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英語スピーチコンテスト② 原稿づくり

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こんにちは、彩です。
前回の続き、スピーチコンテスト第2弾です!

見事、学校の代表になると、ここから原稿づくりに入ります。
2週間くらいでまず書いてきて~と学校の先生に言われますが、これが本当に大変。
もういちど言います、本当に大変(泣)
スピーチ本番までを考えても、題材を何にしてどんな内容にするかのプランニングが、最も時間を使う重要なポイントです。

完全なる自由作文

まず、大体の中学生は、心の底から世に訴えたいことなんてありません(笑)
学校の英語や国語の授業で行うスピーチは、基本的にテーマやお題が与えられていて、それに対して「作文」をするような感覚です。
しかし、このスピーチにお題はなく、人権に配慮してあれば基本的には何でもいいので、これまた困る(苦笑)
しかも彼女たちは、作文はたくさん書いてきたけれど、スピーチは書いたことがない。
まずは何について、どんな思いを書くのかを決めないことには始まりません。

書いた方が良さそうなこと、ではなく、書きたいことを

自分の中を掘り下げ、しっかり考え抜いて、その自分の思いや考えを文章にするのは、とても大切で、なかなか難しいことだといつも思います。

彼女たちは過去の経験から「スピーチをする」となると、より大きなテーマを扱った内容を書くべきなのでは・・・と考えがちです。
自分とは遠い遠い国の想像もつかない貧困、行ったこともない外国での差別や紛争、祖父母さえも経験していない世界大戦の悲惨さ。
こういった距離的・時間的に「遠い」ことに思いを馳せ、自分の考えを人に伝えるのも大切なことです。

ですが、これはスピーチ。彼女たちの経験を通して生まれた、心の底にある「本当の想い」を書かなければ、中身のある、その子にしか話せないスピーチにはなりません。
薄っぺらな文章にならないよう、彼女たちの中の芯を見つけるのです。

受験の時に「面接シート」という自己PR書を書いてきましたが、これを書くときも、いつも同じことを感じます。
見本のような文章が良い文章だと信じていて、自分の本音や中身を伝えることが二の次になっちゃうんですよね。
 
では自分が書きたいことは何なのか。これを見つける作業は自分ひとりではできません。

インタビューを重ねて、内容を絞る

書きたいことを決めるため、まずはしっかり頭の中にあるいろんなことをすべて出してみる作業をします。
いままでの15年の人生を振り返って、どんな出来事があって、どう感じたのか。今気になることや、本当に好きなことは何か。脳内を全て出し切ってもらいます。
私のインタビューにひたすら答えてもらって、それらを書きだしていきます。
 
例1 韓国アイドルが好き。韓国が好き。Youtubeで見たけど反日感情って本当にあるの?そんなの信じられない。
例2 犬を飼ってる、自分の犬が本当にかわいくてしかたない。動物を虐待するなんて酷い。
例3 お母さんにスマホ中毒と言われた、自分でもそう思う反面、どうしたら離れられるかわからない。

中学生は日々いろんなことを感じ、考えているのに、それがスピーチの内容になるとは思っていません。
たくさん対話することで、そこに必ずあるストーリーを見つけ出し、その子の考えや思いを一緒に言語化します。
 
本当にその子の心の中に入っていったり、考えをすべて吐き出させるので、ものすごく時間がかかりますが、それぞれの中身がしっかり見えてきて、やってるこっちも楽しいものです!

アイディアをストーリーに

インタビューでたくさん出たアイディアは、すべて付箋に書いていきます。
メインのメッセージとなる付箋を決め、その付箋に向けて他の付箋を動かし、大きなひとつのストーリーを作り上げます。
ホワイトボード一面に、付箋のストーリーが出来上がります!

付箋を整理して、ストーリーをつくる

それを見ながら、日本語で文章を書いていきます。
ここまでくれば、本人が付箋をヒントにすらすらと書けるようになります。
基礎と骨組みをしっかり一緒に作ったので、あとは本人の好きなように家を建ててもらう、そんな感覚です。
こうして個性ある文章の出来上がり。正しい流れで話が進んでいるかチェックします。

さいごの仕上げ、英訳

やっと英訳・・・つまり英作文の嵐!これも本当に大変。
中学生が習っていることだけでは表現できないことも多く、辞書とインターネットを頼って完成させます。
ネイティブ講師のチェックも入れ、やっと完成・・・😍
と言いたいところですが、3分(5分)という長さが決まっているので、音読して分量を確かめます。そこでまた文を足したり引いたり。
これを何度も繰り返して、納得のいく文章を完成させます。
 
ここまでで10~15時間以上かかったかな。笑
 
原稿が無事に仕上がった感動で、もう本番はどうとでもなれ~!やったる~!みたいな大きい気持ちになるのでした。

とっても長くなりましたが、ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
次回最終回!いざ本番です!

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