大学生活FW week4
今週もようやく終わりに近づいている。気づけば大学生活も秋休み前の佳境、やるべきことも次から次へと増えていくが、それらが全て過ぎ去っていくスピードには正直、焦りを覚えるばかりだ。
月曜日、朝から講義に追われ、気がつけば夕方。仲間とキャンパス内でのんびりしていると、授業の合間にサークルの先輩がふらりと顔を出した。なんとなく頼れる雰囲気で「そろそろ秋合宿の準備を進めないとね」と軽く言われたのだが、その一言が僕にとっての引き金になった。そういえばサークルの合宿、全然何も決まってないじゃないかと…。友人たちとその場であれこれ話し合いながら、合宿での計画がどんどん現実味を帯びていく。なにか「自分たちで何かを作り上げていく」実感が、思った以上に心地良くて、少し気が引き締まる思いだった。
火曜日の夜は例の居酒屋バイト。平日でも気が抜けない。学生から社会人、仕事帰りに立ち寄るサラリーマンまで、さまざまな人が押し寄せる。正直、毎回のように思うのは「こんなに混んでて大丈夫か?」ということだが、不思議と乗り切れるものだ。自分ひとりで動き回る時間も長いが、周りにいる先輩たちのサポートもなんとなく頼もしく感じる。ドリンクの注文が止まらず、洗い物も山積み、それでも、黙々とこなしていると、自然と体が流れに乗っていく気がする。
週の半ば、水曜日はテスト勉強の日。午前中の授業が終わってから、図書館にこもってノートを見返していると、だんだん頭が回らなくなってくる。仲間と集まって勉強すると言いながら、結局その半分は雑談だ。それでも、くだらない話や息抜きの時間があるからこそ、集中力が持続するのだろうと思う。頭を使いすぎた夜は、家に帰ってすぐ寝落ちしてしまった。
そして木曜日。何が起こるともなく過ごせるかと思っていたら、友人から突然の呼び出しが。サークルのメンバーでバーベキューの計画が急遽持ち上がったらしく、僕も巻き込まれることに。秋休みを目前にして、いよいよ「大学生らしいイベント」が増えてくる。皆でワイワイ集まるのはやっぱり楽しいもので、思い出が増えていく実感がある。この年齢だからこそ楽しめるものもあるのだと改めて思わされる。
そして金曜日、バイトが終わり夜中に友人と居酒屋で軽く一杯。週の終わりをこうやって振り返りながら、気づいたことがある。今週はバイトも、サークルも、大学生活も、すべてが連続する日常だが、その中にあっても一つひとつの瞬間が特別だった。それはたぶん、ただのルーチンの中にも、予期せぬ瞬間が積み重なっているからなのだろう。
それぞれの瞬間はいつか思い出に変わるのだろう。そのことを考えると少し寂しくもあるが、同時に未来への楽しみも湧いてくる。
マメマメ次郎 拝
掲載:リョウマ
※一部、脚色あり