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会津木綿で文鎮口金の財布を作ってみた

財布2つ持ちって、ちょっと面倒だったのよね

昨年秋、ものすごく久しぶりすぎる都心までの用事のついでに、東急ハンズに寄ったら、なかなか良さそうな財布を見つける。

Agility アリニエショート

カードを出しにくいのが悩みだったので、これはなかなか使いやすそう。

かなり欲しくなり、3カ月ほど妄想しつつ悩む。

私は今、家計用と私用とで2つの財布を持ち歩いている。しっかり会計を分けることができて便利なのだが、常に財布の居場所を確認しているので、そのたびごとに2つ分の確認項目があるわけである。カバンの中での居場所も定まりにくい。

特に使い勝手が悪いのは、家計用なのか私用なのかが不明でどちらかの財布に入れたポイントカード。「あのカードはあっちの財布だっけ」となり、カバンを漁る事になるのだが、それが面倒で無駄にしたポイントは少なくない。

財布の中のカードを取捨選択

そもそもカードって、当たり前のように大量に持ち歩いていたけれど、こんなに必要なのだろうか?

これを機に見直してみたら、スマートフォンに各社のアプリを入れることで物理的なカードが不要になる会社が結構ある。これを機に、カードを紛失して会計時に毎回電話番号をレジで伝えていたお店も、アプリ化できた。たまにしか使わないカードなんて、毎日常に持ち歩く必要って無いよね。

と同時に、あえて物理カードで持ち歩いた方がよいものにも気付く。近所のスーパーでしょっちゅう使うnanacoカードなんかは、カードの方が断然よい。レジ横の端末で、あんな高級で大きくて持ちにくいスマートフォンを裏返しに持つのって、落としそうで怖いから…。特に最近はセルフレジになり、娘がカードをかざしたいと言うことも増えたから。

そういうわけで、どうしても減らないものは物理カードで残したいもの(クレジットカード、日常的な買い物用カード)と、物理カードしか無いもの(免許証、マイナンバー、保険証)くらいに絞り込むことができた。

理想の財布を求めて

カードを絞り込めたところで、次にやったのは私の財布の使い方を見直し、どういう財布が使いやすいかという条件を絞り込むこと。

パッと開けたら財布が2つに分かれているのが一目瞭然なのがいい。

確実に締まるものがいい。金具の精度が良くないがま口を使っていた頃があり、しょっちゅうカバンの中に小銭やお札をぶちまけていたからな…。

開けた時に、カードの入れ口が下を向くタイプは、落ちちゃうんじゃないかと心配になるので、できればワンアクションで上から下に入れるものがいい。

あまり高額でない方がいい。財布を奮発して中身が無くなったら本末転倒だから。

毎日持つものだからこそ、愛着のわく財布って、ないものだろうか…。

そんなことを考えながら手芸用品店を歩いていたら、こんな口金を発見。
文鎮口金っていうらしい。そうか、自分で作るという選択肢があったか。考えたこともなかったや。

クラフトハートトーカイ くちがね長財布

いざ制作してみよう

せっかくなので、内部を色分けしよう。(私用は緑、家計用は黄色)

いちいちファスナーを開け閉めするのは面倒なので、こちらのサイトの写真を参考にアレンジ。

ハマラボ「がま口長財布の型紙&レシピ」

表の布は…以前ルームパンツを作ったら快適だった会津木綿にしよう。洋服にすると着こなすのが難しそうだけど、気になっていた柄があったんだよな。

もめん絲 山田木綿「カラフルな縞」

口金のサイズが19cmなので、基本的には19cm幅の布で作る人が多いと思うが、昔買った長財布を測ってみたところ、どうも19cmではカード入れがきつそうなんだよな…。

というわけで情報を探していたところ、こちらの動画を発見。なるほど、20cmで作って口金部分だけ19cmにすればいいのね。

ただし、これだと縦が大きすぎるので、動画をもとにアレンジ。5mm方眼紙に書いて切り、折ったりクリップで留めたりして検証する。

kuru*run Handmade style「口金財布作り方」 

財布の妄想を始めてから3カ月。口金を買って布を注文してと資材を調達するのに1週間。型紙を作るのに1~2日。布と接着芯を裁断するのに数時間。縫うのに一晩。

作り出してみると、意外と早かったし、何より楽しい。

ただ、布は接着芯とかほつれ止め処理とかが必要なので、面倒だしそこそこ重くなる。軽量化を極めるならば薄い革なんだろうな。

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