最近観てよかった映画
の感想です
ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男
1987年、愛犬とともに平穏に暮らすカルヴィンのもとにFBI捜査官が現れ、恐ろしい殺人ウイルスを持つビッグフットの殲滅を依頼する。実はカルヴィンは、第二次世界大戦中に独裁者アドルフ・ヒトラーを暗殺した伝説のナチハンターだった。そして、カルヴィンは殺人ウイルスに対する免疫も持っていた。
心の奥底に眠っていたハンティングへの渇望を呼び覚まされたカルヴィンは、ビッグフット狩りという過酷な任務に身を投じていく。
・設定だけ読んだら藤田和日郎か平野耕太が漫画にしてそう
・ジジイとナチスとUMAが限界バトルをやる話ではなくて戦争でいろんなものを犠牲にして孤独に生きてきた男が人生を振り返りながら突然湧いて出たビッグフットと対決する渋い映画です
・テーマが化け物退治じゃなくて孤独な老人が人生の最後にどう行動するかというところにあるので正直「ヒトラー」と「ビッグフット」を他の何かに置き換えても話は成立する
でもこのタイトルじゃなかったら絶対見てなかったし渋いを通り越して地味な映画になってたと思うので絶妙なラインがヒトラーとビッグフットなんでしょうな
・「ヒトラーを殺しても影武者が無限湧きするので全員殺して回った」という割とトンデモな設定が「ビッグフットが殺人ウィルスを撒いてカナダを滅ぼそうとしてる」というさらにトンデモ設定で中和されてすんなり飲み込めてしまう
・なんだかんだでビッグフットを追跡するジジイパートもおもしろかった
夕日の中で詫びながらトドメを刺すのもかっこいい
ビッグフットは着ぐるみ感出まくりだけど個人的には許せる
・美しい画面が多かった
というかなんでこんな綺麗な映画撮れる人がヒトラーとビッグフット出そうと思ったのか本当に不思議で仕方がない
・ハードルが下がりまくった状態で観たからかわからないけど満足度はかなり高かったです
シドニアの騎士 あいつむぐほし
未知の生命体・ガウナに地球を破壊され、かろうじて生き残った人類は
巨大な宇宙船「シドニア」で旅を続けていたが、100年ぶりにガウナが現れた。
再び 滅亡の危機に襲われた人類だったが、人とガウナから生み出された白羽衣つむぎや
人型戦闘兵器・衛人のエースパイロットである谷風長道の活躍により、ガウナをいったん撃退。
なんとか勝利をおさめたのだった。
あれから10年-。
シドニアの人々は、つかの間の平和を楽しんでいた。
つむぎも、今やシドニアの英雄となった長道に想いを寄せながら、
穏やかな日々を過ごしている。
だが、艦長・小林は分っていた。
ガウナがいる限り、この平穏は長く続かないことを。
そして、人類の存亡をかけ、最終決戦を決断する。
愛する人を守るため、シドニア最後の戦いがついに始まった。
・シドニアの騎士というアニメの劇場版です
原作漫画終盤の展開を映画一本分にまとめてあります
・駆け足気味な展開だけど盛り上がる部分は全部拾われてたので満足
・音響と映像がすごいので映画館で見た方がいいと思います
ビームとかエンジンの音で肌がビリビリ震えるぐらい響く
重力子放射線射出装置の音を聞くためにもう一回行きたい
シドニア内の照明や継衛の軌道もすごく綺麗
手書きじゃなくてCGのいいところだと思う
・僕はラストバトルでオープニング曲を流されると大喜びしてしまう人間なんですけど
終盤に100点満点のタイミングで100点満点の曲が流れたのでちょっと泣きそうになっちゃいました
というか劇場にいた人たち全員小声で「うおぉ…」って言っちゃってた
・ヒロインのビジュアルが巨大なバケモノなんですけど声と動きがかわいいのでだんだん慣れてきて本気でかわいく見えてくるので人間の感覚ってすごい
・高校生の頃にハマってたアニメが数年越しに(しかもかなり高いクオリティで)完結してくれたというだけで感謝しかないです ありがとうシドニアの騎士
ジャスティス・リーグ:ザックスナイダーカット
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でのスーパーマンの死後、 バットマンとワンダーウーマンはフラッシュ、アクアマン、サイボーグを採用し、 ジャスティス・リーグを結成し、3つのマザーボックスを求めるステッペンウルフとパラデーモンから出来た軍隊から世界を守る為に立ち向かう。
・ジャスティスリーグ(2017)を途中降板したザックスナイダー監督が本来想定していた形に編集したバージョンです
本編が120分から242分に伸びてるので軽い気持ちで観ようとすると半日潰れます
・監督がsnsで放った「スナイダーカットは実在する」の一言が人びとを署名活動へと駆り立てワーナーが完全版ジャスティスリーグを配信するという現実世界での流れがドキュメンタリー映画一本作れるレベルで劇的
リアルタイムで追えて楽しかった
というか「多くのファンが望めば映画を作り直してくれる」という前例を作ったのはかなりすごいことだと思う
詳細は#ReleaseTheSnyderCutで検索してください
・劇場版(旧スーサイドスクワッド含む)の時の個人的な最大の不満点「オールスター集合ものなのに半分くらいが今回初登場でなおかつ描写が薄い」ところがだいぶ改善されてました。伸びた2時間分でしっかり初登場組(特にサイボーグ)の背景が描けてて良かった
スーパーマンの衣装やステッペンウルフのビジュアルなんかも一新されてカッコよくなってます
・スナイダーカットと劇場版で比べるとまぁ圧倒的にスナイダーカットのほうがおもしろいんですけど
2017年に監督交代してなければこれをそのまま出せてたかと言うとたぶん無理で
「劇場版ジャスティスリーグがコケなければ」
「作家性を重んじたジョーカーがヒットしていなければ」
「サブスクが浸透して映画配信の下地ができていなければ」
「コロナ禍で大作映画が公開延期になっていなければ」
というたくさんの要因があって成立してる作品だと思います
・すごく続きが観たくなる引きになってるのに続編が作られる予定はないらしくて残念