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相棒:ヒスイダイケンキVとともに【シティリーグ2025 S1 ベスト4】

こんにちは、あるいは、こんばんは。
もしくは、おはこんハロチャオ。
どうも、やふぅ、又の名を、りょう(XX)と申します。はじめまして。

さてさてみなさん、ヒスイダイケンキVstarをご存知でしょうか。
懐かしいなと感じる方、誰だそれはと思われる方、いらっしゃると思います。彼が環境から姿を消して随分経ちました。

しかし私は、このヒスイダイケンキVstarが大好きで、登場から約2年半、研究を続けてきました。
今回、シティリーグ2025シーズン1でベスト4という成績を修めることができ、一瞬ではありますが、世間からの注目も浴びたということで、ここらで一発、ダイケンキ使いの仲間を増やしたいなと思い、今回、筆をとらせていただきました。
また、これを機に、自分の推しポケモンで勝ちたい!と思っている皆様に、構築や戦い方のヒントを与えられたらと思います。
初めてのnoteで読みづらい点もあるかと思いますが、ぜひお付き合いください。

この記事は、2025シーズンのシティリーグS1の環境において、自分が使い、ベスト4をいただいた、ヒスイダイケンキVstarの構築記事になります。
スタンダードレギュレーションでは、F〜Hのカードが該当します。

本記事の目次は、以下のようになっています。

◾️使用したデッキリスト

 今回使用したデッキリストはこちらです。

なんということでしょう。
「かがやくフーディン」以外は全てのポケモンがARとなっております。これは芸術点高めですね。60ビッパはそのこだわりから来ております。嘘ですちゃんと後述します。

◾️本デッキ構築までの過程

まずは前日までの環境です。
ポケカブックさんがXにて集計、公表してくださっているものを参考にしました。
いつも本当にありがとうございます。

まず大前提として、ダイケンキVstarを使うことは確定です。採用理由は愛です。
「何に強いの?」「何に有利なの?」とか、そういうことではないのです。
好きだから使うのです。
好きなポケモンで勝ちたいんです。
あとは、好きなポケモンで勝つために、どうするのか。そこがトレーナーの腕の見せ所なんじゃないでしょうか。
とか、でかい口を叩いておきます。

さて、どのように環境デッキに抗ってこられたのか、そこが今回の争点になりますよね。

では、大好きなダイケンキで勝つために、どのように環境を見て、どのように対策したのか、研究成果を披露させていただきます。

●ダイケンキVstarとは

せっかくなのでSARでご覧ください。どうですかこの美しい絵。この凛々しくも愛らしい顔を見てください。
それからテキストをご覧ください。

ヒスイダイケンキVstar

HP 270
30の倍数です。よくない。サイド3枚とると、悪リザexにワンパンされるようになります。注意。

ワザ  悪悪 むじひなやいば 110(220)
条件付きですが、悪2つで撃てる、割とコスパのいい技。そして220ダメージと、そこそこな火力も出ます。
条件は、「相手にダメカンを乗せること」。
これをうまいこと使うのが、ダイケンキで戦う醍醐味と言えます。

特性  ザンゲツスター ダメカンを4個乗せる
どこにでもダメカンを乗せられるというのは強いです。これにより、自身の火力補助や、サイドのまとめ取りができるようになります。はいそこ、弱いとか言わないの。


進化前はこちら。

ヒスイダイケンキV

HP220
まぁ最低限。

ワザ  悪   つづらおとし
        相手の道具を2枚トラッシュ
    悪悪悪 シャドースラッシュ 180
        自身のエネを1枚トラッシュ

つづらおとしが地味に優秀で、封印石の貼っとこハム太郎を許しません。また、おまもりを破壊して気絶させることもあります。
シャドースラッシュもたまに使います。闘ガポンに通るのがいいですね。闘ガポン単騎には、くさりもちシャドースラッシュでワンパンを狙いましょう。
サナの弱点を突いてワンパンもできるので、覚えておくといいでしょう。(Vstarに進化するとダメカンを乗せないとワンパンできません。無念。)

さて、ではこのダイケンキVstarの特徴とはなんでしょうか。
以下にまとめてみます。

①V進化ポケモンである
②ダメージ量を調節できる
③ダメカン操作により、サイドの一気取りを狙える
④ダークパッチ等によるエネルギー加速ができる
⑤他の悪ポケモンによるサポートを受けられる

大きく、この5点にあると思われます。
1つずつ見てみましょう。

①V進化ポケモンである
V進化ポケモンであるメリットとデメリットは、以下のようになります。

メリット
・進化前のHPが大きく、倒されづらい。
・中間進化がないため、デッキの枠を空けやすい。

デメリット
・進化前のHPが大きく、ポフィンに対応しない(展開力に欠ける)。
・進化前がVポケモンであるため、倒されるとサイドを2枚とられる。

以上のことから、次のことが言えます。

○展開をサポートする必要があるが、倒されづらく、場持ちは良い。
○ふしぎなアメ等を使わない分、デッキ枠を他のカードに使える。

②ダメージ量を調節できる
ここがダイケンキの持ち味です。
すでに少しお話しましたが、ダイケンキはダメカン操作により、"サイドを一気取りできるプランがある"ことが強みですので、"あえて倒さずバトル場に残す"が強い盤面がかなりあります。
また、近年どのデッキにも採用されているキチキギスexのさかてにとるを使わせない、という点でも、あえて倒さず縛るプレイングは強力です。
以下、私がよく考える、ダイケンキが出せる技の威力を簡単にまとめます。

ⅰ むじひなやいば 110
→ウッウを倒せる
→ルールを持たないたねポケモン、中間進化ポケモンを倒せる
→かがやくゲッコウガを20残して倒さないことができる

ⅱ むじひなやいば+くさりもち 150
→かがやくゲッコウガを倒せる
→イキリンコV、ネオラントV、ロトムVを、それぞれ、10、20、40残して倒さないことができる

ⅲ むじひなやいば+ペインスプーン 230〜240
→ポケモンVや、たねのexポケモンを倒せる
→ポケモンVstarや1進化のexポケモンを、40程度残して倒さないことができる

ⅳ むじひなやいば+アドレナブレイン 230〜250
→上記と同じ

ⅴ むじひなやいば+ザンゲツスター 260
→上記ⅲ、ⅳよりも高いダメージが出せる
→ダイケンキ1体で完結する

ⅵ むじひなやいば+ペインスプーン+ザンゲツスター(くさりもち) 280
→ポケモンVstarを倒せる

ⅶ むじひなやいば+ペインスプーン+アドレナブレイン+ザンゲツスター(くさりもち) 310
→Vガードエネルギーが付いたルギアVstarを倒せる

ⅷ むじひなやいば+アドレナブレイン+アドレナブレイン+ザンゲツスター(くさりもち) 320
→ドラパルトexを倒せる

ⅸ むじひなやいば+アドレナブレイン+ザンゲツスター+くさりもち 330
→悪リザードンexを倒せる

ⅹ むじひなやいば+むじひなやいば 330
→悪リザードンexを倒せる

ⅺ むじひなやいば-ペインスプーン+むじひなやいば 310
→悪リザードンexを10〜20残して倒さないことができる


どうでしょうか?
可能性を感じる子でしょう?
…え、そんなことない?
そう言ってもらえた方が、語りがいがあるというものです。そんな方は、ぜひ最後までお読みくださいませ。

○ダメカン操作をする必要があるが、ダメージ調整がしやすく、倒すor倒さないを選択できる。

③ダメカン操作により、サイドの一気取りを狙える

これは前述のとおりです。
ダメカン操作できるカードは、以下のものを採用しています。

⑴アブソル

ダメカンを撒ける優秀な上技に、ダイケンキと同じ条件で120ダメージが出せる下技。合わないわけがない。
ただ、使いどころは難しいです。
自分は主に、ルギア対面のチラチーノ、イキリンコex等のシステムポケモンを倒すときに使っています。
詳しい理由は後述しますが、エネ加速に難があり、アブソルを育てている暇がないというのが主な理由ですので、後1で上技を使えればいいというものではありませんのでご注意ください。

⑵かがやくフーディン

このデッキのかがやく枠。ゲッコウガのドローも欲しいですが、ペインスプーンありきの動きがあるので、やはり確定枠。
ザンゲツスター等のダメカンを無駄にしないように、いれかえカート等でダメカンを消されないように、分散しておくためにも、ほぼ毎ターン使います。

⑶マシマシラ

こちらもダメカン操作の要。相手の攻撃を受けた返しにダメカンをお返し。
ダイケンキで1発受けたあと、アドレナブレイン+ザンゲツスターでHP70のポケモンをぶっ飛ばせるのはとても綺麗。
また、次に紹介する「災いの雪山」との相性が抜群。

⑷災いの雪山

一見、水タイプのないダイケンキとアンチシナジーのように見えますが、これがとても優秀。
意識外からダメカン2個をお返しできます。
雪山アドレナ+ザンゲツスター+むじひなやいば=280ですので、Vstarをワンパンすることもできます。
また、"手札からエネルギーをつけるたび、"ですので、オーガポンのみどりのまいでつけてもダメカン2個を乗せられます。
このダメカン2個+むじひなやいば=240と、綺麗にライコをとれるのもポイント。
嫌ですよね、貼り替えたいですよね、ポケストップ貼りますよね?
はい、次はリーグ本部。
なんてことができます。
ダメカン操作の補助+ヘイトを買えるのが本当に美味しいですね。

④ダークパッチ等によるエネルギー加速ができる

ダークパッチ"等"と書きましたが、今回はダークパッチのみの採用です。
その他候補としては、アンズの秘技があります。

"どく"とくさりもちのシナジーはよいのですが、今回は他のサポートをバンバン使いたいので見送りました。ドローもできませんし。
エネ加速してドローもできるオーリムとかいうカード、ほんとに強すぎる。

⑤他の悪ポケモンによるサポートを受けられる
これは主に、モモワロウexとくさりもちのことです。

モモワロウexの主な役割は4つです。

⑴入れ替え
⑵くさりもちによる火力アップ
⑶どくによる自身へのダメカン付与
⑷イライラバースト

⑴入れ替え
こちらがとても優秀。ダイケンキデッキはこれまで、ビーダルやかがやくフーディンを縛られてベンチ狙撃をされたりロストマインを撃たれたりしているだけで壊滅的な被害を受けていました。
しかし、モモワロウexがいるだけで、ダイケンキをぴょいとバトル場に出すことができます。
また、ベンチにしかエネ加速できないダークパッチとの相性もよく、すぐにポケモンを育てることができます。
必須の1枚。

⑵くさりもちによる火力アップ
火力の計算は前述の通りなのでここでは割愛しますが、220ダメージしか出ないダイケンキにとってはかなり大きな火力アップです。

⑶どくによる自身へのダメカン付与
ダイケンキデッキはとにかくダメカンを撒かないことには始まりません。
そこで、もしバトル場のダイケンキが攻撃されず残りそうな場合、どくダメージを積極的に受けていくプレイングも必要なことがあります。
このダメージは、アドレナブレインによって相手に返していきます。
主にカビゴンLOやコントロール系の、攻撃してこないようなデッキに対して有効です。

⑷イライラバースト
フィニッシャーとしても優秀なモモワロウex。
イライラバーストは相手がとったサイドの数×60ダメージと、最大300ダメージを出すことができます。
2進化exを倒すには少し足りませんが、そこはダメカンを事前に乗せておくことで補います。
HP330の悪リザードンexにも届く、最後の1手となります。

※モモワロウexのデメリット
モモワロウexはHPが190と低く、サイド5枚時のバーニングダークや、ファントムダイブ等、環境にありふれた技で簡単に倒されてしまうのがネックです。
特に、ファントムダイブを受けてダメカンまで撒かれるとかなりしんどいため、レジドラゴ対面、ドラパルト対面にはできるだけ出したくありません。
それ以外の対面でも、ベンチ枠の圧迫等もあり、実は今回の構築では、「出さなくていいなら出したくない」1枚にもなっています。
そこらへんのプレイングが難しいところですので、どうしても「ビーダルが縛られた」「くさりもちでワンパンしないと致命的」という盤面以外では、出さないようにしましょう。
あ、カビゴン対面は爆速で出してくださいね。笛でベンチが埋まると終わるので。


●デッキ構築の方針

デッキリスト

さて、もう一度デッキリストを貼っておきます。

ダイケンキデッキには、ビーダル型、ブジン型、モモワロウ型、ボム型等、いろいろな考察がありますが(皆さんが知らないだけで、あるんです)、今回は、ビーダル型を使いました。
その理由は、
"2進化デッキ(悪リザex、ドラパルトex等)や後1から殴ってくる速いデッキ(ライコポン等)が多い環境で、手札干渉による盤面崩壊を狙う動きが強いこと"が挙げられます。

環境デッキTier表

こちらはポケカブックさんがまとめておられるTier表(2024/9/30〜10/6)です。
こちらに挙げられているデッキで手札干渉に強いのは、
・ギフトエネのあるルギア
・ビーダル型のパオジアン
・サーフゴー
であり、その他はどれも、オーリム博士の気迫やキチキギスex、ピジョットexに頼ったデッキが多くなっています。
前述したように、ダイケンキは、"倒さない"ことができるので、ギフトエネやキチキギスexを発動させないようにする動きができます。
よって今回は、「手札干渉を行い、盤面崩壊を狙ってサイドを一気に取り進める」というコンセプトでデッキを組みました。
そのための、ナンジャモ4、アンフェアスタンプの構成となっています。
そこを補えるのが、ビーダル型なのです。


ビーダル型の利点は、次の3つです。

①手札干渉に強い
②毎ターンの必要札確保がしやすい
③終盤に強い山をつくりやすい

①手札干渉に強い
「はたらくまえば」による手札補充はかなり強く、ほぼ無条件で手札が5枚になるのが素晴らしいところです。
このデッキには、ハイパーボールや大地の器等、手札を能動的に減らすカードも多く、グッズも多めになっているため、比較的手札が減りやすく、はたらくまえばで引ける枚数が多いことも利点です。
また、前述の通り、このデッキはナンジャモ4枚、アンフェアスタンプ1枚と、手札干渉を多めに搭載しています。
手札干渉を撃つということは、自分の手札も流れるということです。特に終盤のナンジャモは、自分自身の手札も減ってしまうことがあります。
そこで、はたらくまえばで手札を補充して、必要札を引いてくることが大切になります。
このデッキは、"あとから捲る"に比重を置いていますので、ナンジャモ連打はほぼほぼ必須となり、必然的にビーダルも大事ということになります。

②毎ターンの必要札が多い
ダイケンキはVstarのHPが270と低めで、現環境では倒されやすいHPラインといえます。
ということは、後続を育てておかなければならないということです。
そのためには、ベンチにダイケンキVを起き、ダークパッチを最低1枚は使っておく必要があります。
次のターンのために、進化先や手貼り用のエネの確保も重要です。
また、ダイケンキの打点を補助するためには、かがやくフーディンやマシマシラ、くさりもち、災いの雪山等、そのときによって使いたい補助要員も変わってきますので、それらを引きに行かなければなりません。
ボスやペパーを使うなら、ドローサポートも使えません。
そんなときに働くのが、ビーダルの前歯というわけです。

③終盤に強い山をつくりたい
これはダイケンキのデッキだけでなく、全てのデッキに共通ですが、自分のバトル場やベンチだけでやりくりしていては、終盤の手札干渉でぐっちゃぐちゃにされてしまいます。
手札干渉を絡めて盤面を崩され、なすすべなくやられた経験が、皆さんにもあるでしょう…。
そのために、山をできるだけ掘りながら必要のないカードを切り、できるだけ少なく純度の高い山札を作っておく必要があります。
例えば、どれだけ手札干渉されても、はたらくまえば+さかてにとるでボスまで絶対辿り着ける!(手札と山札合わせて8枚以下になる)という山づくりですね。
これに一役買ってくれるのが、ビーダルです。
ハイパーボールや大地の器でカードを切りながら、ガンガン山を掘りましょう。


以上により、ナンジャモ多投のビーダル型ダイケンキのベースが出来上がりました。
次項からは、これらを基盤にデッキの各種カードを解説していきます。

そろそろ読むのも疲れてきた頃合いではないでしょうか?
一旦トイレ休憩を挟んだり、遠くの緑を眺めたりして、頭と目を休めましょうね。


◾️デッキの各種カードの採用意図

デッキリスト

ポケモン

<ダイケンキVstar/V> 3枚ずつ
主役なので必須です。
本当はダイケンキVは4枚採用したいところではあります。
その理由としては、ライコポンの増加です。
後1でバトル場をぶっ飛ばされることを想定すると、ベンチにもう一体準備しておくことが理想になります。
しかしダイケンキ3枚中2枚を先行1ターン目に用意することは容易ではありません。
特にこのデッキはビーダルを立てることが重要になってきますので、ダイケンキに割くボールもありません。
しかしデッキ枠の都合上3枚に…、、、
これでも展開できなくはないですし、他のたねポケモンもいますので、たね切れはほとんどしません。我慢。

<アブソル> 1枚
前述しているとおり、必須級の1枚です。
ダメカンを撒けるとは言え、ミミッキュを倒せるポケモンがいないのはまずいですから。
サイド1のポケモンを押し付けながら、ダメージも120〜となかなかのパワーが出るアブソルはえらいです。
主に、イキリンコex等のHPの低いシステムポケモンを倒すとき、チラチーノ等の小さいポケモンを倒したいが、ダイケンキだと返しにやられてしまいそうなときに活躍します。
暇なときにダメカンを撒けるのも優秀。
ただし、ベンチ枠の都合上、脳死で出すのはやめましょう。


<マシマシラ> 1枚
既にお話した通り、必須です。
使い方は、立ち回りの解説詳しく語りますので、今は割愛。
2枚ほしいときもありますが、手貼りの余裕がほとんどないので、2枚並べるのは難しい(2枚並ぶ余裕があるならもう勝っている)でしょう。

<かがやくフーディン> 1枚
同じく必須。
後述します。

<ビーダル> 2枚
コンセプトなので必須。
できるだけ立てたいので2枚採用しています。

<ビッパ(へっちゃらがお)> 2枚
さて、ここですよね、問題は。
HP70のビッパもいるのに、なぜ60ビッパの採用なのか。
ここで解説します。

さて、比較してみます。
70ビッパとの大きな違いは、"特性の有無"と"逃げるエネルギー"、そして"HP"です。

まず、特性。
これは当然、ある方が強いです。ユキメノコやゼラオラ、ハッサムなど、特性をもつポケモンを並べるデメリットはありますが、どれも環境外ということで、無視できるレベルの問題だと考えます。

次に、逃げるエネルギー。
ここを重要視しています。
前述していますが、自分としては、「モモワロウexをできるだけ出したくない」と思っています。
HP190は、ファントムダイブ等多くの技で倒されてしまうからです。
しかし当然、ビッパでスタートしてしまった場合等には入れ替えが必要になります。
そんなとき、手貼り1枚で逃げられるかどうかというのはかなり重要です。
また、逃げるエネルギーをトラッシュすることで、ダークパッチを使えるようになる、というパターンもあります。
そういう意味でも、逃げる1の60ビッパを採用する意味はあると考えています。

そして、HPの違い。
ここを重要視する方は多いですよね。
ではなぜ最近、70ビッパを採用する方が多いのでしょうか。
かしこい皆さんはもう分かっていますよね。そう、ドラパルトexの台頭です。
60ビッパは、ファントムダイブのダメカン6個で、ぴったり倒されてしまうのです。
でも皆さん、こう考えてみてください。
ダイケンキ側が後1で60ビッパをベンチに置きました。
先行をとったドラパルト側はどうしますか?
そうです、アメ進化ファントムダイブを撃ちたくなりますよね。
その場合、盤面展開は二の次になることが多いです。
ピジョットexまで置けていたら強いですよね。
さらに、後ろにドロンチまで控えていたら素晴らしい。
しかしそこまでやるには、封印石のVstarパワーまで使っているのではないでしょうか。
そこに刺さるのが、アンフェアスタンプ+デヴォリューションです。
つまり、以下のような展開になります。
・ドラパルト側の展開
バトル場…アメ進化ドラパルトex(エネルギー2つor結晶)
ベンチ…ピジョットex、ドロンチ、ロトム(封印石)
・ダイケンキ側の展開
バトル場…ダイケンキV(200ダメージ)
さて、こうなった場合、ダイケンキ側はどうするか。
直前にビッパをとられているため、ペパー1枚から、アンフェアスタンプ+デヴォリューションを撃つことができます。
またその際、アドレナブレイン+ザンゲツスターでちょうど70ダメージを相手バトル場に与えられますから、相手のバトル場は気絶。
さらにピジョットexやドロンチも退化してしまいます。
相手に残るのは、アンスタで引いた2枚+ドロー1枚、ていさつしれいの1枚の計4枚。
アメ進化して殴るためには、ていさつしれいもできません。
その中で、エネルギー2種(アカマツ)、ふしぎなアメと持ってくるのは至難の業。
というかそれ引かれてたらもう拍手しかないですが、先2の山の厚さでそれはほぼ不可能と言えるでしょう。
相手の盤面はぐちゃぐちゃです。
つまり60ビッパは、相手に攻撃を急がせるためのフェイク、餌なのです。
もちろん、倒されずに残れば、ビーダルに進化して予定通りの動きを通すだけ。
今回の構築ではそれができるため、ファントムダイブを恐れて70ビッパにする必要がないんです。
むしろ倒してくれというぐらい。

以上のことから、70ビッパにする意味がありません。
もちろん、アンフェアスタンプ、デヴォリューション、マシマシラ…必要札は多いですし、サイドに落ちていたらどうしようもないので、ドラパルト対面では、ボールや器で真っ先にこれらを確認しましょうね。


<モモワロウex> 1枚
こちらも前述の通りです。
モモワロウ型では2投したりもしますが、自分はできるだけ出さない、フィニッシャーの役割をもつ、という2点から1枚だけの採用です。


<キチキギスex> 1枚
さかてにとるが強い。
たくさん引けますね。
クルーエルアローも意外と使う場面があったりします。
ビーダルだけでは引けないときに出しましょう。


グッズ

しつこいようですが再掲。

デッキリスト

<ネストボール、ハイパーボール> 4枚ずつ
ポフィン非対応ということで確定です。

<大地の器> 2枚
エネルギーが欲しい盤面で引けないときがあるので、ペパーでも触れるように2枚採用。
手札を切れるのがビーダルとの相性◎

<ダークパッチ> 4枚
これも確定。3枚でやっていた時期もありましたが、ライコポンの増加で展開が速い試合が多く、できる限り毎ターン使いたいので4投しました。

<ポケモンいれかえ> 1枚
モモワロウexを出したくないとき、サイド落ちのとき等に。
ベンチが埋まって出せないときにも使えます。
緊急避難用に1枚。

<夜のタンカ> 2枚
ポケモンにもなるしエネにもなる。
釣竿よりもこちらだと思っています。
即時もどせるのが強い。
マシマシラやかがやくフーディンがやられたときにも使います。

<カウンターキャッチャー> 2枚
直前まで1枚でやっていましたが、使いたい場面が多いので2枚に。
手札干渉+裏呼びは本当に強い。
しかもダイケンキはそれを倒さないで、次の番に一気取りできる。
強いぞダイケンキ。

<アンフェアスタンプ> ACE SPEC
コンセプト上、このカードで確定かなと。
その他のACE SPECもいろいろ研究しました。
その解説は後ほど。

ポケモンのどうぐ

<デヴォリューション> 1枚
サイド落ちするとやばいですが、常に必須ではないので1枚に落ち着きました。
デヴォを撃つことも考えながらダメカンを撒きましょう。

<くさりもち> 1枚
こちらは打点補助に。
本当は2枚欲しい枠ですが、仕方なく1枚。
かなり仕事します。

サポート

<博士の研究> 3枚
7枚ドローは強いですが、手札を全部トラッシュと、リソース管理が大変なカード。
使っていいかどうかは、相手のデッキを見極めてから。

<ナンジャモ> 4枚
コンセプト上、4枚で確定かと思います。
とにかく連打、手札干渉をして、相手にやりたいことをさせない。
運ゲ?いいえ、確率論です。
ただし、撃たない方がいい場面もあるので、相手の手札やデッキの内容、前の相手の番の動きや反応を見て決めましょう。

<ペパー> 3枚
アンフェアスタンプ+デヴォリューションや、
カウンターキャッチャー+くさりもち等、
かゆいところに手が届く1枚。
ボールに触ったり、大地の器に触ったりするときにも使えます。

<ボスの指令> 2枚
相手によっては前のめりに攻撃していくこともあります。
とどめの1枚に、山札に残しておきたいカード。

スタジアム

<災いの雪山> 1枚
前述の通り、マシマシラとの組み合わせで効果を発揮する1枚。
あと2点、という場面が多かったので採用しました。
みどりのまいに対しても効果を発揮します。
水ポケモンには乗らない点に注意。
パオジアンにはつけ放題です。

<ポケモンリーグ本部> 2枚
ライコポンやドラゴにいるオーガポン(みどりのめん)exが強すぎて2枚採用。
草弱点なのでかなりしんどかったのですが、2枚採用することでかなり止めやすくなりました。
環境を見て入れ替えたい枠。

エネルギー

<基本悪エネルギー> 8枚
正直、もう少し欲しいですが、9枚にしたところ、手札にエネがかさばったので8枚に。
ただし、初ターンの手貼りが大事&トラッシュに1〜2枚置いておきたいことも考えると、もう少し増やすのが安全です。
ただ、枠がない…。
まくるデッキなので初ターンの手貼りがなくてもなんとかなることも多いですが、いかんせん苦しいので、そこはお好みで。
大地の器も合わせると10枚。
まぁそんなもんかという気もします。
余計なところに貼る余裕まではないので、プレイの中で気を配らなきゃいけない要素です。

その他、採用候補

マイナー使いの皆さんはよくよくお分かりかと思いますが、環境に合わせていろいろいじっている過程で、採用候補のカードはたくさん挙がりますよね。
私も、かなりいろいろ試しました。ああでもない、こうでもないと試行錯誤の結果、今のデッキになっています。
全部は紹介しきれないと思いますので、入れ替え候補カードを一気に写真で見せたあと、主なカードを紹介していきます。

入れ替え候補(ポケモン)
入れ替え候補(グッズ・道具)
入れ替え候補(サポート・スタジアム)
入れ替え候補(ACE SPEC)

<トドロクツキex>

くるいえぐるが超強力。
強制気絶のフィニッシュ性能は高いです。
今回採用を見送ったのは、モモワロウexがフィニッシャーとして入っていること、悪悪無のエネルギー要求が重いことという2つの理由からです。
このデッキ、ダークパッチを意外とバンバン使います。特に昨今の環境、ダイケンキがぽんぽんやられるので、後続を育てておく必要があるからです。
終盤までダークパッチが残らないことから、今回は採用しませんでした。
お好みでどうぞ。

<モルペコ>

特性はらへりダッシュで逃げるエネルギーが0になります。
モモワロウexのしはいのくさりとのシナジーが良いのですが、前述のようにモモワロウはできるだけ出したくないことと、ベンチ枠の都合上、今回は入れませんでした。
昨今の早い展開に、モルペコを挟んでいる隙があまりないこと、モルペコを挟むならアブソルでいいかなというところから、不採用になりました。

<シャリタツ>

特性きゃくよせで、サポートを探すことができる1枚。
今回はベンチ枠の都合で不採用にしました。
なくてもビーダルやキチキギスexの縦引きでサポートはかなり引けます。
マナフィがいないので、HPが低い点もマイナスポイント。

<マナフィ>

ベンチバリアが強力。
今回はビッパがへっちゃらがおということで、特に守りたい子もいないので不採用です。

<ホシガリス>

ファントムダイブの的なので抜きました。

<イキリンコex、ミュウex、ネオラントV>
ダイケンキで1発受けてアドレナブレインで返す、をしたいデッキですが、この子達を狩られると簡単にサイド2とられ、しかもダメカンが残らないので却下しました。
ベンチ枠もありません。

<クレッフィ、ハバタクカミ、テツノイバラex>
相手を妨害できますが、自分も動けないのでこちらも却下しました。

<ミミッキュ、オーガポン(いどのめん)ex>
妨害性能高め。
超エネや闘エネと共に入れていましたが、かなり活躍してくれました。
特にミミッキュ入りは、超エネのおかげで、かがやくフーディンとマシマシラも技を撃てるのが安心感があります。
また、ミミッキュにデヴォリューションを言わせるのが強い。
ただ、最近はキャンセルコロンを採用しているデッキが多いことや、ダメカンを乗せて倒されることが多いため、他のカードに枠を譲りました。
ただ、個人的には結構好きな構築でした。

ミミッキュ入りのリスト

<ロストスイーパー>
本当は入れたい1枚。
今後、ステラピカチュウexの躍進でヒーローマントリザードンとかが増えるのなら必須になるかもしれないです。
ダイケンキの上技で道具を割れるので、現状は必須ではないかと考え、抜いてあります。

<エネルギーつけかえ>
あると便利です。
主に、ミミッキュ入りやライコウV入りを使っていたときに、すぐに攻撃できるように入れていました。
今回はダークパッチで動けるので抜きましたが、あるとアドレナブレインを使いやすくなります。

初スクランブルバトルの結果ポスト

<セレナ>
ロトムVやネオラントVを呼び出せるほか、手札を切りながらドローできるのがえらい。
ただ現環境では、ロトムやネオラントよりもキチキギスexを呼び出したいこと、悪エネを切る手段は多いこと、ドローの枚数等を考え、不採用にしています。

<マツバの確信>
同じく手札を切りながらドローできる優秀なカード。
今後、大空洞○○が増えるなら、博士との入れ替え候補。
ただし、博士の方が山を掘るスピードが速いので、今回は博士の研究としました。

<ビワ>
撃てたら強いが、撃つ余裕のない1枚。
サーフゴー等が増えるようなら、スーエネ回収を破壊するために入れるのもあり…?
枠はない。

<シンオウ神殿>
ルギアが多いならあり。
ミストエネを消してデヴォリューションしたいときにも使えます。
ただ、環境的にそこまで重要ではないかと思い、今回はスルーしています。

<ACE SPEC>
今回はコンセプト上、アンフェアスタンプで決定ですが、他のものも強いです。
プライムキャッチャーは、やはり定番。いれかえ+呼び出しは強い。
ヒーローマントは、ロスギラの多い環境で活躍しました。ワンパンされないのがえらい。
回収サイクロンは、1発受けたダイケンキの回収や、かがやくフーディン・マシマシラを回収して2回特性を使うという器用さがあります。
ザバイブギプスは、ダイケンキが1発確定で耐えてくれますが、ボムが増えたのでおさらば。
デラックスボムは、ダメカン乗せすぎです。他のに枠を回したい。

以上が、主な入れ替え候補でした。
紹介していないカードもいろいろ使ったり抜いたりしながら試していますが、現環境に合うかと言われると微妙だったので抜いたものばかりです。
使用感等気になる方は、私のXまでDM等いただけましたら解答します。


◾️基本的な立ち回りと、環境デッキへの立ち回りのポイント

●基本的な立ち回り

デッキリスト

・1ターン目
理想盤面は、
バトル場:ダイケンキV(エネ手貼り)
ベンチ:ダイケンキV、ビッパ
になります。
ただし、後1でバトル場を倒される可能性があるのであれば、ベンチのダイケンキVに手貼りすることも考えられます。

1ターン目

・2ターン目
バトル場:ダイケンキVstar(エネ手貼り)
ベンチ:ダイケンキV(ダークパッチで加速)、ビーダル、かがやくフーディン(orマシマシラ)
です。

2ターン目

これで相手バトル場がHP260までなら倒せますし、110与えて倒さないことも選べます。

今回は残念ながら、トラッシュにエネルギーが落ちていませんが、エネルギーがあれば、ダークパッチから後続を育てたり、アブソルを挟んだりすることもできます。
あとは山を掘りながら殴っていくことが主になります。

理想盤面はこのようなかたちです。

理想盤面

●環境デッキへの立ち回りのポイント

環境デッキTier表

マイナーデッキで勝つためには、やはり環境考察が必須です。
ここに研究時間の大半を費やしました。
それぞれの対面で気をつけることをまとめます。

Tier1
★タケルライコex&オーガポン(みどりのめん)ex
相性:五分五分
○1ターン目
・じゃんけんに勝つ
・サイド1ポケモンをバトル場にして終わる(モモワロウexのしはいのくさりを使用してもよい)
・ダイケンキは2面置く、ビッパも置く
・ダイケンキに手貼りする(あるいはダークパッチで加速する)
・アンフェアスタンプ、ポケモンリーグ本部の枚数を確認する
○2ターン目以降
・アンフェアスタンプは、できる限り早く使う(相手の山札が多いうちに使う)
・ダイケンキをエネ4枚トラッシュでとらせたあと、リーグ本部&アンフェアスタンプを決める
・イキリンコexに、くさりもち+むじひなやいばの150ダメージを与えて弱らせておく
・ナンジャモ等を使って相手の手札を減らしながら、エネルギー付きのポケモンを優先的に倒していく。
・サイドプランは、2-4
・スタジアムはできるだけ、雪山→リーグ本部の順に置く

主な動きは上記の通りです。
ダイケンキVstarを、エネ4枚トラッシュきょくらいごうで倒された後、相手の盤面からはエネがほとんどなくなります。そこに手札干渉+リーグ本部を撃つことで、相手が動けないターンができます。
その隙に、イキリンコexにダメージを乗せておいたり、エネ付きのオーガポンを倒したりして、サイドを進めましょう。
特に、エネルギー加速に難があるライコポンは、オーリムで2枚+みどりのまい2回+手貼りの5エネ加速がかなりきつかったりします。
イキリンコをバトル場で縛ることで、無傷のダイケンキVstarがやられにくくなるので、かなり有効です。
いれかえカートには注意。手札干渉をお忘れなく。

★悪リザードンex
相性:五分五分
○1ターン目
・じゃんけんに勝つ
・ダイケンキは1枚でいいが、手貼りはする
・ベンチにビッパを置く
・アンフェアスタンプ、デヴォリューション、かがやくフーディン、マシマシラの枚数を確認する。
○2ターン目以降
・サイドをとりすぎない(残り3枚からワンパンされる)
・ピジョットを最優先で処理する(デヴォリューションでも殴ってもいい)
・リザードを優先的に処理する
・相手盤面に後続がいないなら、むじひなやいば110+むじひなやいば220=330でリザを倒す
・リザードから進化されても、110与えておけば、デヴォリューションで倒せる&余った20をペインスプーン+ザンゲツスター40=60でポッポまで倒せる
・フトゥーを使うとアタッカーがいなくなる盤面なら、むじひなやいば110-ペインスプーン20+むじひなやいば220=310で、リザを残す選択肢もある
・ペパーからアンフェアスタンプ+デヴォリューションができるため、ペパーを大切にする
・イライラバースト300では足りないので、最後に攻撃してくるリザードンに、先に30ダメージ乗せておく。
・サイドプランは、2-4

ペインスプーンorアドレナブレインでリザを倒せる

PTCGLでの対戦途中の画面です。
ペインスプーンを使って、リザードンへのダメージを310で止めました。
これにより、相手の攻撃は210しか出ず、バトル場のダイケンキVstarが残り、自分にターンが返ってきた場面です。
こちらの山札は残り13枚と、かなり掘れていることも分かります。
また、デヴォリューションやカウンターキャッチャーも残っていたため、ヒトカゲやキチキギスexとの2面取りや、ピジョットの退化も狙っていけます。

Tier2
★ドラパルトex
相性:五分五分
○1ターン目
・ダイケンキVは1枚でいい(手貼りする)
・ビッパを餌として置く
・アンフェアスタンプ、デヴォリューション、マシマシラの枚数を確認する
○2ターン目以降
・アメ進化ファントムダイブをされるようなら、アドレナブレイン30+ザンゲツスター40=70から、アンフェアスタンプ+デヴォリューションで倒す
・エネ加速に難があるドラパは1ターン動けないので、その隙にドロンチを倒したり、ロトムを縛って110乗せておいたりしておく
・アドレナブレイン30×2+くさりもち40+むじひなやいば220=320の計算式を覚えておく(事前にアドレナブレインを乗せておく)
・モモワロウexはできるだけ出さない
・夜のタンカはマシマシラ復活のために温存しておく気持ちで

シティ当日も、ドラパルトexとは2回あたり、2回とも先行をとられましたが、上記のようにアンフェア+デヴォでバトル場を倒したら完全に止まり、そのまま勝ち切れました。

★サーナイトex
相性:微有利
○1ターン目
・ダイケンキは1枚でいい
・アブソルも使えたら強い
・ビッパを置く
○2ターン目以降
・サイドを1ずつしかとれないと考え、早めに攻撃に出る(あとで2枚取りできるようになる)
・マシマシラを優先的に倒す
・こちらはマシマシラでダメカンを返す
・ザンゲツスターは温存する
・フワンテやサケブシッポは、ダメカンを乗せて倒すようにする

サナ対面は微有利です。
気を抜くとやられますが、サナが悪弱点なこと、自分からダメカンを乗せてくれることから、相手ポケモンを倒しやすくなっています。
ダメカンの乗せ方が上手い方が勝ちます。
練習あるのみ。

★ルギア
相性:不利
○1ターン目
・じゃんけんに勝つ(大真面目)
・ダイケンキは1枚でいい、手貼りする
・ベンチにビッパを置く
・アブソルの枚数を確認する
○2ターン目以降
・手札干渉を絡め、できるかぎりチラチーノに仕事させないようにする
・チラチーノはアブソルでとる
・ルギアはダイケンキVstarを1発で倒せないので、放っておく
・ギフトエネ付きのルギアは、ペインスプーン20+むじひなやいば220=240で残し、次のターンのザンゲツスターで倒す

ルギア対面は結構不利です。
相手がガン回りしたらまあ勝てません。
ただ、ガン回りしないことも多いのがルギアですので、できる限り抗いましょう。

★レジドラゴVstar
相性:微不利
○1ターン目
・じゃんけんに勝つ(大真面目)
・ダイケンキVは2面置きたい(みどりのめんに倒されることもある)
・ビッパを置く(ファントムダイブで倒されることを覚悟の上で)
・アンフェアスタンプ、モモワロウex、くさりもち、かがやくフーディン、マシマシラの枚数を確認する
○2ターン目以降
・3エネついて出来上がったドラゴを、とにかく即座に倒す
・ザンゲツスター+むじひなやいば=260なので、あと20をとにかくどこかから用意する(雪山+アドレナや、くさりもち+しはいのくさり、ペインスプーン等)
・リーグ本部を置いて、みどりのめんを止める
・イキリンコを縛ってくさりもち+むじひなやいば=150を与えておくことも
・アブソルを挟んでもよいが、キュレムの技で飛ばされないよう、盤面をよく見る(1発受けたダイケンキ+マシマシラ+アブソルで4枚取られる)
・手札干渉を撃ち、相手の盤面の完成を阻止する
・アイアンローリングがきついので、ボスとカウンターキャッチャーは温存する

ドラゴ対面も微不利です。
これも手札干渉を撃ちながら相手のアタッカーを潰して、こちらのペースに持ち込みましょう。
アイアンローリングが地味に効く…、、、

★テツノイバラex
相性:有利
○1ターン目
・ダイケンキVは1枚でいい、手貼り
・ビッパは置かなくてもいい(ビーダルが縛られると厄介、しはいのくさりは使えない)
・マシマシラの枚数を確認する
○2ターン目以降
・とにかく前を殴る
・使えない特性を知る(しはいのくさり、さかてにとる、ペインスプーン、ザンゲツスター)
・相手にダメカンを乗せる方法は、マシマシラのアドレナブレイン、アブソルの上技のみ
・ロストシティでマシマシラを消されないよう気をつける
・手札干渉を絡めつつ、リーグ本部で動けないターンをつくる

イバラ対面はかなり有利です。
マシマシラの特性アドレナブレインは動くので、1発受ければあとはワンパンし続けられます。
ビーダルが縛られる点には注意。ポケモン入れ替えを温存しておきましょう。

Tier3
ここからは、主な相手のみ紹介します。
★カビゴン
相性:有利
○1ターン目
・とにかくモモワロウexをベンチに出す(笛で盤面を埋められたら負ける)
・ダイケンキを準備する
○2ターン目以降
・ハンディサーキュレーターやおまもり、ヒーローマント等、面倒な道具は、ダイケンキの上技で処理する
・マシマシラの特性でどくにしておき、ダメカンを自身に蓄積しておく(アドレナブレインで相手に返す)

カビゴン対面は、基本的に負けません。
モモワロウexがサイド落ちのときは、爆速でサイドをもぎ取りに行きましょう。

★サーフゴーex
相性:かなり不利
手札干渉がほとんど効きません。なんやねん。
シティ当日も、サーフゴーにだけ負けました。

★ソウブレイズex
相性:微不利。
先に殴っていきたい相手。
ザンゲツスター等を駆使して、ベンチのカルボウを倒しつつ、バトル場も倒していきたい。

★その他
基本的には、Vポケモンの耐久を押し付けつつ、アドレナブレインでもらったダメージを返し、こちらの火力もあげていく、といった動きが基本になります。
2進化exにはアンフェアデヴォ、たね主体にはリーグ本部と、広い範囲に戦えます。
苦手なのは1進化ex。
できるだけ相手の盤面を破壊できるよう、相手がされて嫌そうなことを考えましょう。
環境に1進化exが増えるなら、ブジン型にするのもありです。

◾️終わりに

●ポケモンカードというゲームについて

ポケモンカードゲームは競技です。
勝負である以上は、みんながみんな、勝ちたいと、多少なりとも思っています。
勝ちたい人が、強いデッキを使うのは必然。
実際、環境でシェアの多いデッキは強いです。そして、さらにそれらに強いデッキが開発され、環境はどんどん変わっていきます。
だからこそ、勝ちにこだわる人は、「どのデッキを使うのか?」というデッキ選択からが既に勝負なわけです。
しかしここで気をつけてほしいことは、"勝ちたい→環境デッキを使う"ということは、必要十分条件ではないということです。
勝ちたいから強いデッキを使う、という考えはとても理解できます。
「勝ちたいのになぜ環境デッキを使わないの?」という疑問も生まれるでしょう。
でも、そうではないのです。
リザードンだってライコポンだってドラパルトだって、ただなんの努力もなしに、デッキパワーの押し付けだけで勝っているわけではありません。
環境デッキを見定めて、必要な札を入れ、チューニングしながら環境に立ちはだかっているのです。
ダイケンキだって同じです。決してカードパワーが高いわけではありませんが、アンフェアスタンプやデヴォリューション、マシマシラやモモワロウに助けられながら、ダメージを器用に調節できるという長所を生かして戦っているのです。
そして実際に、結果を残しているわけです。
強いと言われるデッキの練度を上げることも大切ですが、私は、自分の好きなポケモンを活躍させて勝つことが、何より楽しく、嬉しいことだと思います。
この報せが、ぜひ、全世界のマイナーポケモン使いの皆さんに届き、たくさんのポケモンたちの活躍につながればいいなと思います。

名言。

●ごあいさつ

ここまで長々と読んでいただき、ありがとうございました。
ダイケンキ、かわいいですよ、かっこいいですよ、強いですよ。
みなさんの相棒もぜひ教えてください!
そして、推しポケモンで戦って、環境で勝ちましょう!
それでは、今シーズンもがんばりましょう!

最後になりましたが、ダイケンキを研究するにあたって協力してくれた、平日ポケカ部の皆さん、獄門疆裏の皆さん、チーム斬月星の皆さん、本当にありがとうございます。
もうしばらくお付き合いいただけたら嬉しいです。

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