見出し画像

アダコテックはミッションを再策定しました!

テクノロジーで生産現場をエンパワーメントするアダコテックの河邑(かわむら)です。
アダコテックではミッションを約5年振りに再策定しました。このnoteでは、ミッション再策定に込めた想いを綴ります。

なぜ今ミッションを変えるのか

アダコテックの改訂前のミッションは「モノづくりの進化と革新を支える。」でした。策定したのは5年前。創業メンバーの4人で週末に集まり、それぞれの想いをベースにつくりました。当時はAI受託開発の会社から、プロダクトで勝負するスタートアップに切り替わる転換点でした。そこで、軸として製造業を対象にすることを決め、「モノづくりの進化と革新を支える。」というミッションに決めました。

2019年当時のミッション策定ミーティングの様子

しかしあれから5年。事業が大きく進展し、15億円の資金調達も実施し、組織も5倍となりました。採用など、色んな場面でミッションについて語るのですが、「『モノづくりの進化と革新を支える」って、結局何をするの?誰を幸せにするの?」というイメージを共有するコストが徐々に高くなっていきました。これから組織がさらに大きくなっていく上では、新しく入社する社員も含めて、全員が解像度高くミッションを語れるような、よりパワフルなものにしたい。そんなきっかけで、ミッション再策定を決断しました。

アダコテックが果たす使命とは?

この問いへの出発点は、私の幼少期の体験に遡ります。

小学校1年生のときに、父親の仕事の関係で、アメリカに移り住むことになりました。一言も英語が話せない中、現地の小学校に入学しましたが、当時はまだアジア人に対しての差別もあり、いじめもありました。

そんなときに、野茂選手がメジャーリーグに移籍し、大活躍しました。自分をいじめていた同級生も「NOMOすごいな!」と雰囲気が一変しました。幼心ながら、このときはじめて日本人であることに対して誇りを覚えましたし、自分自身に対しても自信が持てました。少し大袈裟かも知れませんが、自分のルーツに対して誇りを持てることは、どんな環境の人にも希望や感動を与えられるとても強い力だと感じました

トルネードの背中に感じた誇り

しかし、日本に帰国すると、現在の日本については悲観論のほうが圧倒的に強いことを目の当たりにしました。国に対しての信頼度も低く、多くのリーダーまでもが、「日本はダメだ」と卑下したり、一種の諦めに近いトーンを聞くこともあります。

これが根底にある私の想いです。自分が幼少期にあんなにも勇気をもらった「誇り」を次の世代にもぜひ受け継ぎたいと思っています。

さて、アダコテックの話に戻ります。
前回のミッションを策定し、製造業の世界にどっぷりつかって5年になります。いまでも製造業は紛れもなく日本の基幹産業です。ただ、「もう日本の製造業はダメだ、ジリ貧だよ。」という言葉を耳にしたのは、一度や二度ではありません…。

実に、もったいない。

アダコテックはこれまで何百もの現場の方々とお話していますが、日本の生産現場の優秀さは間違いなく世界一です。真面目で、モラルも高く、創意工夫・改善を繰り返すのが当たり前。神業的な職人技や、現場を知り尽くした「おやじ」と呼ばれる方がたくさんいます。

もし、日本の強みである生産現場の職人技がデジタル技術によって再現可能となったら? これまでの勘・コツ・経験と呼ばれていた暗黙知が、データによって形式知として誰もが使えるようになったら? 
あまりのインパクトに、ワクワクせずにはいられません。

アダコテックが20年近く研究してきた技術の最大の強みは、人間が感覚的に把握していることを、うまく数値化できることにあります。たとえば、検品作業のように、数十ミクロンという細かいキズを一瞬で察知するような職人技を、再現可能にしてきました。

アダコテックは、生産現場の長年のノウハウや創意工夫の結晶を、テクノロジーの力で、誰もが使えるような形に昇華させ、現場主体での生産変革を促していきます。そこで働く人々には、閉塞感など一切ありません。額に汗を滲ませながらも、イキイキと挑戦を続け充実した表情を浮かべています。

そんな世界へのコミットメントを、今回のミッション「テクノロジーで生産現場をエンパワーメントする」という言葉に込めました。

ミッションの説明文

アダコテックはこれまで10年以上、生産現場のデータを使ったソリューションの提供に心血を注いできました。まずは品質データの要である検査領域に焦点を絞り、世界で唯一無二の画像AIソフトウェアを提供するに至りました。これから先は、設備のデータや、作業員に関するデータなど、品質に関わるデータを活用したソリューションに幅を広げ、グローバルにも攻めます。

We're Hiring!

ミッションの実現にはまだまだ仲間が必要です。ミッションに共感して下さった方、ぜひ一度カジュアルにお話させてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?