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数のなかから優勝が生まれた|おめざブログ
お笑いが好きで、ネタやバラエティ番組はもちろん、裏話もよく聞く。芸人ラジオも聴くし、最近だとYoutubeチャンネルも毎日チェックしている。いろんな芸人の話を聞いていると、M-1グランプリの存在が芸人のなかでどれだけ大きな存在かよくわかってくる。
去年のM-1では、新型コロナウィルスの影響でライブが開催できないなか、よくここまでネタを仕上げた、と番組の中で言われていた。いち視聴者の自分は「ふーんそんなものか」というくらいだったが、ライブが開催できないことがどれだけネタの出来に関係してくるか、2018年優勝の霜降り明星のYoutubeを見て初めて理解できた。毎月開催する単独ライブで、M-1の決勝に向けたネタを披露する。毎回ボケを変えて、お客さんの反応を見てネタを修正する。それを1年かけてやる。最終的にはネタ中のボケも何千、何万というなかから選んだものになったそうだ。「もうこれで完璧か」となったところで「でもこのまま優勝できない気がする」ともう一回つくり直たこともあったという。M-1の決勝で見るネタの一つひとつが、その日のために果てしない数のボケを生み出して、そして捨ててきたのだと思うと、熱いですよね。
「面白いネタは数のなかから生まれる」と、芸人でもない自分が勝手に言っておく。逆に言うと、たった一度きりでうまくいくことなんかそうそうないとも言える。仕事や趣味でつまづいても、そう思うと乗り切れそうな気がする。
月曜日が始まりました。そういえば写真家の森山大道も「写真の質は量から生まれる」と言っていた。