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ちょっと遠い父の墓(※22.08.12写真追加) - 巡巡 #010

2020年に亡くなった父の墓が神奈川県三浦市にある。京浜急行線の終点の三崎口というところだ。

三崎口駅

僕は知らなかったが父と母は、この三浦市周辺が好きでよく出掛けていたらしい。父は僕が子供の頃から、自分が死んだら「葬式もやらない」「墓も作らない」宣言をしていて、骨も散骨にしたいと、あの頃は冗談なのかもしれないが、実際こういう風になってしまうと、どこにも何もなくなってしまうのはツラいと言う母の想いから樹木葬だけど墓を探した。

近い方が何かと便利かと思い都心で探したが、母の想いが強く三浦市方面でということで場所は母に任せた。その後墓が決まり、色々あって一年かかってしまった為、一周忌の時に納骨した。なのでまだ昨年暮れのことではある。

両親の死は「いつか来る」ずっと頭の片隅にあって、4年前最初に癌だと発覚した時にかなり進行していたので2週間と宣告された。その時の衝撃がまさに「いつか来る」という感覚だったと思う。死を宣告されることと命の死の境が吹っ飛んだ瞬間だった。

最近になってようやく父が亡くなった実感を少し感じるようになった要因はやはり墓参りが大きいだろうか。実家のある京急蒲田から三崎口は一本だがちょっと遠い。快速で1時間強、墓へはそこからタクシーで。

墓に向かう坂

幼少の頃、両親に手前の三浦海岸によく遊びに連れて行ってもらった。朝から行って午後帰る頃にはヘトヘトで夏は混むので大変だった記憶がある。三崎口へも何度も行ったが、まさか自分の親の墓の場所になるとは、感慨深い。駅がもう少し栄えていれば良かったかな…。油壺まで線路が延びてたらまた変わったんだろうか。途中まで線路が続いてる

城ヶ島にて祖母と母

ポッドキャスト「先祖巡礼」でも父のことは話しているのでよろしければ是非。

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