「本当に助けが必要な人は誰か?」

前回の投稿で、鍼灸院R・A・Cの思いについてお伝えしましたが、
今日は、**「なぜ、医療従事者や福祉事業従事者に焦点を当てているのか?」**についてお話ししたいと思います。


1. 助ける側に目を向けるべき理由

法律や制度は、要介護者や要支援者といった助けを必要とする人を中心に構築されています。
それ自体は重要なことであり、助けを求める人に手を差し伸べることは社会として必要不可欠です。

しかし――その助けを提供する側の人、医療福祉従事者に対するケアが不足しているのが現実です。
助けを受ける人がいる以上、その人を支える「助ける側の人」にも心身を整える環境が必要です。


2. AIでは代替しきれない仕事

AIが多くの仕事を効率化し、人間が介在する必要のない業務は今後も増えるでしょう。
しかし、医療や福祉の現場は完全に代替するのが難しい領域です。

急変する患者の対応や、感情に寄り添うケア――こうした臨機応変さは、まだ人間でなければできません。
この現場に携わる人たちが、いかに負担の大きい環境にいるかを知ってほしいと思っています。


3. 夜勤、準夜、オンコール――不規則なシフトが心身に与える負担

夜勤や準夜勤務、オンコール対応、不規則なシフト制――
これらが医療福祉従事者に与える影響は想像以上に大きいものです。

睡眠時間が安定せず、昼夜逆転を繰り返す生活は、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、精神的にも肉体的にもダメージを蓄積させます。
こうした状態では、心の余裕も削られ、他人とのコミュニケーションもギクシャクしがちです。


4. 女性の割合が高い現場だからこその負担

2022年時点で、看護師の90%以上が女性です(厚生労働省「令和4年衛生行政報告例」より)。
その中には妊娠、出産、生理といったライフイベントが重なり、さらに大きな心身の負担を強いられている方も多いのが現実です。

**「日々の業務+身体的負担」**が積み重なる現場で、休息やリフレッシュのための環境が整っていないのは、離職率の高さにつながる大きな課題です。


5. 高い離職率と支援の不足

新卒女性の3年離職率は40%以上(厚生労働省「令和4年看護職員就業状況調査」より)。
看護師の80%以上が「一度は離職を考えたことがある」(日本看護協会「看護職員の離職と再就業の実態に関する調査報告書」2022年版より)。

原因として挙げられているのは、過酷なシフト制、身体的負担、職場環境など多岐にわたります。

こうした現場の過酷さは、個々の性格やスキルではなく、環境そのものがデザインする結果なのかもしれません。


6. 大きな変革を求めているわけではありません

鍼灸院R・A・Cが目指しているのは、大きな社会改革ではありません。
私が提供したいのは、疲れ切った心身にほんの少しのご褒美を与える時間です。

施術を高価な贅沢品としてではなく、「あなたの日常を支える選択肢の一つ」として捉えていただけたら嬉しいです。


7. どんな小さな変化が得られるのか?

施術を受けた後に、ほんの少しでも次のような変化を感じてほしいと思っています。
「長く睡眠が取れるようになった」
「友人とのランチが心から楽しめる」
「家族と穏やかに過ごせる時間が増えた」
「ご飯が美味しいと感じるようになった」
「衝動買いを抑えられ、自分のための時間が作れる」

こうした小さな変化が積み重なり、心身ともに余裕を取り戻せることが、私の目指す鍼灸の効果です。


8. 誰かを支えるために、自分が疲弊してはいけない

**「支える人が疲弊していい理由にはならない」――**この言葉を、多くの支援者に届けたいと思っています。

ほんの少しでも自分を労わり、心と体を整える時間を持ってほしい。
そのために、当院はあなたの選択肢の一つとして存在し続けたいと考えています。


9. 当院で期待できること

鍼灸は慢性痛やストレスの緩和、リラクゼーション効果が期待されています。
「痛みを抱えたまま休日を過ごす」「疲れたまま友達と会う」そんな生活から一歩踏み出すために、ぜひ当院を訪れてみてください。

📩 お問い合わせはお気軽にDMでどうぞ。小さな変化があなたの日常に寄り添えることを願っています。

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