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折りたたみスマホ(Galaxy Z fold)が合わなかった理由

 本日もお日柄もよく.

 昨今、SamsungからGalaxy Z fold Special Editionが発表されました.

 また、最近は中国からいくつも折りたたみスマホが出て、2つ折りから3つ折りスマホが出てくる中、私は現在、iPhone16とiPad mini7をメインの組み合わせにしています.
(家ではiPad Air13インチを使っています.)

 それでもGalaxy Z fold4を2年前にいつでもカエドキプログラムで購入し、2年後返却して、SIMフリーGalaxy  Z fold6を購入したりしていました.
 結局、うまく運用できず、iPhoneに戻してしまった理由を紹介します。
(もう本体手放してしまったため、写真などがないのはご了承下さい.)

 結局、折りたたみスマホが浸透しにくい理由がここではないかなーと思います.(ここではブック型と呼ばれる横に開くタイプの折りたたみスマホを扱います.フリップタイプは使ったことがないので、今回は触れられません.)

1.スペック

スペック表からの抜粋がこちら.

 発売日         2024年7月31日
 OS            Android 14(初期OS)
 CPU(SoC)           Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy
 RAM              12GB
 ストレージ       256GB/512GB/1TB
 外部ストレージ         非対応
 本体サイズ       閉時:約153.5 x 68.1 x 12.1mm
              開時:約153.5 x 132.6 x 5.6mm
              重量 約239g
 画面サイズ      メイン:約7.6インチ
               カバー:約6.3インチ
 画面の種類      メイン:有機EL
                カバー:有機EL
 リフレッシュレート.      メイン:1-120Hz
                サブ:1-120Hz
 バッテリー       4,400mAh
 メインカメラ        トリプルカメラ
                約5000万画素(広角)
                約1200万画素(超広角)
                約1000万画素(望遠)
 サブカメラ     シングルカメラ
             約400万画素
 カバーディスプレイ シングルカメラ
            約1000万画素
 防水/防塵         IP48
 耐衝撃          ×
 指紋認証          ◯
 顔認証              ◯
 おサイフケータイ         ◯
 イヤホンジャック          ×
 ワイヤレス充電          ◯
 充電端子            Type-C

 今年でた日本で購入が可能な最も高性能かつ運用しやすい折りたたみスマホだと思います.Androidスマホの中では最上位スペックです.
私はホワイト(オンライン限定モデル)256GBをじゃんぱらで中古で購入しました.
(ランクAで21万円ほど)

元々持っていたGalaxy Z fold4と比べて2世代も上のため、あらゆる面でスペックアップしているのは勿論、スペック上では見えづらい使い勝手は向上しています.

例えば、次のような項目は実感できるレベルで改善したと思います.
・軽量化したことによる手への馴染みが良くなったこと
・閉じた時に横幅がわずかに広がったためサブディスプレイ側で、ある程度スマホとして使えるようになった
・折り畳んだ時に画面と画面の間の隙間がなくなったため、ヒンジが薄くなったことによりポケットに入りやすくなった.

そんな自分が結局手放してしまった理由は次のとおり

2.合わなかった理由

2.1 ヒンジ側が守れない、傷が怖い

 折りたたみスマホの弱点として、耐久性があります.
 仮にケースをしていたとしても、手帳型ケースでない限りはヒンジ側が剥き出しになるケースがほとんどです.中にはSpigenのタフアーマーなどのように手帳型でもないかつヒンジを守れるケースもありますが、そういうものは本体が大きくなりがちでせっかく軽量化したのに、結局重量が増えます.
 そうなると持ち歩く際に細心の注意を払う必要があり、大変気を使います.結果、スマホを使っているのか、スマホに使われているのかわからなくなります
 壊れるまで使い潰すならばともかく1年使って、スマホを中古屋に出して買い替えるならば、傷の有無による減額が死活問題です.
(だからこそ、Zfold4はいつでもカエドキプログラムを使っていたのですが.)

2.2 外出時にいつ広げるのか

 Galaxy Z foldをはじめとした折りたたみスマホの謳い文句として、
「タブレットをポケットに入れられる感動」「いつでもどこでも大画面で動画や漫画やゲームができる」
 というのをよく聞きます.
 しかし、問題はいつそれを実感するんだと言う話.
 例えば歩いている時にスマホを見るとして(歩きスマホがいいか悪いかは置いておいて)、その時にZ foldをわざわざ広げないんですよね.しかも広げると片手でホールドできないので、自然両手で掴むことになりますが、そうなると非常に歩きづらい.
 そして、サブディスプレイで使おうにも、
 238gと軽量なスマホになったとしてもフィルム・ケース込みで290g程度になるとして、それが画面サイズが6.3インチしかない画面が狭く重いスマホになってしまいます.
 同じ画面サイズでは、iPhoneならば、iPhone 16Pro が大体200g.フィルム・ケースありで230〜250gほどと考えたら、スマホとしての日常使いが悪くなります.
 同じ重量ではiPhone 16 Pro MaxやGalaxy  S24 ultraは6.9インチサイズで、大画面です.

 では、どこで広げるのかというと、私が使ってて広げたタイミングは
①帰宅後、寝る前に漫画やゲームをするとき
②電車に乗って椅子に座れた時(立ってる時は周りとの衝突が怖くて、広げられませんでした.)
③仕事で外出中にカフェで休憩する時
④会社でトイレに入っておサボりする時

 仕事中は、PCや会社スマホを触るので、そんなに個人スマホを触る暇がないし、①②③では、別にタブレットでもいいんです.そういうタイミングは大体カバンも触れるし、Z foldである必要がない.
 で、結局、最もZ foldでよかったなと思ったタイミングが、④会社でトイレに入っておサボりする時しかないというのは、どうなんだという話.これが10万円以下ならばまだいいですが、通常のスマホよりも10万円以上高い金額を払って、これでは.
 また、仕事中にトイレにそんな長々と篭っていたら問題になりますしね・・・

 しかも重いスマホをポケットに入れて歩くとズボンが下がってきそうになります.

2.3    左手で持ちづらい

 Z foldをはじめとするブック型の形は基本が決まっています.

Galaxy Z fold6 の外観(Samsung公式より)

 つまり、スマホを開いた際に、右手で持つ側にカメラや背面が来て、左手で持つ側にサブディスプレイが来ます.
 これが結構ストレスで、私は右利きなのですがスマホを持つときは、左手で持ってそのまま操作するか左手で持って右手で操作することが多いです.
 つまり、サブディスプレイが非常に汚れやすく頻繁に拭かなければならなくなります.しかもケース側にMagSafeリングなどをつけても、左手からは遠くなってしまいます.
 この対策として、本体の表示を上下逆にすることで、左手で持った時に左手側に背面がくるようにしたいのですが、AndroidはiPadと違いデフォルトで上下逆にはなりません.よって「画面回転制御」というアプリを使って逆にしていました.

 そんな中編み出した裏技ですが、Android版のPixivを開いた後、それを開いた状態で本体の上下を物理的に持ち替えて逆さにすると、「画面回転制御」などのアプリなしで表示が上下反転します.その状態で、ホームに戻すと、そのまま上下逆にままスマホを使用できます.とはいえ、何かやるたびにまずPixivを開かなければならないし、それならデフォルトで逆になるようにしてくれと.

2.4    手書き作業が非常にやりづらい

 Galaxy Z fold3からSpenを使えるようになり、6では簡易的なスケッチをAIが自動でイラストを保管してくれたり、写真をAI編集できるようにしてくれています.

 自分もiPadでデジタル手帳を作ったり、ノートを作ったりしていたので、Z foldにればいつでもそれが出来るようになることを期待していましたが、実際はそうはなりませんでした.

 確かに、Youtubeを見ていると、自分の使い方が悪いのではないか、使いこなせていないだけではないかとも思うのですが、それでも使いづらさを感じる点は次のようにあります.

1)Spenは収納ケースに入れないと持ち出しづらい.
 Spneの持ち歩きはこういう公式のケースや、Amazonに売っているケースがあります.

 総じて、Spenを使わないときは非常に邪魔くさく感じるということ.

2)カメラが邪魔で本体が机と水平にならない
 Galaxy Zfoldはカメラがかなり出っ張っているので、開いて机においても必ず傾きます.その状態でペン作業は非常にやりづらいです.
 また、それを防止するためにケースをつけたこともありますが、そういうケースというのは、四隅にカメラ凹凸部と同じ高さ分までの突起をつけることにより、水平に保つか、カメラの凹凸分までケース分厚くするかの2択の構造が多いです.
 そうなると持ちづらく、重いという問題が出てきてしまいます.

3)Good NoteはいつAndroidとiPadの同期に正式対応するのか
正直これが一番大きい理由
 Good NoteはAndroid版がリリースされていますが、iPad版よりもかなり出来ることが少なかったです.また、有料版ならば、同期ができると書いてありますが、

 FAQのところに「近日公開」となっています.
 これ、1年以上、近日公開なんですよね・・・(もう近年公開の間違いなのでは)

 また、アプリ内の機能でファイル共有というので、iPadで使っていたものをGalaxy Z foldで読ませたりもしていましたが.結局のところ「iPadでそのまま編集した方がよくね」となります.
 ここがまた微妙でGalaxy Z foldは開いても7.6インチの大きさなのですが、アプリ上部のリボンやらの表示を抜かすと書ける範囲が非常に小さくなります.
 さらに、画面比率の問題で、通常ノートというのは縦に長いのですが、Z foldはほぼ正方形に近いので、使えない余白が発生します.結局拡大しなければならなくなるのです.(iPad miniもノートをとる時は拡大が必要なのは一緒ですが、まだ使いやすいです.)
 これはアプリ側の問題なので、Galaxy  Z foldが悪いというわけではない要素です.


 というわけで、使い始めてから数日で
 結局、普通のスマホとタブレットの組み合わせで良いな
 と思ったので、
 iPhone+iPad miniの組み合わせに戻しました.(これが、別にiPhoneである必要はないと思います.)
 Youtuberで「iPad miniを使っている人ほど折りたたみスマホがあれば、代わりになる!」というフレーズを聞きますが、
 これは、iPad(特にiPad mini)を漫画読む端末や動画をみる端末としてしか使っていない人は代替になるかもしれませんが、iPadを特にビジネス活用している人はなかなか変えられないのが実情です.

 むしろSpen非対応なGalaxy Z fold  Special Editionの方がまだ使いやすそうです.(30万円ぐらいするらしいですが・・・)

 Appleが折りたたみスマホを出す時、どんな感じになるか、楽しみです.


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