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公園から砂場が減ってる

砂場が減ってる


 子どもが砂場が好きで砂場がある公園に行きたがるんですが、今どの公園でも砂場があるわけではないんです。

 砂場がある公園が減っている気がします。

 そして、昔より綺麗な公園が増えてきている気がします。

 下がゴム舗装されている公園がかなり多く、土の公園というのも減ってきている気がします。

 30年くらい前に自分が遊んでいた公園のほとんどがもうなくなっています。

 遊具が撤去され、入口に鎖がされていて空き地にもなっていない元公園が結構あります。

 遊具が経年劣化によってぼろぼろになってしまい事故が発生したりしています。

 管理する側からするとメンテナンスや新しくするくらいなら撤去して、閉鎖してしまって他の場所にある程度、大きな綺麗な公園にしてしまうという流れなんだと思います。

 そう考える気持ちはよく分かります。

 責任を取らなくてはいけない側からすると、何かあって「責任を取れ」と言われる可能性があるならなくしてしまえばリスクは減る。

責任とは何なんでしょう?


 遊具が古くなっていて壊れて怪我をした。

 責任は、設置者にあるから怪我した責任を取るのは当然だ。この考え方が今の世の中では当たり前になっています。

 ということは設置者は設置した遊具を点検する費用を負担し、担当者も設置しなくてはなりません。

 税収が減っている地方にはそんな余裕はどんどんなくなっています。

 となると、答えは閉鎖して1箇所にまとめてしまうになります。

 町の外れにひっそりあって、近所の子どもだけが集まるような公園は減っていく。

 大人が入りづらいような子どもだけの公園みたいなのはなくなって、駐車場もある整った公園だけになる。

年上のお兄ちゃん、お姉ちゃん


 それでも公園に集まっている子どもは昔と同じで小さい子どもがいると、気をつけろよとかみんなで言いながら遊んでくれたり、一緒に遊んでくれます。

 子どもは変わっているわけでなく、大人が環境を変えてしまっている。

 子どもたちのごちゃごちゃした空間を綺麗な見晴らしのいい場所に変えている。

 小さな子どもが連れ去られたり、親が不安になるニュースが大きく報道され目を離すのが怖いという気持ちは分かります。

 僕もニュースを見て怖いなぁと思ってしまいますが、親だけで見るのではなく、公園にいる集団でお互いを見守る環境が実はとても安全なんだと思います。

 なので、できるだけ子どもがお兄ちゃんやお姉ちゃんに入っていこうとするのを見守るようにしています。

 お兄ちゃん集団の中の一部はこちらを確認していいんですか?という顔をしてくれます。

 優しく微笑んでお願いしますという気持ちを込めるとしっかり遊んでくれます。

 こちらが帰ろうとするとお兄ちゃんたちが帰る時間やでぇ、また遊ぼうとまで言ってくれます。

 つい先日は高校生のお兄さんに遊んでもらっていました。

 そうやって年齢関係ない集団で過ごすことが日常になっていけば、子どもは大人の想像なんて軽々と超えていってくれると思います。
 
 どれも全部、自分の周りにあることなのでエビデンスや比較はしていないので、全国的なのかそれとも単に僕が感じているだけなのか分かりませんが、砂場のなくなった公園でそんなことを考えました。

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