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新総局と各会派

池田総長の総局構成

12月20日の特別宗会にて総長選挙が行われ、白票52票の中、22票を集めた池田行信氏が総長に決まりました。総長を代表とする執行部「総局」は各会派から1~2名の議員を入れるのが慣例ですが、池田総局は自会派「朋友倶楽部」(八五倶楽部が改名)の議員3名と、築地宗務長の中尾史峰氏で構成されました。多数派となった新領解文推進に反対する3会派はひとりも入局していないことから、すでに対立構図が見られます。

総長
池田行信(東京・朋友倶楽部)

総務
荻野昭裕(和歌山、朋友倶楽部)
中尾史峰(元築地宗務長)
藤山憲二(四州、朋友倶楽部)

副総務
河原善雄(京都、朋友倶楽部)

ピンク・・・朋友倶楽部(八五倶楽部が改名)
緑・・・誓真会(現在は解散)
青・・・顕心会(大河内議員は現在「朋友倶楽部」へ移動)
グレー・・・辞職議員(12月の宗会議員選挙で3名落選、3名辞退)

12/26中外日報

会派別宗会議員一覧

会派の役割
宗会では、常務委員会や企画諮問会議などの重要な会議に各会派から議員を出すため、会派は大きな役割を担っています。また、宗会の舵取り役である宗会運営委員会も会派から委員を出すため情報が入りやすく、無所属だとオブザーバーとして参加は出来ますが意見を言うことはできません。

今回は、宗会議員選挙で議員の刷新が行われ各会派の移動や会派解散、新設がありました。新領解文反対派の筆頭「顕心会」は、議席を増やし15名。解散した誓真会と無所属議員が集結して今年の2月に新設された推進反対派の「一信会」は8名。推進派の「朋友倶楽部(元八五倶楽部)」は一時規定人数の7名になったが、顕心会から大河内議員が加入し現在8名。同じく推進派の「誓真会」は宗会議員選挙で複数名落選し日谷照應議員ひとりになったため解散。特別宗会前に新人議員で結成された新会派「凛和会」には松原功人議員(元顕心会)が合流して8名。会期最終日には無所属新人に日谷議員(元誓真会)と亀井議員(元八五倶楽部)が合流して規定人数の7名となり新会派「無所属の会」を結成。以上、5会派になりました。

顕心会
新領解文推進に反対の筆頭会派。
会長・・・桑羽隆慈(山口・8)
浅野弘毅(四州・10)、武田昭英(安芸・9)、下川弘暎(福岡・7)、竹中了哲(富山・4)、清岡大地(大阪・3)、渡邊幸司(安芸・3)、梨本興正(国府・2)、出口智順(大阪・2)、亀原了円(熊本・2)、西光義秀(奈良・2)、柳樂由乗(山陰・1)、寺西龍象(安芸・1)、井東壮一(山口・1)、伊藤宗玄(北豊・1)

一信会
解散した誓真会と新領解文問題で無所属になった議員が集結して、2024年2月に結成した推進反対の会派。
会長・・・竹田空尊(福井・9)
園城義孝(長崎・6)、笠置信行(鹿児島・3)、森眞仁(大分・3)、豊原正尚(兵庫・2)、黒田玲(新潟・2)、近藤利尊(岐阜・2)、松野尾慈音(東海・2)

朋友倶楽部(元八五倶楽部)
新領解文発布当時の石上智康氏、荻野氏、池田氏の総長を輩出し、総局にも多数入局している新領解文推進会派。
会長・・・那須英信(備後・2)
池田行信(東京・6)、荻野昭裕(和歌山・5)、河原善雄(京都・3)、大河内隆之(宮崎・3)、藤山憲二(四洲・3)、池本史朗(兵庫・2)、岡本広樹(山陰・2)

凛和会(新会派)
新領解文推進に反対する会派。
会長・・・松月博之(福岡・1)
松原功人(山口・9)、高務哲量(福井・1)、稲城蓮恵(大阪・1)、寺澤真琴(滋賀・1)、福本康之(兵庫・1)、浦霧慶哉(佐賀・1)、木下明水(熊本・1)

無所属の会(新会派)
会長・・・吉井直道(北海道・1)
日谷照應(石川・4)、亀井義昭(北海道・2)、宮本義宣(東京・1)、冨樫克哉(高岡・1)、海野暁光(長野・1)、本多昌道(滋賀・1)

無所属
鈴木寿昭(東北・1)

門徒議員
会長・・・西村敏夫(四洲・6)
塩月光夫(宮崎・6)、茶屋征夫(鹿児島・4)、助永一男(備後・4)、玉田善明(石川・4)、田仲隆行(奈良・4)、金井達也(長野・3)、宮川孝昭(滋賀・3)、福井正憲(京都・3)、北本誠(兵庫・3)、竹下三郎(山陰・3)、石井弘光(東北・3)、和田学(岐阜・2)、嶋田典之(大阪・2)、磯淵光男(安芸・2)、山手卓男(山口・2)、太田喜之(福岡・2)、田川安一(大分・2)、谷口太一郎(佐賀・2)、髙木義明(長崎・2)、三嶋統吾(熊本・2)、両川武弘(北海道・1)、山口格夫(東京・1)、飯吉守(国府・1)、八百坂徹(新潟・1)、髙栁昇(富山・1)、山岡弘之(高岡・1)、奥村正昭(福井・1)、中根義一(東海・1)、立花美一(和歌山・1)、倉石功(北豊・1)

12月の宗会議員選挙では、教区の民意を受けて「新しい領解文」の推進に反対する候補者が多数出馬して当選しました。一方推進派は現職から10名落選しています。結果、総長選においては、推進派だけの指名に対して53名が投票を放棄して退場し、再指名による選挙でも52票の白票があり、およそ7割の議員が推進に反対する多数派になりました。しかしながら、「新しい領解文」を推進する少数派の議員が総長や総局の役職を担っています。こうした状況は、多数派の意見や民意がどの程度宗門運営に反映されていくのか、大きな課題が残ります。



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