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自由律俳句 #260

【何も無かった場所にソーラーパネルがある】


奥さんが運転している車に乗る。
久しぶりに助手席に座った。

窓から外の景色を眺める。
ゆっくりと外を見られるのは楽しい。
いろいろと観察してしまう。

久しぶりに通った道があった。

確かここには何も無かったはずだけれど、
ソーラーパネルがたくさん設置されていた。

大きくて四角いソーラーパネルがいっぱい。
空を見上げて、並んでいる。

今はとても晴れているから、
たくさんの電気を生み出すことができるのだろうか。
ソーラーパネルのところに寝そべったら、
暖かくて寝やすいだろうか、
それとも暑くて寝づらいだろうか。
おそらく暑くて寝づらいと思うなぁ。
日焼けしたい人があそこに寝たら、
良い感じに肌を焦がすことができるだろうか。

あぁそうだ、電気といったら、
台所のところの蛍光灯が切れかかっていたから、
新しいのに替えなくちゃ、
予備もなかったはずだから買いに行かなくちゃ。

そんなことを考えながら、
助手席に座って、外を眺めていた。


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小島涼太郎
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