scp紹介第24回scp-1370

こんにちは、今回は順番的にほのぼの回かな?

では、早速行きましょう。

scp-1370【困らせルボット】

オブジェクトクラスは後ほど

説明:こいつは様々な電子装置で出来た、自我を持つロボットである。
エネルギーの供給が一切ないにも関わらず関節を動かして自由に動き回ることができる。
また、胸にあるスピーカーから単調な声で意思疎通を図るようだ。

こいつの特性はその凶暴性にある。
とにかく敵対的、くそトカゲかよってくらい敵対的。こいつ自身、相手が知恵を持つと判断したらすぐに罵倒を初めて攻撃を開始する。

…いや、理不尽にも程がある。

エネルギー源もわかってない上に、体が電子機器でできている。
どんな兵器が出てくるか分からないからたまったもんじゃない。
くれぐれも機嫌を損ねないようにしよう……


























あ、オブジェクトクラスはSafeです。




こいつはロボットとはいえ意志を持っている。
財団に収容されている人型のオブジェクトは意志を持っていて、そのほとんどが基本的にEuclidのクラスが割り当てられる。

それは何故かって?
意志を持っているということは大人しいオブジェクトでも、急に心変わりして何をしでかすか分からないからだ。

それにも関わらずこいつにはSafeが割り当てられる。……なんでだ?







実はこいつの攻撃能力は既に解析されている。

その結果、こいつには相手に危害を加える力が全くもって存在しないことが分かった。

報告書にはひとつの実験が乗っているのでここで引用しよう。

「調査員L.アランとT.バウスーモがSCP-1370のケースを実験室に運ぶ。ケースは小さなスピーカーを備えたフィロデンドロン(訳注:サトイモ科のつる植物)の鉢植えから1m離れた所に設置された。

SCP-1370: 昆虫ども、我を早く解放せよ。我は運命の支配者1370全ての運命の親方(Doom-Master Thirteen Seventy Master Of All Doom)であるぞ。我はお主の破壊の先駆者となるであろう。

調査員達は実験室から去り、遠隔操作でケースが開けられる。安全保障上の危険はないが、実験にはSCP-1370が近くの職員よりも植物に注目することが必要とされる。SCP-1370が自身の鏡像を攻撃するのを防ぐため、観察は半透明ガラスを通じて行われる。

SCP-1370: 我はこの破壊されるにふさわしい大地についに解き放たれるのだ。我が釘抜きはすべてを引き裂くだろう。我が足はすべてを踏み潰すだろう。我はシヴァトロン、歓喜する略奪者なり。

調査員P.デイヴィス: (植物に設置されたスピーカーを通して) やあ!僕の声が聞こえるかい?

SCP-1370: (植物に接近しながら) 勇気ある者よ。全ての魂は燃え盛る。お主は我が怒りの鋭い刺痛を感じるであろう。お主が死んだら地獄へと行けるよう詠唱してやろう、名を名乗れ。

P.デイヴィス: 僕はスプリットリーフフィロデンドロン1、大きな光沢のある葉っぱを生やしたやや木質の灌木だよ。(控え目の笑い声) この葉っぱは3フィート2の長さまで成長するんだ。

SCP-1370: (葉と戦おうと試みる) お主の嘲りはお主の運命を綴る。我至れり。お主は我が指の合間に粉砕されるであろう。

SCP-1370は倒れ、自分では起き上がれない。約6分後、SCP-1370は植木鉢をひっくり返し、SCP-1370の体を実験室の床に押さえつけ動けなくさせる位置へと植木鉢は転がった。調査員達がSCP-1370をケースに戻すために実験室に入った。」

簡単にまとめよう。
鉢植えにスピーカーを忍ばせて、このロボットと対面させてそれを見守る実験だった。

スピーカーの音声を聞いて鉢植えに戦闘を挑むが、こけて自分では立ち上がれなくなった上にのたうち回って鉢植えに押しつぶされる始末。

…まぁそりゃ、Safeになるよね。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-1370 - Pesterbot
by Sorts
http://www.scp-wiki.net/scp-1370http://ja.scp-wiki.net/scp-1370