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一般用米穀類購入通帳を発見 - 巡巡 #013
一般用米穀類購入通帳(以下・米穀通帳)が祖父母の家から出てきた。昭和35年から36年の一年間使用していた米穀通帳だ。戦前から戦後にかけて食糧難に際し行われた、食糧統制というもので、この通帳がないと国から配給される米が買えなかった。始まったのは昭和17年の「食糧管理法」の制定あたりからだろうか。完全に制度がなくなったのは昭和57年とのことで、僕は2歳の時で、母はこの制度を使った事ないらしい。なのでこの36年頃から曖昧に終わっていったのかなと思う。当時は身分証明書にもなったらしい。
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記載してある商店で配給をもらいに行くと長蛇の列で当然裏ルートで米をもらおうとする人もいたそうな。手帳を紛失しても再発行はない厳しいルール。うちの祖父は昭和9年生まれ、祖母は昭和11年生まれ。物心ついた時は戦争で戦後も物はなく、大変な時代だったと思う。配給割り当てを見ると家族4人で水稲うるち米40キロの配給を受けていたようだ。
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手帳には広告がついていて東芝や明治といった企業の商品が載っている、可愛い感じのデザインで目に留まる。通帳の下に年金加入の知らせがあるが、まさにこの年から年金制度が始まって、毎月の保険料が当時の物価とはいえ100円とは…2022年現在の国民年金は16,590円也。
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もし現代に米穀通帳があるとしたらマイナンバーカードと紐付けてマイナポイントも貰えたかもしれない。