バルネ・ウィラン『ふらんす物語』(1990)
#マル・ウォルドロン が参加しているが、シナジー効果は特になし
全体的に余力を残したような渋い演奏
面白そうな曲素材もあまり活かせていない
フランス映画で使われた曲を素材としているが、あまりいい出来の演奏ではない。紛らわしいが、少し前に、かつてレビューした『フレンチ・バラッズ』というアルバムも吹き込んでいるのだが、それよりも劣る出来のように思う。
「男と女」なんて、ジャズ的に面白い演奏になりそうな気もするけれど、何も起こらず。全体的に重たいムードになっている。この理由をマル・ウォルドロンの参加に求めるには、彼のことを十分に知らないが(「レフト・アローン」だけで、何がわかるのか!)、彼の快活ではない訥々とした演奏スタイルは、多少なりとも影響を与えているだろう。
これは、私の勝手な憶測だが、少し #マイルス・デイヴィス を意識した、沈鬱なムードあるように演奏してほしいと制作者は考えたのかもしれない。結果はこのような真実味のない演奏になってしまう。バルネのような天才に、テーマを当てはめて、イマジネーションに制約を作るのは間違っている。
「なんどやるんだ」と憤ってた「危険の関係のブルース」が一番聞いていて楽しいのだから皮肉なものである。また「枯葉」も悪くない。両者の少し特殊なアドリブが面白い。
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