新手の新聞契約方法 皆さんも気をつけて
皆さん、新聞の契約を迫られたことはありますか?
私はつい先日、新聞の契約を迫られて、実際に契約をしてしまいました。
その手口が実に巧妙だったので、その経験談を書き記していきたいと思います。
1,某新聞の無料試読に申し込み
新型コロナ不況が目前に迫ってきている現在、社会情勢について知りたいと思った私は、某新聞の7日間無料試し読みに申し込んだのでした。
まあ、無料だしいいか。
「無料」の響きにつられた私は、サイトに自分の電話番号と住所、その他諸々の個人情報を書き入れてしまったのでした。
皆さんは、タダほど高いものはないという言葉をご存じでしょうか?
そうです。無料の裏側には、何かしらの目的があるのですよ。
その言葉について実感するのは、私が某新聞に契約した後のことでした。
2,ある朝のこと
無料試読期間が終わりそうになったある日の朝、私の自宅にある男性が現れました。
「こんにちは、○○新聞の者ですけど。」
寝ぼけなまこの私は、つい扉を開けてしまうのでした。
「こんにちは~。君、さっきまで寝てた?」
男性はとても笑顔。寝ぼけなまこの私にとてもフレンドリーに接するのでした。
「君、大学何年生?」
大学3年生ですけど。
「じゃあもう、就活生か。民間?公務員?」
公務員を目指してます。
「おっ、じゃあ公務員の穴場を教えてあげようか。」
私は、一言も頼んでいないにもかかわらず、次々と就活の役に立ちそうな情報を教えてくれるのでした。
就職は、公務員と民間並行したほうがいいよ。バイトはブラックなところで働くといいよ。企業は政府がバックについてるところがいいよ。日経新聞読んだ方がいいよ。
男性はとても饒舌に話をするのでした。
しばらく話が続いたあと、彼は契約書をおもむろに取り出し、じゃあここにサインして!とせがむのでした。
ちょっと待てよ、これにサインしたら某新聞と契約したことになってお金取られるだろ。
そもそも、就活のお話と契約書のサインは対価関係にないはず。しかも、一方的に話してきておいて何だよ。
新聞の契約についてのお話は何もしていないくせに、なに急にサインさせようとしてきてるんだよ。
いろいろ突っ込みたかった私に、さらに男性がたたみかけます。
「新型コロナで大変だけど、君マスク足りてる?マスクたくさんあるからあげるよ。」
そして、ジップロックに入ったマスクをおもむろに取り出して私に渡してくるのです。
「ギブアンドテイク作戦」
これは私が勝手に名付けた作戦名ですが、彼の魂胆はおそらくこういうことでしょう。
まず、相手の素性を探って、相手に役立ちそうな情報を一方的に与える。
そして、相手が食いついてきたらさらに情報を与える(この食いつきがポイント。食いつくということは、「もらっている」という意識が芽生えることになるからです)。
そして、一方的に与え続けた後に、契約書を持ち出し、サインをせがむ。
相手は一瞬躊躇するが、すでにもらっているという意識があるため、申し訳ないという罪悪感が芽生え、断りづらい状況に陥る。
さらに、学割もあるし、一日に換算したら○○円だよ、と安いことをことさらにアピール。
そして、安いという言葉に脳が洗脳されて、ついにサインをしてしまう。
という作戦であると思われます。
うまい作戦ですよね。人間の罪悪感を活用して契約に持ち込むとは少し汚い気もしますが、こうでもしないと契約が取れないのでしょう。
3,あのときどうすればよかったのだろう
新聞の契約を断るにはどうすれば良かったのでしょうか。
まず第一に、居留守を使うということ。大学生のアパートを訪れるのは、社会にまだもまれていない大学生をターゲットにした悪徳契約業者か、宗教勧誘の人くらいです。
誰かが訪れても、決して扉を開けないようにしましょう。
第二に、はっきりと伝えると言うこと。
相手はあの手この手で契約を取ろうとしてきます。相手のペースに載せられてしまうと負けなのです。
従って、最初の段階で契約はしないということをきっぱりと言うようにしましょう。
そして、罪悪感は抱かないことです。相手は、私たちをカモとしか思っていません。私たちは「金」なのです。
ですから、罪悪感を抱く必要は決してないのです。
きっぱりと断るようにしましょう。
そして、クーリングオフ制度を活用しましょう。
契約した日から8日間は、無条件で契約を切ることができます。
法律は消費者をきちんと保護する制度を整えているのです。きちんとググって、自分に不利益な契約は断るようにしましょう。
4,まとめ
私は、新聞を契約したこと自体は別に間違った判断だとは思っていません。しかし、手口があれなのでは?と思い、noteに書かせていただきました。
きれい事かもしれませんが、あなたは新聞の契約をとる仕事をしているのですよね?
それなら、新聞を取ることによるメリットを言って、これだけお金がかかるけどこんなにお得なんだよ、ということを伝えることで相手を納得させた上で契約を取るのが正攻法なのではないでしょうか?
新聞とは関係ないことを話して罪悪感を抱かせた上で契約を取るというのはテクニックとしてはうまいと思いますが、ちょっと違うのでは?と思ってしまいます。
そして最後にこの言葉を。
「タダほど高いものはない」
私の経験が皆さんの役に立ってくれることを願っております。