リスクとリターンの引き換え方を学ぶ! リスクプレミアムの話
投資を考えるときに気にするのは「どれくらいのリターンを得られるか?」ですよね。でも、それと同じくらい重要なのが、「そのリターンを得るためにどれだけのリスクを引き換えにするか?」です。投資とはリスクを負うことでリターンを得るもの。その関係を表すのが「リスクプレミアム」です。今回は、リスクプレミアムを身近な例を使って考えてみましょう。
ある一日の仕事と翌日のランチ
例えば、あなたがある仕事をして、その報酬を翌日のランチ代に充てるとします。ランチには2つの選択肢があり、600円のAランチか、300円のかけそばです。この仕事で得られる報酬が、次の3つのパターンで変わるとしたらどうしますか?
1. 確実に1000円をもらえる(リスクなし)
リターン:1000円
リスク:なし
この場合、1000円が確実に手に入ります。翌日はAランチでもかけそばでも選べる状態です。これは、リスクの全くない選択肢。安全にリターンを得て、安心してランチを楽しめますね。
2. リスクあり、期待値1250円のパターン
リターン:50%の確率で2000円、50%の確率で500円
期待値:1250円
この選択肢では、2000円もらえればAランチを食べられるうえに、お金が余ります。しかし、運が悪ければ500円しかもらえず、かけそばしか食べられません。期待値は最初のパターンより高くなりましたが、リスクを負うことになりました。
3. さらにリスクが高く、期待値1500円のパターン
リターン:50%の確率で2800円、50%の確率で200円
期待値:1500円
この場合、リターンの期待値はさらに高くなります。しかし最悪のケースでは200円しか得られないため、ランチでは、かけそばすら買えません。
リスクプレミアムを考えてみよう
ここで、リスクプレミアムの話が出てきます。リスクプレミアムとは、リスクを負うことで得られる追加のリターンのことです。つまり、「安全な選択肢である1000円」と「リスクを取ることで得られる1250円や1500円」の差です。リスクを取ることでリターンが大きくなる一方で、損をする可能性もあります。
例えば、確実に1000円をもらう代わりにリスクを取って1250円を得るならば、250円がリスクプレミアムに当たります。このように、投資ではリスクを取るかどうかを考えながら、リターンを狙っていくのがポイントです。
ランチでリスクプレミアムを考えてみよう
リスクを取った結果、得られるリターンがどう変わるかをランチで考えてみましょう。
Aランチを食べてもお金が余る:満足できるランチ+お金のあまり。
かけそばが食べられる:ちょっと物足りないけど、食事はできる。
何も食べられない:お腹が空いてしまい、不満足。
リスクを取ることで、リターンが増える可能性がありますが、同時にランチすら満足に食べられないリスクもあります。これがリスクプレミアムを考えるときの基本的な考え方です。
リスクとリターンのバランスを考える
投資では、リスクとリターンのバランスをどのように取るかが大事です。あなたがもし、「ランチは必ずAランチを食べたい」と思うなら、安全に1000円をもらうべきでしょう。でも、少しリスクを取ってより高いリターンを狙いたいなら、リスクのある選択肢を選らぶことになります。
おまけ
最近、ファミレスで食べたスイーツがおいしかったんですよ。ファミレスらしいデザートでしたが、程よい甘さで秋の午後を満喫しました。
そのあと、ホットコーヒーを飲みながら窓際で外を眺めている時間がまた良かったんです。テラス席もいいけど、窓越しに外を眺めるのも落ち着きますね。温かいコーヒーを飲んでいると、夏の間に溜まった疲れがすっと取れていくような気がしました。