後手型銀河眼のすゝめ【遊戯王マスターデュエル】
1.はじめに
はじめまして。RyouRyouと申します。初のnote投稿、そして初の遊戯王マスターデュエルに関する解説記事投稿になりますので、お手柔らかにお願いしますね。
今回はマスターデュエルにおいて、9月の新弾「ギャラクティック・エボリューション」で大幅な強化を受けた銀河眼デッキを紹介したいと思います。
新規の追加以来、先手を取る型と後手を取る型の両方が入り乱れ混迷を極めている銀河眼デッキですが、今回私は後手型を使い9月の新弾後のランクマを走ってきました。今回のこの記事でも後手型を前提とした解説をさせていただきますので、そこのところご理解ください。
ちなみに結果は、マスター1達成!…と言いたいところなのですが、実際は紙一重のところで到達できませんでした。マスター1まであと1勝と迫りながら最後の1押しが足りず、そこから転げ落ち時間切れ、という非常に悔しい結果になってしまいました。しかし、その中で後手型銀河眼について非常に多くの経験を積めたためアウトプットも兼ねこうして記事にしてみました。
あとから振り返ってすぐ分かるようなプレミだけでもそこそこあったのでデッキパワー的には十分マスター1を狙えるはずです。
2.構築紹介
早速ですが構築紹介です。先ほども説明しました通り今回は後手型です。ランクマで戦えるデッキにするべくテーマカードは特に強力なものに絞って残し、汎用札もきっちりと積んだ所謂ガチ構築ってやつです。以下にカード名と採用枚数を記します。
メインデッキ 40
モンスター 28
3《銀河の魔導師》
1《銀河の召喚師》
3《フォトン・オービタル》
2《フォトン・バニッシャー》
1《フォトン・ジャンパー》
3《銀河戦士》
1《フォトン・エンペラー》
2《銀河眼の光子竜》
1《銀河眼の残光竜》
2《エフェクト・ヴェーラー》
2《PSYフレームギア・γ》
3《増殖するG》
3《灰流うらら》
1《PSYフレーム・ドライバー》
魔法 9
1《フォトン・サンクチュアリ》
1《銀河遠征》
3《銀河百式》
1《銀河天翔》
1《三戦の才》
1《おろかな埋葬》
1《増援》
罠 3
3《無限泡影》
EXデッキ 15
1《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》
1《銀河光子竜》
2《No.62 銀河眼の光子竜皇》
1《CNo.62 超銀河眼の光子竜皇》
1《No.107 銀河眼の時空竜》
1《ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン》
1《銀河眼の光波竜》
1《No.90 銀河眼の光子卿》
1《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》
1《銀河眼の光波刃竜》
1《銀河眼の極光波竜》
1《天霆號アーゼウス》
1《銀河眼の煌星竜》
1《閉ザサレシ世界ノ冥神》
3.銀河眼デッキのここがすごい!
さて、今回の後手型銀河眼デッキについて詳しく説明する前に、せっかくなのでこのデッキの特徴から、使っていてどこが楽しいのかといったところまで少しお話しできればと思います。
まず、この銀河眼というデッキは、アニメ・遊戯王ZEXALの主要キャラの1人である「天城カイト」が使用した、フォトン・ギャラクシーという2テーマの混成デッキとなります。当時アニメを見ていてこのデッキに憧れ、今マスターデュエルでまさに使用したいと思っている読者さんもいるかもしれませんね。かくいう私もそのその1人であり、このデッキを組むに至りました。
では、このデッキはマスターデュエルにおいてはどんなデッキかというと…
①超強力なエースモンスター「CNo.62 超銀河眼の光子竜皇」(以下、ネオプライム)の存在
銀河眼デッキの最大の特徴と言えるでしょう。素の状態でも4000という文句なしの高打点に加え、「銀河眼の光子竜」を素材にしていればさらに素材に応じたバフが乗っかります。さらには今回のCNo.化に伴い、光子竜を素材としている場合の強力な耐性まで手に入れました。この時点で既に強力です。しかし、何といっても最大の強みは、バトルフェイズに発動する3回攻撃付与効果。バトルフェイズに発動する、というのが肝心で、「銀河眼の残光竜」を素材として取り除いて発動すれば、あちらの効果でなんと打点が倍になります。光子竜を素材にしていればX素材3つで12800 or 2つで11200の超脳筋です。
ちなみにこのバトルフェイズに効果発動→打点倍化というベースはCNo.化する前の「No.62 銀河眼の光子竜皇」(以下、プライムフォトン)から健在でした。先手型、後手型を問わず最終的にはこのカードでワンキルを狙うのが銀河眼デッキにおける最大の勝ち筋となります。後手型であれば特にです。このことから、豪快なワンキルを求める人には特におすすめしたいデッキです。
②強力なテーマ内魔法カード
強力なエースがいようとも、その成立をサポートするカードの存在なくしてデュエルには勝てません。そこでこのデッキにおいて特に強力な働きをするのがテーマ内の魔法カードです。中でも一番やばいのがこの「銀河天翔」。
墓地から1体、デッキから1体持ってくるって書いてます。控えめに言って意味が分からない。こいつを通す瞬間の脳汁は半端ないです。他にも、今回新規で追加された「銀河百式」など、強力なテーマ内魔法が銀河眼の展開をサポートしてくれます。
③サーチやサルベージを幾重にも重ねていく奥深いデッキ
もう一つ、このデッキの大きな特徴が、非常に多くのサーチ効果を有することです。代表例で言えば今回新規で追加されたエクシーズ「銀河光子竜」のサーチ or おろ埋などですが、とにかくサーチ効果の種類が多い。そして、サーチ以外にも「銀河眼の煌星竜」のサルベージ効果などがさらに重なるため、とにかく動きの択が多いです。慣れるまでは難しく感じるかもしれません。ですが、先述の通り特に後手型であれば目指す着地点が比較的ハッキリしているため、少し回し慣れてくれば案外扱えるようになって面白くなってきますよ。
④自由枠が意外と多い
この手のTier表に載らないようなデッキは自由枠が少なく、ランクマに持ち込み勝ちを重ねるのは現実的でない、というイメージを持たれている読者さんもいるかもしれません。しかし、今回のデッキレシピは、先ほどの紹介からも分かります通り、誘発と捲り札合わせて14枚!環境デッキにも引けを取らない枚数をしっかり用意できています。もちろん汎用積み過ぎで事故率がハンパない、なんてことにはなってないのでご安心を。
4.採用カード紹介、採用理由など
いよいよ採用カードの紹介です。各カードの採用理由を説明する中で、それとなくこのデッキを回す上での考え方にも触れていければと思っています。
しかし、いかんせん紹介が長くなりそうなので、回してみて使い方よく分からんってなったカードのところや特に興味が湧いたところだけつまみ食いして読むのがいいかもしれません。
①メインデッキ
・「銀河の魔導師」×3
このデッキの大事な初動のうちの1枚。なんと10年以上前、遊戯王ZEXALの放送当時に生まれたかなり古株のカードながら銀河眼では未だ3積み必須。
②の効果は「ギャラクシー」カードすべてにアクセスできるということで、強力な魔法カードもサーチ可能なのが偉いところ。さらにはターン1がついてません。強い。
ただし生まれた時代が時代だったのか、サーチ効果は自身をリリースして発動という自重っぷり。なんとも惜しい!「フォトン」カードにはアクセスできない点も注意しましょう。
ざっくりですが、展開序盤で使うなら銀河百式、終盤で使うなら銀河天翔をサーチすることが多いと意識しておくと役立ちます。
①のレベルを8に上げる効果も時々使います。手札に余裕がありランク8の早期成立を狙いたいときに便利です。
・「銀河の召喚師」×1
今回の新弾で追加された新規の一体。蘇生効果は効果を無効にせず釣り上げてくれる上、フォトンでもギャラクシーでも良いため中々優秀です。ですが、初動としての働きを持たないためピン刺しに留めています。
・「フォトン・オービタル」×3
②のサーチ効果は、モンスターであれば「フォトン」でも「ギャラクシー」でもサーチ可能なのが嬉しいです。さらに、装備魔法扱いでの効果となるためか墓穴が効かない裁定が出ており、ここに墓穴を打ってもらえるとめっちゃラッキーです。使い手の私自身最初は「は!?」ってなりました
サーチ効果にこだわらずとも、他に召喚権を切るモンスターがいない場合にはこいつを普通に出してランク4や煌星竜の素材にするなど柔軟な立ち回りが可能な点を考慮し3積みです。
・「フォトン・バニッシャー」×2
特殊召喚効果で単純に盤面を伸ばしていくのが主な役割です。ランク4の「銀河光子竜」などにつなげていきましょう。
また、「銀河眼の光子竜」をサーチする効果も侮れません。光子竜を素出しする機会が時々あるので。とはいえ銀河眼を分かってなさそうな相手がここに各種誘発を投げてくれるとかなり美味しいです。
特殊召喚自体にターン1がついていますので、自身の効果で特殊召喚→そのターンのうちに天翔で釣り上げ、という動きはできません。注意。(1敗)
・「フォトン・ジャンパー」×1
墓地に送られるだけでお手軽「フォトン」「ギャラクシー」魔法罠サーチ。今まで強力なテーマ魔法を持ちながらそれにアクセスする手段に乏しかった銀河眼にとっては非常に頼りになる1枚です。
「銀河百式」でデッキから落として「銀河天翔」をサーチする動きが1番多く、その場で墓地のジャンパーを対象に使用すれば召喚権を温存してランク4につなげられます。そのほか、素引きしたなら「銀河戦士」の特殊召喚のコストとして切ることが可能です。もちろんふつうにフィールドから墓地に送ってもOK。
「銀河の魔導師」がいない場合はこいつに召喚権切る動きが強いため、複数積みも視野に入ると思うのですが、言い換えれば魔導師と召喚権を食い合うともとれるためバランスが難しい。
・「銀河戦士」×3
銀河眼における最強初動の一体です。当然の3積み。基本2枚初動と言われるこのデッキですが、実は後手型であればこのカードとコストの光属性1体で擬似1枚初動でのワンキル展開ができます。(後述)
①の特殊召喚効果と②のサーチ効果がどっちも強くて隙がないです。サーチは主に「銀河の魔導師」を持ってくることが多い。特殊召喚のコストは「フォトン・ジャンパー」などの墓地効果持ちを切れると宇宙なので覚えておきましょう。
①の特殊召喚の方だけ実はターン1がないのですが、手札消耗が激しくなるため実際に1ターンで複数回出すことはほぼしないです。
・「フォトン・エンペラー」×1
今回の新規組の一体。フィールド外から墓地に送られると自身を特殊召喚(条件つき)、さらに光属性召喚権追加。
まず、今までの銀河眼におけるレベル8の中では最も手軽に特殊召喚可能なモンスターと言っていいでしょう。これだけでも嬉しいです。そして召喚権追加にも思った以上に大きな役割があり、「銀河の魔導師」の追加召喚→サーチ効果使用などは非常に強力な動きとなります。
墓地への落とし方は、「フォトン・ジャンパー」と同じく「銀河百式」でデッキから落とすなど。そのため素引きしたいカードではなく、ピン刺し。
・「銀河眼の光子竜」×2
言わずと知れた銀河眼デッキの看板。召喚演出超かっこいい。でも素引きはしたくない。
基本的に「銀河眼の残光竜」の効果でリクルートしてくるときに1体使うだけなのですが、たまーに展開の道中で1枚消費してしまうことがあるので、その分も合わせて渋々2積みといったところ。意外とこいつの素出しが勝負の分け目になること、あります。
シンプルに打点が3000あるのと、②の除外効果はちょくちょく活躍するので覚えておきましょう。
・「銀河眼の残光竜」×1
このデッキの裏エース。こいつの②のNo.打点倍加効果があるからこそ銀河眼は後攻ワンキルデッキとして成立しています。また、この効果では「銀河眼の光子竜」を特殊召喚するか、X素材にするか選べるのも非常に秀逸です。ネオプライムが光子竜を素材に持っていなくても簡単に補充できます。
基本的には「ギャラクシー」魔法でリクルートしてくるのでピン刺しですが、素引きしても①の効果で手軽に出せるのが地味にポイント高いです。
・「フォトン・サンクチュアリ」 ×1
雑にトークン2体生成。基本は「銀河眼の煌星竜」のL素材にしますが、稀に「銀河眼の光子竜」を素出しするのにも使います。
トークンの基礎知識かもしれませんが、1番肝心のエクシーズには使えないということに注意しましょう。
・「銀河遠征」 ×1
デッキからレベル5以上のフォトンかギャラクシーをリクルート。守備表示限定なので注意。強力なカードではありますが、発動条件が重いのが辛く、サーチして使う用のピン刺しに留めています。
・「銀河百式」 ×3
発動時の効果処理はシンプルなおろ埋効果。ですが、これがこのデッキにおいては非常に強く、初動になるので3積み。
「フォトン・エンペラー」の特殊召喚&召喚権追加か、「フォトン・ジャンパー」の魔法サーチ、好きな方を選べる最強カードなのです。ただし、エンペラーの方は効果発動に条件があるので気をつけましょう。
②のEX除外も強いですが、後手型においてはややおまけ感あり。
・「銀河天翔」 ×1
墓地からフォトン、デッキからギャラクシー。
先ほども紹介した通り、マジのぶっ壊れカードです。展開終盤にネオプライムに向けてランク8セットを揃える動きも強いし、序盤に使えば召喚権を温存してランク4を作る動きもできたりします。
ただしその代わり強力なテーマ縛りの制約がつきます。『このカードを発動「する」ターン』と書かれたタイプの制約なので、銀河天翔の発動前であっても他テーマの召喚・特殊召喚はできません。今回のレシピではアーゼウスやPSYフレームセットなどが縛りを踏みますので要注意。(n敗) ライフが2000以下だとライフコストを払いきれず使えないのにも気をつけましょう。(n敗)
最強カードなのは間違いないですが、結局のところ初動になりづらいので今回はピン刺しに留めています。複数枚採用の余地もあり。
・「おろかな埋葬」 ×1
銀河眼においては、4枚目の「銀河百式」。
このカードが1枚だけ許されてるの、現代遊戯王においてマジでいい味出してると思います。
・「増援」 ×1
「フォトン・バニッシャー」か「フォトン・ジャンパー」、必要に応じて欲しい方を持ってこれるのが有能です。
今回は不採用ですが、「フォトン・スラッシャー」を採用するならそれもサーチ択に加わります。
・その他汎用札たち
最後に汎用札についてまとめて触れます。Gと泡、PSYフレームセットは個人的に迷う余地ない採用です。特にガンマは強力で、展開型のデッキならこれ1枚で機能不全に追い込むこともある最強誘発です。なんならこいつを無理なく扱えることが後手型の一つの強みと言ってもいいくらいです。ドライバーの素引きを回避できるかは日頃の徳が試されます。
ヴェーラーの採用は、記事執筆現在猛威を奮っている「ピュアリィ」を睨んで効果無効系誘発を厚くする狙いです。トップで引いても「銀河戦士」のコストにできるので完全に無駄にはなりません。
うららについてですが、採用を迷いながらも最終レシピには結局採用しました。ラビュリンスやルーンなどの罠ビも含めほぼどんな対面にも刺さる手堅さを評価しての3積みです。展開系でも烙印やPUNK、ふわんだりぃずなどうららがぶっ刺さる対面は意外といます。一時は一滴とどちらを入れるか相当悩んだのですが、シンプルに一滴の代わりにうららがあれば…と考えてしまう試合が意外と多かったことから最後にはうららに。
先攻型のデッキで使う場合と異なりGを止める役割が薄いため、純粋な誘発としてどれくらい役立つかを吟味しなくてはいけません。(と思いきや実戦上は事故ってターンを渡してきた相手などのGを止めることが意外なほど多く、その面でもかなり役立ちました…)
三戦は後攻だととりあえず使えることがほとんどで、なかなか強力な捲り札になります。
「禁じられた一滴」は最後まで採用するか悩みました。同じく後手型銀河眼でマスター1に登頂された先駆者の皆さんは採用していらっしゃいましたが、私的にはマスター4までは誘発で十分に止め切れる相手が多いと感じ採用していませんでした。その後一度しばらく採用する期間もあったのですが最後には結局抜けた形です。
とはいえ後攻ワンキルというデッキコンセプトと非常に相性が良いのと、記事執筆現在流行りの「ピュアリィ」はノワール1枚黙らせれば終わることも多いので、少ないコストで対処可能なのが環境によく刺さってます。同様に「斬機」の超階乗ラプラシアン、「御巫」のガチガチ耐性持ちフゥリなどにも強く出られる。誘発と違ってトップで引いて間に合うところもポイント高いです。
長いことお付き合いいただいたメインデッキ紹介もこれで終わりです。ここからはいよいよEXデッキに移ります。
②EXデッキ
EXデッキについてはかなりURが多くなるため、資産的に余裕のない方に向けて必須度をS、A、Bの3段階に分けて書いておきます。
ですが、一部URについてはストラクチャーデッキ「レイジ・オブ・サイファー」で安く揃うので、必須度に関係なく持っておくことを推奨します。
なお、必須度低めのURを他カードと差し替えるなら、「銀河光子竜」の2枚目や、「フォトン・バタフライ・アサシン」がおすすめです。
・「輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン」×1 (必須度: A)
①の効果がメインで、基本は手札の「銀河眼の光子竜」を場に出すのに使います。②の耐性付与も強力で、銀河眼自体のマイナーさもあって初見殺しになるときも。おまけに③の効果までまあまあ実用的で、現代遊戯王のインフレを感じる1枚ですね。
・「銀河光子竜」×1 (必須度: S)
今回新規で追加されたエクシーズ。②の効果は起動効果なのがややネックであるものの、フォトン、ギャラクシー問わずサーチ or おろ埋とかなりハイスペック。もちろん魔法罠にも対応。「銀河天翔」や「銀河百式」をシンプルに持ってくるだけでもかなり強いです。
③のレベル調整効果はそのとき場に出たモンスターしかいじれないので注意。(n敗)
・「No.62 銀河眼の光子竜皇」×2 (必須度: S[1枚目]A[2枚目])
銀河眼デッキの旧エース。ワンキル竜。先ほども少し書きましたが①の効果はバトルフェイズ中の発動となるため、「銀河眼の残光竜」をX素材として取り除くことで、No.打点倍加効果につなげられます。つまり自身のバフ効果と合わせて11200打点の脳筋になれます。「クシャトリラ・ユニコーン」などのEX破壊でぶち抜かれると1番困るのがこいつなので気合いの2積み。実はネオプライムじゃなくてもこいつで事足りる場面がかなり多い
・「CNo.62 超銀河眼の光子竜皇」×1 (必須度: S)
銀河眼デッキの新エース。こちらもワンキル竜。通常のプライムフォトンと同様、バトルフェイズに発動し打点倍加につなげる効果は健在です。
そしてCNo.化に伴い、「銀河眼の光子竜」を素材にしているときの強力な耐性効果まで得ました。たまにこの耐性で腕組みして勝つことも。光子竜を素材にしてないときでも打点倍加込みでシンプルに8000打点出るようになったのは地味に嬉しいポイント。
そしてこれは1番大事なことなのですが召喚演出がかっこ良すぎる。優勝。
・「No.107 銀河眼の時空竜」×1 (必須度: B)
みかんこぉ^〜対策です。(真顔)
バトルフェイズに発動する全無効効果が刺さります。こいつがいたからこそ御巫をバッチリワンキルできた試合もありました。
・「ギャラクシーアイズFA・フォトン・ドラゴン」×1 (必須度: S)
「ギャラクシーアイズ」Xの上に重ねて手軽に1破壊ぶっ放せます。ただし表側カード限定なので注意。
本命であるネオプライムの前に余分にランク8が立つ場合はこいつで相手の盤面を荒らしにいきます。
・「銀河眼の光波竜」×1 (必須度: A)
コントロール奪取効果は強力ですが、制約でそのターンのワンキルがややしづらくなります。使うなら状況を見極めて。奪ったモンスターは「銀河眼の光波竜」扱いになるので、「銀河眼の極光波竜」を重ねてしまいましょう。
実際は何もさせずに前述したFAフォトンドラゴンや「銀河眼の光波刃竜」の下敷きにすることが多いです。
・「No.90 銀河眼の光子卿」×1 (必須度: B)
後手型では最悪入れなくても大丈夫です。とはいえ資産が許すならやはり入れたい。先攻渡された時用にお守りとしての採用という側面もある。モンスター効果無効(条件付きで無効破壊)から、後続確保する効果までてんこ盛りのパワカ。
本命であるネオプライムの前にこいつを立てて誘発などケアする動きもあるのですが、前述したFAフォトンドラゴンなどと異なり能動的にX素材を取り外せないため、墓地のレベル8が枯れてしまい銀河天翔には繋げにくいという場面が多いです。よって滅多に成立しない。銀河光子竜や魔導師のレベル変動効果を上手く絡められると成立します。
・「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」×1 (必須度: B)
こちらも後手型ではほぼ出ないです。光子卿以上に必須度は低いです。ただし先手型なら必須。
①の魔法効果に対する無効破壊がシンプルに強いです。②の攻撃誘導もたまに役立つ隠されし効果。③は忘れ去られた効果
・「銀河眼の光波刃竜」×1 (必須度: S)
お手軽重ねてエクシーズ。(2回目) FAフォトンドラゴンの上にさらに重ねて出すパターンが多いです。
こちらも本命の前に出す露払いとしての役割が大きいですが、こちらの破壊効果は裏側も含めて触れます。便利ですね。
なおこいつの上にアーゼウスは重ねられないので気をつけましょう。(1敗)
・「銀河眼の極光波竜」×1 (必須度: A)
お手軽重ねてエクシーズ。(3回目) ただしこちらは「銀河眼の光波竜」の上に重ねるという変わった指定です。
使い方は先ほど紹介したように光波竜で奪ったやつに重ねるのが1つ。もう1つは、光波竜に直接重ねて4素材アーゼウスにつなげられます。
・「天霆號アーゼウス」 ×1 (必須度: S)
お手軽重ねてエクシーズ。(4回目) 言わずと知れたエクシーズデッキの最終兵器。こいつはもう先攻有利を助長しないという理由だけでかろうじて許されてるようなもんでしょう。
「銀河天翔」の制約を踏むのでもちろん使えないときもありますが、それでも役に立つ場面は多いです。
・「銀河眼の煌星竜」 ×1 (必須度: S)
銀河眼デッキの貴重なリンク枠。元から①のサルベージ効果はそれなりに強力でしたが、「フォトン・エンペラー」による召喚権追加とは非常に噛み合いが良く、今回の新規追加で間接的に大きく株を上げました。②の妨害効果も強力ですが、コストが重いのが難点。
・「閉ザサレシ世界ノ冥神」 ×1 (必須度: B)
このデッキにおけるサロスは、不意打ち力が高く意外と強いです。というのも、銀河眼デッキといえばエクシーズ、という先入観があるためか、ほとんどサロスを警戒した立ち回りをされることがないです。
そこで、相手の「エクスピュアリィ・ノワール」などに対しワンチャン作るためにお守り的採用。ただしこれも当然「銀河天翔」の縛りは踏むので注意。光属性なので「フォトン・サンクチュアリ」の縛りを踏まないのはありがたいです。
5.回す上でのポイント
ここまでのカード解説をお読みいただいた方なら、この銀河眼というデッキが後攻型のデッキとしてはかなりテクニカルな動きをするという予感がしていらっしゃると思います。まさにその通りです。
そこで、まずは具体的な展開ルートに触れる前に、銀河眼を回す上で1番意識したいポイントについて触れようと思います。
①レベル8+残光竜の布陣を目指す
慣れないうちはとにかくこのゴールだけ意識しましょう。やり方ですが、実は主に2通りしかありません。(残光竜素引き時を除く)
・銀河天翔で墓地のレベル8フォトン、デッキの残光竜を特殊召喚
・フィールドにレベル8がいる状態で銀河遠征を発動、デッキから残光竜をリクルート
ちなみに残光竜の相方にはエンペラーを使うことが多いです。
上記2通り以外では、手札に光子竜と残光竜を揃え、2枚とも自身の効果で素出ししていくパターンなどがときどき存在します。頭の片隅に。
このゴールに至るまでに相手の妨害があれば上手く踏み抜いていこう、ということですね。(だがそれが難しい)
②百式でエンペラー、ジャンパーのどっちを落とすかよく検討する
この選択が大きなポイントとなります。どちらも強力な効果を持ちますがその質は全く異なるため、どっちを落とすかによってその後の展開も全く違ってくるのです。
めっちゃ難しいところではあるんですが、主に以下に記す判断基準を参考にしてください。
・エンペラーを落とす場合
召喚権追加に頼りたい場合、ランク8の早期成立を狙いたい場合はこちらです。
こいつで早めに召喚権を追加すると妨害受けのいい動きがしやすいです。
・ジャンパーを落とす場合
ジャンパーで天翔サーチ、そのまま天翔から即座にランク4の動きが取れます。つまり、特に銀河光子竜に繋げたい場合はこちらです。もっと言うなら、銀河光子竜の万能サーチ or おろ埋+レベル変動効果をフルに活用したい場合。
③相手の妨害は基本的に「使わせる」というイメージ
新規追加で手数も増えたこのデッキですが、それでも相手の妨害を能動的に踏みにいけるのはFAフォトンドラゴンや光波刃竜くらいしかいません。なので、相手の妨害をさばくときには、上手く釣る、使わせるというイメージで立ち回る必要があります。ですが、銀河眼が環境にほぼいないこともあってか、分からん殺しが比較的通用します。
幸い手数ならそれなりにあるデッキなので、「ここに相手の妨害吐かせて本命の天翔通しに行こう」とか、「いつ相手の妨害食らっても大崩れしないような展開ルートになってるかな」とか考えながら動くイメージです。
④キルを取れないならアーゼウスを構える or 耐性持ちネオプライムで腕組み(まれに光子卿などの制圧持ちを立てる)
このデッキは基本ある程度の展開が通ればワンキルできるし、通らないなら負け、ということが多いです。しかし、たまに中途半端な接戦になるケースもあります。
そうした場合、キルを取れないと判断したらばすぐに上記のプランに切り替える柔軟性が大事です。
特にランク4からアーゼウスに乗り込みお茶を濁すことはそれなりにあるので常に意識しましょう。
6.展開ルート
ここにいる皆さん、よくぞここまで読み進めてきてくれました。メインのチャプター(無料部分)はこれで最後となります。
しかし、問題なのがこのデッキには決まった展開ルートがほぼ存在しないことです。最初にデッキの特徴についての解説でも述べた通り、銀河眼はサーチやサルベージ等を複雑に積み重ねるデッキである都合上、展開ルートが細かく分岐しやすいです。
そこで今回は代表的な展開ルートに絞って2つだけ紹介させていただきます。こちらも後手型を前提としたものになりますのでご了承ください。
①「銀河戦士」+コストの光属性モンスター
先ほどチラッと紹介した、銀河戦士の疑似1枚初動となります。
最終盤面: 「銀河眼の残光竜」を素材とした「CNo.62 超銀河眼の光子竜皇」+「銀河眼の煌星竜」
・手札の「銀河戦士」をコストを切って特殊召喚、効果で「銀河の魔導師」をサーチし召喚
・魔導師の効果、自身をリリースして「銀河百式」をサーチ
百式を発動し「フォトン・エンペラー」をデッキから墓地へ
そのまま自身の効果で特殊召喚&召喚権追加
・2体で「銀河眼の煌星竜」をL召喚、効果で墓地から魔導師を回収し召喚(追加召喚権)
魔導師の効果、自身をリリースして「銀河天翔」をサーチ
・天翔で墓地のエンペラー、デッキの「銀河眼の残光竜」をそれぞれ特殊召喚
2体で「No.62 銀河眼の光子竜皇」をエクシーズ召喚
重ねて「CNo.62 超銀河眼の光子竜皇」をエクシーズ召喚
②「フォトン・オービタル」+「銀河百式」
今度は2枚初動の例です。先ほどより少し長めの展開になりますが、できることが増えます。
ただし後攻型ということもあり、今回の展開ルートは相手の場が更地でないことを前提とさせて下さい。(途中で相手の場のカードを1枚破壊する効果を挟むからです)
最終盤面: 残光竜を素材とした「CNo.62 超銀河眼の光子竜皇」+「銀河眼の光波刃竜」+「銀河眼の煌星竜」
・百式を発動、「フォトン・ジャンパー」をデッキから墓地へ
ジャンパーの効果発動、天翔をサーチ
天翔で墓地のジャンパー、デッキの魔導師をそれぞれ特殊召喚
・2体で「銀河光子竜」をX召喚、効果で銀河戦士をサーチ
「フォトン・オービタル」を銀河光子竜に装備、効果でエンペラーをサーチ
・手札のエンペラーを切って銀河戦士特殊召喚、効果で「銀河の召喚師」をサーチ
銀河光子竜の効果発動、銀河戦士のレベルを8に
エンペラーの効果発動、自身を特殊召喚&召喚権追加
・銀河戦士とエンペラーで「銀河眼の光波竜」をX召喚、重ねて「銀河眼の光波刃竜」をX召喚
X素材のエンペラーを取り除き(ここは必ずエンペラーで!)相手のカードを破壊
・召喚師を召喚、効果でエンペラー蘇生
召喚師と銀河光子竜で煌星竜をL召喚、効果で魔導師回収
・魔導師召喚(追加召喚権)、効果で「銀河遠征」をサーチ
遠征でデッキの残光竜を特殊召喚
エンペラーと残光竜でプライムフォトンをX召喚、重ねてネオプライムX召喚
ここまでの展開ルートを見て、正直かなり難しいと感じたかもしれません。
ですが、結局のところ実戦で大事なのは最後に残光竜入りのネオプライムを立てることに尽きます。そう思うと着地点が分かりやすいのが救いですね。
つまり多少ルート間違えてもネオプライムという着地点さえ見えてれば大きく外すことはないです。
7.さいごに(無料部分)
いかがでしたでしょうか。
この記事を読んだ方なら、後手型銀河眼というデッキの豪快さ、そして一見それに反した緻密さという奥深い二面性を感じていただけたのではないかと思います。もしまだ使ってないよという方はこの記事をきっかけに是非使ってほしいし、今使っている方はこの記事で知見を深めて頂ければ嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。そして、もし記事を気に入っていただけたならシェアしてくださると泣いて喜びます。
質問などありましたらTwitter、もといXまで。(@RyouRyouKMM)
さて、無料部分はここまでとなります。ですが、今回の記事の中で、銀河眼デッキを回す上で実戦上必要な知識は全て無料部分に含めるようにしました。ご安心ください。それでも続きに興味のある人、こいつの書く記事分かりやすかったなと思ってくれた人だけ投げ銭してってくださいな。
有料部分では、ここまでとは一転し、銀河眼に対する誘発の当てどころという、対戦相手視点で興味を持たれるであろう部分について書いていきます。とはいえもちろん使い手視点でも誘発ケアの参考になるはずです。
そして、最後に今回私が銀河眼デッキで後手型を選んだ理由、強みについてまとめたいと思います。
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