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バブル末期の兆候!?テーパリングも近い!?

失業給付金の支援打ち切りの効果あってか失業率が大幅に下落。これはボトルネックの解消とインフレ高進の抑制、完全失業率に近づいたことからテーパリングの開始が早まることを示唆する。


インフレ高進は本当に一時的なのか?これは見ものだ。因みに、米製造業PMIは最高値更新、Sticky CPIは上昇を続けている。それに比べ、原油価格、米10年物ブレークイーブンレートは落ち着きを見せている。インフレ率の上昇、下落それぞれの圧力が錯綜している。しかし、インフレ率上昇に寄与する材料が全て上向きの状態はなくなってきていて、インフレ上昇の余地が少なくなってきていることは間違いないだろう。これらはFRBのテーパリング判断の大切な材料である。

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さて、JPモルガンが資金調達を助けた欧州不動産会社の社債をショートしていることが分かった。JPモルガンはGSらに比べ、市場に対しやや消極的な立場であることが多いが、少なくとも社債のスプレッド上昇にかけている。バークシャー社の行動しかり、市場の過熱感しかり、市場のバブル第三段階目に来ているように思える。少しずつ手仕舞い始める時期だ。


第三段階に参入する者は最後まで含み益増やす。しかし撤退することなく乗り続けたことで最後にババを引かされる運命にある。ババを引いた時には少しでも損失を減らしたいと嘆く。ババを引いた彼らはこの上昇は永遠に続くと考えていた超楽観主義者である。最初、あまりに相場が上がり続けるので、本当に賢明な投資家がまるで負け組のように見えるときがある。しかしそうではない。サイクルを理解した賢明な投資家が最後に勝つのである。
第三段階のフェーズへ入った兆候はかなり多く出始めている。卓上で大っぴらにダンス出来る機会はそう長くないだろう。いつまでもこの状態が続くと考えてはいけない。ババを引きたくなければ、ポートフォリオのリスクは何なのか?どれくらいのリスクがあるのか?再考すると良いだろう。


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