後悔しない学部の選びかた②〜経済学部〜
大学の学問や、大学生活をイメージしにくい高校生にとって、学部を選ぶのは難しいと思います。自分の興味のあるものを、何学部で勉強することが出来るか分からなかったり、そもそも自分が何に興味があるかが分からなかったりすることもあるでしょう。目的もないまま大学に進学してしまうと、大学に入った後で、何をすればいいかが分からず、こんなはずじゃなかったと後悔することだってあります。
後悔しない大学生活は、自分にあった学部を選ぶことから始まります。ここでは、九州大学で活躍する学生が、何を学びたくて自分の学部を選んだのか、実際に何を学び、どんな生活を送っているのかを紹介することを通して、自分にあった学部を考えるきっかけを生み出したいと思っています。
第二回目に紹介するのは、九州大学経済学部4年生の古川拓馬さんです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー名前:古川拓馬
所属:経済学部
大学に入る前に学びたかったことや、考えていた将来の夢
高校時代は、経済学が面白いと感じていたため、漠然と経済を広く学んでみたいと思っていて、将来は経済に関連する職種に就きたいと思っていました。(実を言うと、高校の経済の授業が楽しすぎて、文転をしました。)
浪人時代には「垂直農場」と言う本を読んで、農業にも興味が出てきたため、農業と経済を同時に勉強してみたいと思い、農業政策と言う分野を専門としている先生が九大にいたので九大を志望していました。
大学で学んでいることや、課外活動の取り組み
現在は、農業政策と環境経済と言う分野を専攻しています。具体的には、植物工場と言う室内で作物を栽培する施設がどのようにしたら日本でより普及できるかを考えたり、企業が社会的に良い取り組みをすると、どれくらい株価にいい影響を及ぼすかなどを研究したりしています。
課外活動では、主に2つしていて、大学1年生の時から、ビジネスの一環として社会課題を解決しようという考え方のソーシャルビジネスの大会の運営をしていました。また、今年に入ってからは今まで経済学部で学んだことを還元したくて経済部という部活を作り、経済をあまり学んだことがない人でも楽しく経済が学べる場を作っています。
高校生へのメッセージ
(私の個人的な意見ですが)大学でどの学部に進学するかを考える際は、学力ではなく自分の興味や将来を見据えて学部を選択することが大切だと思います。というのも、大学に入るとほとんどの授業は自分の学部の授業なので、「その分野が好き」とか「その分野で将来活躍したい」といったモチベーションがないと大学4年間はつらいものになると思うからです。逆に言えば、好きな分野の学部に行けば、自分の興味のある授業がたくさんなので、勉強も苦じゃなく、楽しいとさえ思えます。
じゃあ、どうやって興味のある分野や自分が将来活躍したい分野を見つけるのかという話ですが、僕は色々な所にアンテナを張っておくことが大切だと思います。テレビやインターネット、他の人の話など様々な所に目や耳を傾けて情報収集をしておくことで、今まで気づいていなかった自分の興味などが見えてくるかもしれません。みなさんにとって最良の進路選択ができることを願ってます。