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世界NTDの日2025:NTDsのない未来へ、共に歩む

1月30日は世界NTDの日。顧みられない熱帯病(NTDs)の撲滅に向けた啓発と行動を促す日です。2025年のテーマは「団結する。行動する。撲滅する。」 知られざるNTDsの実態、世界の現状と日本の貢献、そして私たちにできることを紹介します。


顧みられない熱帯病(NTDs)について知っていますか?

1月30日は世界NTDの日。NTDsの撲滅に向けた啓発と行動を促す日です。NTDsとは主に熱帯地域の貧困層に影響を与える21種類の病気で、貧困、劣悪な衛生環境、安全な水へのアクセス不足などが原因とされています。世界で16億人が感染のリスクにさらされており、住血吸虫症、リンパ系フィラリア症、トラコーマ、土壌伝播寄生虫症などが代表的なNTDsです。これらの病気は、身体的な苦痛だけでなく、経済的損失や社会的不平等を引き起こし、人々の生活を脅かしています。

世界NTDの日の制定の経緯

世界NTDの日は、2012年1月30日に採択された「ロンドン宣言」を記念して制定されました。ロンドン宣言は、製薬会社、国際機関、NGO、各国政府などが協力し、NTDsの制圧と撲滅を目指すことを宣言したものです。世界保健機関(WHO)は、2030年までに100カ国で少なくとも1つのNTDを撲滅するという目標を掲げています。

2025年の世界NTDの日のテーマは「Unite 団結する。Act 行動する。Eliminate 撲滅する。」です。これは、すべてのパートナーが共通のビジョンのもとに団結し、効果的な行動の必要性を強調し、撲滅に向けた進展を祝うことを目的としています。

NTDs対策の進捗

世界では、NTDs撲滅に向けた取り組みが進んでいます。 2024年末までに、54カ国が少なくとも1つのNTDsを制圧するという大きな成果を上げています。これは、WHOの目標達成に向けて、私たちが半分以上を達成したことを意味します。2024年は特に大きな進展が見られ、10カ国が2つのNTDsを制圧、さらに4カ国が3つのNTDsを制圧しました。2010年と比較して、2023年にはNTDに対する介入を必要とする人が6億9000万人減少しました。

私たちにできること

私たち一人ひとりにできることもあります。 NTDsについて学び、周りの人に伝えることで、意識を高めることができます。また、国際機関やNGOへの寄付を通じて、NTDs対策を支援することもできます。さらに、政府や企業に対して、NTDs対策への積極的な関与を促すことも重要です。

世界NTDの日は、NTDs撲滅に向けた取り組みを加速させるための重要な機会です。私たちが「Unite 団結する。Act 行動する。Eliminate 撲滅する。」というテーマのもと、NTDsのない世界を目指して行動を起こしましょう。

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轟木亮太(TODOROKI Ryota)
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