泥水すすり隊〜ブラゴーリすずきだいすけ編〜
ボナセーラ。好きな食べ物は?に対する返答が「お米」の女の子に、悪いやつはいないと思う松下です。
昨日ブラゴーリの大ちゃんさん(以下敬称略:大ちゃん)が、僕に関する記事を書いてくれました。
僕を褒めると銘打っておいて自分の良いところをアピールするという手法は汚いなぁと思いつつも、たくさんの時間を割いて書かれた記事は愛情に溢れてて嬉しかったです。
今回はその御礼を込めて、「ブラゴーリすずきだいすけ」について書こうと思います。
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大ちゃんとまともに話したのは泥水すすり隊に入ってから。
それまでの印象はというと、舞台上では大爆笑を起こし、裏でも芸人を笑かしてるすげぇ先輩って感じ。いじられ方だったり立ち振る舞いだったりが僕の相方である狩野とすごく似てて、1人勝手に親近感を持ってました。
そんな先輩と同じユニットで頑張れると聞いて、心踊らないわけがない。あまり話したことがなかったので、発足当時はかなりペコペコしたし、ネイチャーバーガーのお二人が大ちゃんとかなりフランクに話してるのを見て、「俺あんな風に喋れるようになるのかな?」と不安にもなった。
そして発足から1ヶ月後。
「なんなんだこの人」と思ってる自分がいました。
ちょっと頭がおかしすぎる。
ライブでは意味わかんないとこで出まくるし、打ち合わせ中は関係ないことをダラダラ喋ってる。話聞いてないから2回説明しなきゃいけないし、やっと口を開いたと思ったら論点じゃないことを述べて流れを止める。
それでも口を開けばまだ良い方で、基本的に決め事してても意見を言わない。一番ひどい時は寝てた時もあった。
(マジNG大ちゃん)
大ちゃんには何回苦言を呈したか分からない。中にはマジギレもある。
バンド練中、僕(ギター担当)と三浦さん(ベース担当)でどんな感じになるか聴きたいから大ちゃんはドラム叩かないでと言ったにも関わらず、フルスイングで叩き始めた時。マジギレ。
zoom配信で大ちゃんが部屋を作るホストだったのだが、時間に立っても準備ができず、「僕がやります」と何回も言ってるのに「大丈夫!大丈夫!」とあがいて、結局30分ほど無駄になった時。マジギレ。
ライブ中、狩野がモノボケするターンなのに横から入り込んできてそのままコーナーが終わってしまった時。狩野、殺戮モード。
呆れるほど人をイラつかせる天才なんだけど、なぜか僕は悩みがある時、大ちゃんに話を聞いてもらう。なんなら1番相談に乗ってもらってる。
お笑いの話からヘアスタイルまで、多岐に渡るジャンルで相談させてもらってる。
我ながら矛盾してるなと思った。
人の話聞いてない童貞に、なんで話したくなるんだろうと。「愛嬌」があるのはもちろんだけど、それは「頼りたくなる理由」になってない。
色々考えたんだけど、ライブ帰りに何気なく話したことが理由になってる気がする。
泥水すすり隊発足当初、僕はライブ中あまり前に出れなくて、出たとしても相方の狩野が先に出てその後に続く感じ。「ファイヤー」というフレーズもあるし、いじられやすい人間であるため、その流れは必然かなとも思ってた。
でもその流れに従っていると、狩野が前に出ない限り僕は出られない。狩野が前に出たとしても僕が出られるとは限らない。どう考えてもチャンスは失ってるなと思いつつ、コンビとしては正解の形だと自分に言い聞かせてた。
自分の中では割と整理がついていたので、お笑いの話になった時にはそれを大ちゃんに伝えた。「僕は相方を前に出せればいいんで」と。
そしたら、
「松下、それ本当か?」
と言われた。
その話をして「確かにな」「むずいけどそれが形として正解だよな」と肯定されることはあったけど、開口一番「本当か?」と疑われたことはなかった。
その後、「やりたいことをやった方がいい」と言われた。大ちゃんのnoteではカッコイイことを言ったみたいになってたけど、本当はあんなに綺麗じゃなくて、「やりたいことをやった方がいい。俺ウケたいもん。」というすごく欲にまみれた言葉だった。
色んな人が「やりたいことをやった方がいい」とは言うけれど、それはちゃんとお笑い芸人としての将来を考えてのこと。「今のうちにやりたいことをやっといた方が芸の幅が広がるし、スベる耐性もつく」という理に適った言葉であるのに対し、大ちゃんの「やりたいことをやった方がいい」はただのエゴイズムだった。
でも、その欲求剥き出しの言葉が僕には刺さった。
メリットとかデメリットとか、空気を読んだりとか、常に左脳ばかり動かしてる僕にとって大ちゃんは真逆で、かなり欲にまみれてる。
怒りたきゃ怒るし、笑いたきゃ笑う、打ち合わせ中でも寝たけりゃ寝る大ちゃんは僕とは真逆の存在だからこそ、相談しちゃうのかもしれない。
「そんなんありかよ」みたいな意見を、まっすぐな目で言ってくれる。
「さすがにそれはやばくないですか?」と言っても「大丈夫!松下ならいける」と励ましてくれる。
もちろん「ちゃんと話きいてました?」みたいになることもあるけど。
そっから何かわかんないけど、大ちゃんのいるライブでは少しずつ無茶ができるようになってきて、パッと思いついたことをそのままやる回数が増えた。(同時に僕の処理のために狩野が汗をかいてくれる回数も増えた)もちろんライブ終わりには真っ直ぐに大ちゃんに報告しに行く。
スベっても笑ってくれる。変に脳みそ使ってウケた時は良い顔はしない。やりたいことやってウケた時は、大ちゃんから褒めに来てくれる。
めちゃくちゃ人間くさい対応だ。でもそれが心地良くて、気づけば足が向いている。
泥水すすり隊の中で一番僕と「真逆」で、一番「人間くさい」からこそ、僕は一番仲良い人として大ちゃんの名前を挙げ、一番相談するのだと思う。
そんな大ちゃんが書いてくれた僕の紹介記事も併せて読んでほしいです。
僕の「遅刻やめましょう」という当たり前の発言を、「松下のすごいエピソード」としてカウントしてるとこに、大ちゃんのだらしなさが見れて超おもしろいです。
大ちゃん、紹介記事書いてくれてありがとうございました。
※大ちゃんって家で大便しないらしいですよ。
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