いのちの授業
こんにちは、彩です! ご無沙汰しております。
夏休みが終わり、また学校が始まりましたね。
今日は陵光の夏休みについてお話します。
陵光ゼミナールでは、中3生を対象に
横浜こどもホスピス 代表理事の田川尚登さんを塾にお招きし、「いのちの授業」をしています。
この会は、2017年に始めてから今年で5年目。5年前は「横浜にこどもホスピスをつくる活動をしている」という段階でしたが、2021年11月、ついに横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」が金沢八景に出来ました!
https://childrenshospice.yokohama/index.html
生命を脅かす病気とともにある子どもたちの多くは、長い入院生活や入退院の繰り返しを余儀なくされることもあり、学校へ行くこと、友達と遊ぶことなど、子どもらしい経験の機会が制限されてしまいます。
こどもホスピスとは、このような病気の子どもとその家族のため、家庭的な環境の中で豊かな時間を過ごし、家族とともに喜びも悲しみも共に分かち合い支え続ける、小児緩和ケアの場所です。
田川さんご自身も小児がんで娘さんを亡くされた経験があります。授業をする中で、そういったお話を伺い、それぞれ感じることがたくさんあります。
・余命のある子どもの命のおもみ。教育を受けられない、遊びにもいけない状況でも、子どもは成長を続けるということ。
・長く生きられない子どもがいる一方で、15歳以上の死因の一位は自殺であること。
・病児の子どもを抱えた親の大変さ。看病だけでなく、仕事に出れないことで経済的にも負担がかかること。そういった悩みを相談する場所が少ないこと。
・病児の兄弟は、親が病児にかかりっきりになり、ストレスを抱えていること。
・障がい児にはあるような社会保障が、病児にはないこと。
・・・などなど、話は多岐にわたります。
それぞれが心に残ったことを書きだし、感想を書いて、後日、田川さんへ送っています。
そして、これを題材に夏期課題の「人権作文」または「税の作文」を書きあげます。
ただ調べたことを書いたり、考えを書くだけの作文ではなく、しっかり自分の心に残った内容を文章にするので、中身のある、とても良い作文が出来上がります。(もちろん添削しますが。汗)何度も直しを入れて、学校へ提出します。
これまでに毎年、何人もの生徒が人権作文コンクールのクラスや学校の代表に選ばれたり、税金作文コンクールでも賞をもらったりしました!!!
来年もまた夏のこの時間が楽しみです。
過去の保護者の方の中にも、こどもホスピスの活動が気になって、ボランティアさんとして関わった方もいらっしゃいます。興味のある方は、ぜひご連絡ください。
長くなりました。お読み下さりありがとうございました!