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地方公務員の退職者が増えている理由と、あなたが考えるべき選択肢

地方公務員の退職者数が年々増加しているのをご存知ですか?
安定していると言われる公務員の仕事でも、職場環境や将来性への不安から退職を選ぶ人が増えています。


では、なぜこんな状況が起きているのか?
そして、今あなたが選ぶべき未来とは何なのでしょうか?

今回は、退職者が増えている背景や理由を詳しく解説し、今後のキャリア選択に役立つ考え方をお伝えします。







【公務員の退職者データ】


ここからは、総務省のデータをもとにして話をしていきます。


1.普通退職


まずは、総務省の「地方公務員の退職状況等調査」で話をされている資料をもとにして、過去のデータを見てみましょう。




【令和4年度】

離職者数 139,159人

普通退職者数: 60,784人(前年度の49,767人から約22.1%増加増加)

一般行政職  (普通退職)   14,802人(同業離職者数のうち約38.2%)
税務職    (普通退職)   581人(同業離職者数のうち約36.3%%)
海事職    (普通退職)   34人(同業離職者数のうち約35.8%)
研究職    (普通退職)   131人(同業離職者数のうち約24.7%)
医療職    (普通退職)   13,403人(同業離職者数のうち約82.9%)
福祉職    (普通退職)   2,911人(同業離職者数のうち約57%)
消防職    (普通退職)   1,967人(同業離職者数のうち約37.3%)
企業職    (普通退職)   8,760人(同業離職者数のうち約67.2%)
技能労働職  (普通退職)   532人(同業離職者数のうち約10.2%)
教育職    (普通退職)   13,515人(同業離職者数のうち約30.5%)
警察職    (普通退職)   4,148人(同業離職者数のうち約44.4%)

令和4年度 地方公務員の退職状況等調査


2.年代ごとの退職者数


では、先ほどと同じ資料の中から、年代ごとの退職者数についてデータを見ていきましょう。

※太文字部分が、職種の中での割合が高くなっているものになります



【令和4年度 普通退職者数】

(※在籍期間の通算を伴う退職者等を除く)

一般行政職  (普通退職)   12,501人(同業離職者数のうち約38.2%)
       10代・20代    4,244人  33.9%
       30代       4,173人   33.4%
       40代       2,026人  16.2%
       50代以降     2,058人  16.5%
税務職    (普通退職)   528人(同業離職者数のうち約36.3%%)
       10代・20代    208人     39.4%
       30代       180人      34.1%
       40代       58人     11.0%
       50代以降   82人    15.5%
海事職    (普通退職)   32人(同業離職者数のうち約35.8%)
       10代・20代    10人     31.3%
       30代       8人    25.0%
       40代       7人    21.9%
       50代以降     7人    21.9%
研究職    (普通退職)   122人(同業離職者数のうち約24.7%)
       10代・20代    26人    21.3%
       30代       52人    42.6%
       40代       24人    19.7%
       50代以降     20人    16.4%
医療職    (普通退職)   6414人(同業離職者数のうち約82.9%)
       10代・20代    2,194人  34.2%
       30代       2,386人     37.2%
       40代       1,126人   17.6%
       50代以降     708人     11.0%
福祉職    (普通退職)   2,784人(同業離職者数のうち約57%)
       10代・20代    1,163人  41.8%
       30代       992人    35.6%
       40代       409人    14.7%
       50代以降     220人     7.9%
消防職    (普通退職)   1,841人(同業離職者数のうち約37.3%)
       10代・20代    1,074人  58.3%
       30代       456人    24.8%
       40代       161人     8.7%
       50代以降     150人     8.2%
企業職    (普通退職)   8,237人(同業離職者数のうち約67.2%)
       10代・20代    1,127人   13.7%
       30代       3,050人  37.0%
       40代       1,339人  16.3%
       50代以降     2,721人   33.0%
技能労働職  (普通退職)   509人(同業離職者数のうち約10.2%)
       10代・20代    87人        17.1%
       30代       89人     17.5%
       40代       97人      19.1%
       50代以降     236人      46.4%
教育職    (普通退職)   9,929人(同業離職者数のうち約30.5%)
       10代・20代    3,963人   39.9%
       30代       3,235人   32.6%
       40代       1,537人    15.5%
       50代以降     1194人     12.0%
警察職    (普通退職)   3,206人(同業離職者数のうち約44.4%)
       10代・20代    2,155人    67.3%
       30代       540人       16.8%
       40代       264人       8.2%
       50代以降     1351人      7.7%

令和4年度 地方公務員の退職状況等調査


3.データを考察


ここまでのデータを見てもらうとわかるように、ほとんどの職種で20代の退職者数の割合が多くなっていることから、このようなことが言えるかと思います。

「20代までの早期退職者が増加傾向にある」

特に、消防職や警察職の場合、普通退職者数における20代までの年齢の割合が50%以上を上回っていることから、特にこのことが顕著に浮き出ているのではないかと思います。

実際に、福島県の双葉地方広域組合では、10倍近くまで高くなっていた試験倍率が定員われを起こすなど、公務員の採用が低迷していることがわかります。(参照:https://www.minpo.jp/news/moredetail/20241206121182

このような状況の中で、転職やキャリアチェンジに一歩踏み出せないといった方が多くいることは、現場で働いてればわかる事実だと思いますが、その一歩を出すために必要なことを簡単に解説していきます。




【一歩踏み出すために必要なこと】


転職やキャリアチェンジを考えたとき、「本当に自分にできるのだろうか」と不安に感じるのは誰しもが通る道ですが、第一歩を踏み出すためには、すべてを完璧に準備する必要はありません。

大切なのは、自分の目指す方向を明確にし、小さな一歩を積み重ねていくことなので、一歩踏み出せない人は以下の内容を参考にしてみてください。


1.キャリアチェンジしたい理由を明確にする


キャリアチェンジの成功には、まず「なぜ転職したいのか」を明確にすることが重要です。この理由があいまいなままだと、一歩踏み出すことが難しくなりますし、転職活動中に迷いが生じたり、適切な選択ができなくなる可能性があります。

そのために効果的なのが、「自己理解」です。これまでの経験を振り返り、あなた自身が大切にしている価値観や強み、そしてやりがいを感じる瞬間を整理しましょう。



【自己理解で明確にすること】

人生の目的や理想
キャリア選択の動機
性格
価値観
強みと弱み
スキル
興味、関心
目標、夢
行動傾向
過去の経験
人間関係
環境適応
感情、メンタル身体、健康
金銭観
学習スタイル
自己認識
得意なこと、苦手なこと



【転職理由の明確化】

「人との信頼関係を築く仕事がしたい」

→ 対話を通じて他者とつながりたい、相手に価値を提供したいという思い。

「専門スキルを活かして社会に貢献したい」
→ 自分が持っている知識や能力を使って、課題解決や価値提供をしたいという願望。

「チームで協力し、成果を出す喜びを感じたい」
→ 個人ではなく、仲間とともに目標を達成するプロセスにやりがいを見いだす。

「自由度の高い働き方をしたい」
→ 固定された環境やスケジュールより、自分でコントロールできる仕事に魅力を感じる。

「学びと成長を続けられる仕事がしたい」
 → 新しい知識やスキルを吸収し、自己成長を実感できる環境を求める。



2.実際に行動を起こしている仲間を作る


キャリアチェンジの成功には、同じように挑戦している仲間の存在が大きな心の支えとなります。特に、公務員の場合って、閉鎖的な考えの人が多いからこそ、職場の同僚や上司に相談しづらい状況があることもわかります。

そのため、同じ目的を持った仲間は、情報共有や助け合いができるだけでなく、「自分も頑張ろう」と思えるきっかけを与えてくれる存在となるのです。


【仲間づくり】

①:SNS
②:交流会
③:オンラインコミュニティ
④:勉強会やワークショップに参加する
⑤:ボランティア活動や地域コミュニティに参加する
⑥:メンターやコーチを探す

など


3.転職市場を把握する



【転職市場の動向】

厚生労働省 令和6年10月(2024年10月) 
有効求人倍率1.25倍
(前月に比べて0.01ポイント上昇)

doda     令和6年11月(2024年10月) 
転職求人倍率レポート
転職求人倍率は2.82倍
(前月に比べて0.07ポイント上昇)


※有効求人倍率は、転職希望者1人に対して約2.82件の求人が存在することを示しており、求人数の減少幅よりも転職希望者数の減少幅が大きかったため、求人倍率が上昇したと分析しています。

有効求人倍率の推移


全体として、求人数は高い水準を維持しており、特に年末から年始にかけての転職市場は良い方向に動きやすくなっている傾向があるので、転職活動の時期としてはこのようなタイミングがおすすめとも言えます。

逆に、転職市場は日本経済の影響を受けやすくもなっているので、急に変わることがあるからこそ、一歩踏み出すタイミングとしてはありだと思います。




【今選ぶ未来とは…】


いろんな考え方があると思うのですが、僕自身が思う今選ぶべき未来とはこれじゃないかと思っています。



「どう生きたいのか」
「どう在りたいのか」
「今ある命をつかって、どのように未来に紡いでくのか」


僕自身ができているわけではないですが、毎日これを意識していますし、どうすればこれが実現できるのか考えて行動しています。

僕自身もすごい経営者の人や人格者からすれば、まだまだガキンチョ扱いされしまうようなレベルですが、これを明確にして、意識して、行動していくことで、「自分らしいキャリア選択」ができるのではないかと思っています。





【最後に】


安定している公務員から転職、独立(起業・フリーランスになる)をするというのはとても不安を感じやすくて当然です。

だからこそ、初めの一歩が踏み出せなくても全然自己否定する必要はありません。

仲間を作って、相談できる環境を作ってからでも大丈夫なので、しっかりと自己理解を行ってから転職の理由を明確にして、軸を持つことによって、公務員からでも良い転職をすることができます。

一人で悩まず、一緒に頑張っていきましょう!




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