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【ロックマンエグゼ6】改造ありルールテンプレ2100以外のスラッシュ構築紹介
今回の記事も木枯らしさんに寄稿していただきました。
0.前置き
前回に続き木枯らしです。先日スラッシュ縛りでΩランクまで上げました。
その時に使った構築含め本記事で紹介します。
1.はじめに
1-1.2100スラッシュはアドコレ環境におけるスラッシュの最適構築なのか?
結論から言うと通称2100スラッシュはエグゼ6改造ありのルールにおいて最上位戦法の一角ではあるものの、現状私が確認している限りにおいてはアドコレランクマの環境に刺さってはいません。まずはそこを説明します。
※刺さっていない=弱いではないです。スラッシュ軸の構築を使うにせよ最適解ではなさそうくらいのニュアンスで考えてください。テンプレ2100スラッシュでも使いこなせばΩランクには普通に行けると思います。
1-2.2100スラッシュの特徴と制作経緯
元々ロックマンエグゼでは有志による対戦コミュニティは存在したものの不特定多数と対戦する方法がなく、身内間でその時その時で好きな戦法を持ち寄って戦うという流れでした。
必然的に特定の戦法を強く意識して対策するというより、自戦法の強みを伸ばす方向で構築を組む風潮がありました。
ここでスラッシュ軸には明確な弱点があり、クイックゲージとカワリミマジックを使って判定狙いをする戦法(通称:逃げ)が天敵です。
チャージショット(以後CSと表記)で攻めることを軸に、フォルダにスチール系を大量に投入する都合上、CSを十分に打てないまま判定に持ち込まれると苦戦を強いられるという流れです。
これに対し、スラッシュクロス側の対抗策としてはヘビーゲージを複数枚採用する、アンインストールを採用するという点が考えられます。
しかし、複数枚のヘビーゲージは逃げ以外には完全に腐ります。
また、その当時のスラッシュはブルースSP、ブラストマンSP、スチールパニシュのBコードチップが固定枠だった都合上、枠がなくアンインストールセットをギリギリ採用できるかできないかという状況でした。
よって構築のパワーを落として逃げを意識するか、逃げ相手に苦戦を強いられるかという構築単位での弱点がありました。
この流れの中で現在の2100スラッシュが生まれます。2100スラッシュには2つの利点があります。
①当時固定枠であったブルースSP、ブラストマンSP、スチールパニシュのBコードチップを全抜きし、代わりにノイズストームGを大量投入。アンインストールを存分に生かせ、さらに逃げの生命線であるバリア系統を剥がしつつダメージを与えられる
②ナンバーズ+カカジー+ナイトメアの組み合わせにより、ギガ2+ココロバグのCSドールサンダー軸で立ち回ることができる。
結果、ヘビーゲージを複数枚積むことなく逃げにある程度抗えるようになっています。
感覚的には逃げメタを仕込んでいないスラッシュでは3:7ぐらいの大不利だったのが、2100スラッシュでは逃げメタを仕込んでいないにもかかわらず、4:6くらいの微不利で済むというイメージです。
つまり、2100スラッシュの最大の強みは対策枠を積むことなく、天敵の逃げに抗えた点です。そして、現状のアドコレランクマにおいては修正バスターとスラッシュの使用率が高く、逃げは少数なので、その強みがあまり生きていないということになります。
そのため、アドコレ環境におけるスラッシュの最適解は必ずしも2100スラッシュとは限らないのです。また、凍結バスターを意識してステータスガードを入れたい人や、オリジナリティを出したい人もいるかと思います。そこで、今回の記事では2100スラッシュ以外のスラッシュの構築を紹介します。
2.構築例(改造カードとナビカス)
ここから構築の紹介です。
改造カード、ナビカスの紹介→フォルダの紹介の順です。
【前提知識】
・ノイズストームの採用について
ノイズストーム(+アンインストール)を採用する場合は、常に攻撃範囲を最大にするために、バグシュウセイをフォルダに入れず、かつバグを3つ以上発動させていないと弱いです。
・トトポールとカカジーの比較について
トトポール:13MB、チップリカバリー40、メガフォルダ+1、カスタムHPバグLv1、(ファイアボディ)
カカジー:14MB、チップリカバリー30、バスターからうちバグLv2、CSドールサンダー、(エレキボディ)
採用率の高いナンバーズはカスタムHPバグlv2なので、トトポール採用の場合はナンバーズ→トトポールとすることでカスタムHPバグlv1に上書きできます。
ナンバーズ採用時のカスタムHPバグのレベル減少、チップリカバリーの回復量の差、メガ+1と単体性能が高いのはトトポールです。
一方で、ノイズストームを採用する都合でバスターからうちバグが欲しかったり、CSドールサンダーでノーマルロックマンの状態で戦えるようにしたい場合(特にココロバグ採用の時)はカカジーが向いています。
・サポート系プログラムの役割について
ラッシュ:アンインストールおよびカーネルフォースの補助として非常に優秀です。
ビート:グランドマン系統を阻止できる可能性があり、スラッシュを解除されにくくなります。
タンゴ:HP換算で400以上になるため殴り合ううえで非常に強力です。
2-1.ステータスガード抜き型
改造カードプラネットマンを採用しない分、ファーストヘビーゲージやサポート系プログラム全採用などステータスは盛れますが、凍結バスターは立ち回りで処理することになります。
①2100カカジーナイトメア型(=2100スラッシュ)
詳しくはこちらの記事(グリーンさんのブログ)を参照ください
スナーム→ジェリー→ナンバーズ→ウォーラ→サテラ→ナイトメア→カカジー(合計80MB)
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バグはカスタムHPバグlv2、バスターからうちバグlv2、カスタムダメージバグ、ステータスバグ、ココロバグの5つです。
前述の通り、ココロバグのCSドールサンダー軸として戦える点が利点です。
②2080トトポールモリキュー型
スナーム→ジェリー→ナンバーズ→ウォーラ→サテラ→モリキュー→トトポール
(合計80MB)
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バグはカスタムHPバグlv1の1つです。
耐久重視のカスタマイズです。
2100カカジーナイトメア型と比較した際に、カカジー→トトポールの変更により、耐久が増加しています。
ナイトメア→モリキューの変更により、バスタークサムラが付与されホーリーパネルをバスターで消せます。また、モリキューはサテラのカスタムダメージバグ(20ダメージ)を修正する効果もあるためその点でも耐久が増します。
反面、CSドールサンダーとココロバグを失うため常にクロスや獣化を使って立ち回る前提になります。自分は対バスター以外には初手チャージクロスで展開していました。また、バグが少ないゆえにノイズストームが使えません。
③2140トトポールナイトメア型
タコバル→ジェリー→ナンバーズ→ニドキャスター→サテラ→ナイトメア→トトポール
(合計80MB)
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バグはカスタムHPバグlv1、バスターからうちバグlv2、カスタムダメージバグ、ステータスバグ、ココロバグの5つです。ほぼ2100スラッシュと同じです。カカジー→トトポールとして、ほかのカードも余りMBがないように組み替えることでHPが40上がります。トトポールの単体性能の高さは魅力ですが、反面CSドールサンダーを失うカスタマイズです。
2-2.ステータスガード型
状態異常無効により、対凍結バスターで安定します。
厳密にはほかのカードの組み合わせもあるのですが、ここでは改造カードは以下の2択とします。
プラネットマン→ナンバーズ→トトポール→サテラ(合計78MB)
バグはカスタムHPバグlv1、カスタムダメージバグの2つです。
プラネットマン→ナンバーズ→カカジー→サテラ(合計79MB)
バグはカスタムHPバグlv2バスターからうちバグlv2、カスタムダメージバグの3つです。
ココロバグが使えないためノイズストームを採用したい場合はカカジー、ノイズストームを採用しない場合はトトポールで良いと思います。
①ステガありHP1800カスタム7ラッシュタンゴ型
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当時の公式大会入賞者であるグリーンさんが大阪大会および全国大会で使用したカスタマイズです。ビートがない点のみが欠点です。
個人的にはステガ型を使うならこれが一番無難でおすすめです。
②ステガありHP2500 カスタム7、バグストッパーサポート系全抜き型
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かつていたムナムというプレイヤーが作った型です。
ラッシュもビートもない代わりに耐久力は一番ある型です。
バグストッパーがないことからダメージHPバグを防ぐべく、必然的にバグシュウセイを入れることとなります。よって、ノイズストームとの相性が悪いことからトトポール採用になります。
③ステガありHP1800カスタム8ラッシュビート型
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当時の公式大会入賞者である氷山さんが紹介していたカスタマイズです。
チャージは3ですが、軸となるスラッシュクロスのCSに関してはチャージ5でも3でもショートインビジが解除されるより前にチャージが溜まります。
ラッシュビートカスタム8と非常に使いやすいですが、ほかの型と比較した際の耐久力の少なさが大きな課題になります。リカバリー300を投入して補う等の選択肢が入ってきます。
3.フォルダ
アンイン採用、非採用の2種類を画像で紹介します。
自分はSランクまでは2100スラッシュ、S→Ωは2080のアンイン非採用を使いました。他のスラッシュに関してはこの2種を基準に調整案を紹介します。
2080アンイン非採用は逃げに大きく不利なので、環境と使用感を見て好きな方を使えばよいと思います。
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ジャッジをスチールパニシュBに変えても良いです。
対バスターと対スラッシュのどちらを重く見るかによって変えてください。
【2140スラッシュの調整案】
選択肢①
テンプレ2100ベースでメガを1枚追加する
抜く候補はパネスチ、ノイズ
追加する候補はグランド*(対スラッシュ)、テング*(風枠、一応対キラー)、ブルース*(対テング)
選択肢②
2080スラッシュ(アンイン非採用)と同じ
【ステガありHP1800カスタム7ラッシュタンゴ型の調整案】
選択肢①カカジー採用
テンプレ2100ベースでヘビゲを1枚追加し、レギュラーとする
抜く候補はパネスチ、ノイズ
選択肢②トトポール採用
2080スラッシュ(アンイン非採用)ベースでヘビゲを1枚追加し、レギュラーとする
抜く候補はオウエンカ、マシンガン1
【ステガありHP2500 カスタム7、バグストッパーサポート系全抜き型の調整案】
2080スラッシュ(アンイン非採用)ベースでヘビゲを1枚追加し、レギュラーとする
また、バグシュウセイ*を入れる
代わりにオウエンカ、マシンガン1を抜く
【ステガありHP1800カスタム8ラッシュビート型の調整案】
選択肢①カカジー採用
テンプレ2100ベースでヘビゲを1枚追加し、レギュラーとする
抜く候補はパネスチ、ノイズ
選択肢②トトポール採用
2080スラッシュ(アンイン非採用)ベースでヘビゲを1枚追加し、レギュラーとする
抜く候補はオウエンカ、マシンガン1
さらにパネスチあたりの枚数を調整し、リカバリー300を採用する