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久々にちゃんとしたロゴを作ったので制作プロセスをまとめてみた

札幌でフリーランスのデザイナーをしていますタカサキです。

普段はUIの仕事をメインにやっているのでロゴを作ることってあまりないのですが、今回ご縁あってロゴを作る機会をいただけたので普段あまりやらないデザインの言語化の勉強も兼ねて制作プロセスを簡単にまとめてみます。

今回の依頼はTwitterのフォロワーで同じ札幌に住んでいるHirozさん(@hrz31)がロゴを作ってくれる人を募集していたところに自分が挙手する形でスタートしました。

Hirozさんとは一度飲みに行ったこともあったし手がけているプロジェクトについても話をお聞きしていたのでこれはお互いスムーズに話が進められるだろうということでリプを送ったところ即決!(感謝!!)


STEP1 ヒアリング

直接会って話出来たら良かったんですが仕事の都合で時間調整できずTwitterのDMで全部やりとしました。
ヒアリングで確認できた内容は以下の通りです。

団体名称
CultiVision」 Vision(将来)Culti(耕す)という意味を込めた造語

背景
観光協会や色んな団体とコラボしていく時に団体名で活動することで活動の幅を広げたい。そのためにしっかりとしたロゴを作りたい。

■ビジョン
「みえる未来」を「ありたい未来」へ街も人も、大人も子供も、未来に希望をもってイキイキと輝く社会を実現する。

■ミッション
大人も子供も、未来に希望を持ちにくい時代だからこそ「みえる未来」をただ受け入れるのではなく自ら「ありたい未来」を創っていく必要がある。「ありたい未来」を創ることは一朝一夕にはできません。農業の土作りのように、時間をかけて耕す事を続けていくことで中長期的な実りとして得ていくことが必要。そのために、地域に埋もれた資源や人材が、その力・輝きを最大限発揮していくことが必要です。そこで、CultiVisionが、ITを使った環境の提供や人材育成などの支援行うことで、それらを支える存在となる。

■ターゲット層
Koretteと同じターゲット層、30代~40代の男女。特に、NPOや社会貢献活動などの意識が高い人たち。

■イメージ
KoretteのカラーとかCultiの感じから、農業(緑)系で明るい色調。団体のビジョンの、街・子供・未来・イキイキといった感じが込められていると嬉しい。


質問するまでもなくこれだけの内容をさっと送ってくれました。
デザイナー的には非常にありがたい!!

造語ということもありテキストのみでは事業イメージが想像しにくい可能性があるので事業をイメージするシンボルとテキストを組み合わせたロゴで行きましょうということで早速制作スタートです。

STEP2 キーワードからイメージを膨らませる

さきほどのヒアリング内容の中でキーとなる部分太字にしてあります。
それらを拾い集めイメージを膨らませていきます。(実際のスケッチ)

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STEP3 具体性を出していく

上記で書き出した内容を元に少しずつ具体性を出していきます。
まずはじめにターゲット層に焦点を当てていきます。

ターゲット層
Koretteと同じターゲット層、30代~40代の男女。特に、NPOや社会貢献活動などの意識が高い人たち。

これに加えて観光協会行政とのコラボレーションを想定するとやや高めの年齢層の人たちが対象になります。

そうなると「CultiVision」という造語の意味がお堅い人たちにもしっかりと伝わるロゴである必要があります。「この団体名はどういう意味なんですか?」と聞かれた時に言葉だけでなくロゴもそれを表現しているということがうまく伝われば良い印象付けにもなります。
そのためにはあまり抽象的だったり遠回しな表現ではなく、言葉の意味がダイレクトに表現できているデザインが望ましいのではと考えました。

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そこで、スケッチに書き出したワードの中からCulti(耕す)は、Vision(将来)はというワードを選び、それらを表現したシンボルデザインを考案していきます。


STEP4 シンボルをデザインしていく

まずは手書きでいろんなパターンを書き出してしっくりくる形を探っていきます。(今回ラフスケッチは割愛します)最初に出来上がったのは鍬の方のイメージでした。

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さらにこれをテキストと組み合わせてみます。色は緑系が良いとの要望もあったので色も変えてみます。

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なんとなくそれっぽくなって来ました。さらにここからシンボルを回転させてみたり手を加えていくうちにある事に気づきました。

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こうしたらちょっと北海道っぽいかも…

実はヒアリングの段階で
「北海道の団体である。地方で頑張っているという点は強調したい。ただ、活動自体は全国の地方が対象なので、北海道を優遇したりとか強調して発信はしない」ということを聞いてました。
なので、裏コンセプト的な形で北海道もイメージしているということにすればストーリー性もあるなと思いシンボルのベースはこれで行くことに決定!

さらにこのシンボルに光の要素を追加していきます。

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これはあまり迷いなく決まりました。光が照らしてるイメージを表現してます。これでひとまずシンボルが完成しました。


STEP5 最後にテキストと組み合わせる

テキストはフォントの候補をいくつかあげた中からしっくりくるものを選びます。シンボルがポップなイメージなのでフォントもそれに合うものということで「Futura」をチョイスしました。ポップな要素もありつつ直線使いが印象的なフォントなので先進的なイメージも演出できます。

ただ、Futuraそのままだと文字の強弱が若干強い印象があったので少し調整をしてリズム感を出してみました。

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これで完成!!

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かなりざっくり&拙い文章でのまとめになってしまいましたが、今回はこんな感じでロゴを制作させていただきました。Hirozさんありがとうございました!


「CultiVision」について

今回の依頼主であるHirozさんが運営する「CultiVision」ですが、すでに活動をスタートしてまして、12/19に事業のひとつである「Korette」のアプリがリリースされてます。(クイズに答えるだけで、観光地や地域の隠れた魅力をみつけることができるWebサービス)
興味ある方はぜひダウンロードしてみてください。

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