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新しい領解文の出拠
「新しい領解文」(以下新領解文)の出拠はあきらかにされていません。それに対して、9月4日に開催された熊本教区の学習会の質疑応答ではこのようなやり取りがありました。
Q 質問者
新領解文の出拠は石上前総長の書籍ではないか?
A 満井所長
制作の過程については想像の域を出ないが、考えられる出どころかもしれません。
また、本願寺のメッセージポスターに関しても問われると、「オマージュ的」という表現で返答されています。オマージュを辞書で調べると、「尊敬する作家や作品に影響を受け、似た作品を創作すること」とあり、それに当てはめてみると、「尊敬する石上氏の書籍に影響を受け、本願寺から発行するメッセージポスターに似た言葉を創作した」ということでしょうか。
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そして、これまでは書籍「生きて死ぬ力」が1番最初の「愚身(み)」と思っていましたが、さらに4年を遡り、総長就任直後の2014年から本願寺のホームページ(総長あいさつ)で使用されていました。
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愚身という言葉を「み」と読む例は石上智康氏の独特な表現で他に例がありません。新領解文では、その読み方を採用しているため以下の疑問が生まれます。
①新領解文は石上智康氏が書いた
②新領解文は石上智康氏の影響を受けた(忖度?)どなたかが書いた
③新領解文はご門主が石上智康氏の書籍を引用して書いた
いずれにしても、出拠をあきらかにしない限りこの疑問は消えません。また、2019年に人知れず抹消された「浄土真宗の救いのよろこび」が削除された理由は、「出拠があきらかでないため」とされています。この判断に納得できない人が多数おられる上で、新領解文の出拠はあきらかにしないというのは誰も納得が出来ません。総局、並びに勧学寮は、新領解文の出拠をあきらかにすることが強く求められています。それでも、出拠があきらかに出来ないというのならば、「浄土真宗の救いのよろこび」にならい、取り下げるべきでしょう。
出拠の問題に関しては、新領解文の発布早々、疑問を持った山上正尊氏が石上智康氏の書籍と比較した対照表を作成されました。本人の許可をいただき改めてここに公開します。
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