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次年度の基本方針案に「新しい領解文」は掲げず、だが・・・

中外日報より、2月1日に行われた企画諮問会議において、2024年度の宗務の基本方針と具体策案に、「新しい領解文」の唱和推進は掲げられないことが報じられました。

強引な推奨がなくなる見込みであることは喜ばしいことですが、文言の危うさは消えて無くなるわけではありません。得度や改悔批判をはじめ、宗務施設や宗門校での唱和、教化団体の各種会合等で唱和、出版物への掲載など、そのままなのか取り下げるのか注視が必要です。特に問題なのは、現在、新しい領解文に指摘をした2名の方を監正局に懲戒申告するという蛮行がなされているため、総局は文言に問題があるとは考えておらず、あくまで推進方法を軌道修正したに過ぎないと思われます。

今後は、「新しい領解文」の前身である、ご親教「浄土真宗のみ教え」の草案はどのような経緯でどなたが関与されているのか?また、勧学寮のチェックを必要としないご親教がご消息に格上げされたことについても言及が必要です。そして、今回の一連のことについて、しっかりと精査し、その責任を問い、今後このようなことが起こらないためには何が必要かを考えていかなければなりません。

ご門主は法灯継承式での消息でこのように述べられています。

本願念仏のご法義は、時代や社会が変化しても変わることはありませんが、ご法義の伝え方は、その変化につれて変わっていかねばならないでしょう。現代という時代において、どのようにしてご法義を伝えていくのか、宗門の英知を結集する必要があります。

2014 法統継承に際しての消息

ご親教「浄土真宗のみ教え」、ご消息「新しい領解文」が宗門の英知が結集されたとはとても思えません。引き続き問題提起と内容に危うさのある「新しい領解文」の依用停止に向けて行動を続けてまいります。

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