーコードで、ある程度の操作で新規機能だったり、拡張性を作れるような機能自体を実装すれば、運用のコストも低下しますし、ポジティブに捉えることもできるのではないかなとは思います。

いずれにしても、まだまだ現状のノーコード開発サービスは、拡張性には乏しくて、今すぐコード書けるエンジニアが必要無くなるかっていうと、そういうわけでもなく、、、

ただ10年後、20年後の市場を考えた時に1つの要素として考慮する必要はあるのかなと思いました。


おやすみなさい。


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