大企業を辞めて、起業したわけ
こんにちは。
note1投稿目にして、X(旧Twitter)のフォロワー数の35倍もの方に早速フォローいただいた今井です…笑
予想以上に多くの方に反応いただき、ちょっとびっくりしています…!
フォロー、スキしてくださったみなさま、
本当にありがとうございます!励みになります!!
さて、今日は前回のnoteで予告した通り、
僕が会社をつくったわけについて書いていこうと
思います。
今回も全部で10分弱で読める分量になっています。
お手すきの際に楽しんでいただければと思います。
ではでは、早速本編どうぞ!
1.起業の背景
まずは、今井は何者やねん!と思われるかと思いますので、簡単な自己紹介からさせていただきます。
新卒で野村総合研究所という会社に入社いたしまして、民間企業の新規事業の戦略検討や事業開発の伴走支援、DX化の支援などを行ってきました。
小さいころから、困っている人の話を聞いて解決策を考えるのが好きだったので、コンサルタントは天職だったなと今でも思っております。
コンサルタントとして様々な企業様のご支援をさせていただく中で、企業の課題だけでなく、社会全体の課題について考える機会も増えてきました。
と同時に、真剣に社会課題をビジネスの力で解決できないだろうかと考え始めるようになりました。
他方で、コンサルタントという性質上、お客様の企業が現在行っている事業や今後行いたい事業が前提としてあり、いかにそれを実現させるか、現在(又は将来起こりうる)課題を解決するかが重要であって、自分自身がやりたい事業を自由に挑戦することとはずれてきてしまいました。
また、ちょうど30歳の時に結婚したこともあり、今後子供が出来たらリスクを負った挑戦などしづらくなるかもと思い、妻にも悩みを打ち明けて、理解を得つつ、一度きりの人生、悔いないようにチャレンジしたいと思い、起業に至ったわけです。
(お子さんがいても挑戦し続けている方には本当に頭が上がりません…)
前職の野村総合研究所は本当にいい会社で、コンサルタントとして、人として、本当に尊敬できる上司・部下に恵まれ、本当に幸せでした!
急な挑戦ではありましたが、背中を押してくれた上司やフォローしてくれた同僚、応援してくれる妻には感謝しかありません…
2.ビジネスアイデアの原点
さて、では次にどんなテーマで起業したのか、ビジネスアイデアの原点について話したいと思います。
「社会課題」と一口に言っても、課題先進国日本では本当に多くの課題がありますよね…苦笑
幸いにも中高の同級生に起業をした友人がいたので、彼にブレストを手伝ってもらいながら、少しずつ自分が本当に解決したいこと、困難であっても挑戦を楽しめることは何だろうと考え続けました。
そして、たどり着いたのが「人生100年時代の資産管理・承継に関する課題を解決し、すべての家族が円満であり続けられるようにする」というテーマです。
少子高齢化の進展で、高齢者は今後ますます増える一方、生産年齢人口は減少することが自明なので、構造的なアンバランスさに起因する課題は拡大し続けます。
晩婚化や未婚率の上昇、核家族化の進展などの社会環境の変化なども相まって、老老介護などの介護の持続性の問題や老後資金2,000万円問題なども昨今話題になっているかと思います。
また高齢者が増加する≒認知機能の低下した方が増加するということで、認知症に起因する資産凍結の問題や契約に関する不正行為などの問題もより話題になりやすくなったと思います。
加えて、僕自身が法学部出身ということもあり、遺産相続をめぐる裁判件数が急増していることにも心を痛めました…
そこで、どうにかして、家族が争わず、介護などの不安を可能な限り解消しつつ、全員が笑顔でいられるようにしたいということを真剣に考え始めたわけです。
そして、それが今の会社のビジョンとミッションにも直結していきます。
3. ビジョンとミッション
立上げたばかりの会社などで、今後表現の見直し・ブラッシュアップや、要素が追加されることはあるかもしれませんが、今時点でのビジョンとミッションをお伝えできればと思います。
高齢者にとっての余生とは、「いつ終わるか分からない砂時計」のようなものです。
不安だから貯蓄をしっかりしますよね。
でも、銀行に預けていても万が一の事態が起きたとき、本当に必要な時に引き出せない、という恐れもあります(いわゆる資産凍結問題)。
私たちは、人生100年時代において、安心・安全な資産管理・資産承継の仕組みを提供し、老後生活の不安・恐怖を解消したいと考えています。
そして、親御さんが余生を安心して過ごせることは、子世代の安心にもつながると考えています。
親世代が楽しく過ごし、子世代もイキイキと暮らせる…
そんな家族円満な状態を維持し続け、日本経済の発展に貢献していきます!
会社立上げの準備期間から現在に至るまで、多くの高齢者の方にインタビューを繰り返してまいりました。
その中で、単に経済的な問題を解決すればいい、ということではなく、世代間の介護・看取りに対する価値観の違いや、元来日本ではお金の話について親子間でなかなか話づらかったなどの心理的な問題とが複雑に絡み合っていることが分かってきました。
そして、高齢者の余生に安心を届けると言っても、家族それぞれで世帯構成や親子・兄弟姉妹の関係性、資産状況、理想的な暮らしなど全くバラバラなので、悩み事もまちまちです。
一方で、資産管理、相続、節税、不動産などの資産の投資・運用などキーワードは聞いたことがあっても、どういう商品・サービスがあるか分かりづらくなっていることもあり、何が自分の家族にとってピッタリなのか判断しづらいですし、法改正なども頻繁にあるので、一般人からしたら本当に難しいなと思います。
そのため、私たちは、ご家族の想いをちゃんと拾い上げて、自分たちにピッタリの対策を取っていただけるための仕組みを作っていきたいと考えています。
4. 困難と挑戦
ここまで、かっこいいことを書いてきましたが、
実際の僕は本当に大したことないなと、日々自分のダメダメさを痛感しております…苦笑
苦労したこと、今も苦労していること3つを備忘的に記載しておこうと思います。
これからスタートアップしようと考えられている方の参考になれば幸いです。
①B to B(B2B)とB to C(B2C)の違い
もともとコンサルタントとして、企業様向けのサービスを行っていましたので、頭が完全にB2Bになっていました。
たとえばB2Bの場合は、【実証実験を一緒にやる→効果がありそうなら連携の範囲を広げていく】などのスタートアップでも取り組めそうな話がイメージできたのですが、B2Cは何からやればいいんだろうと、まずそこでつまづきました…
また、特に取り組もうと考えたのが「家族の間柄やご資産」という、とてもセンシティブなテーマだったので、ECで簡単に売れる、という類のものでもありませんでした。
そのため、B2Cの中でも難しい事業だなと痛感しています。
結果として、(スタートアップあるあるだと思うのですが)
・お客様からの信頼がないと、
そもそも話を聞いてもらえない、受注できない
・でも、受注がないと実績を積めないので、
信頼を得られない
というジレンマに完全に陥っています。
まだジレンマから抜け出せていませんが、
「やれることは全部やる」
「地道に一歩一歩実績と信頼を積み重ねる」
ということでしか解決しないと思いますので、
挫けずに頑張ろうと思います!
②バックオフィスの方のありがたさ・大変さ
起業して一番苦労しているのは何かと聞かれたら、①で記載した営業的の話と並んで、バックオフィス業務のことを挙げるでしょう。
僕はもともと事務系の業務が苦手(というか嫌い)だったのですが、起業したことで、全部自分でやらなければならず…
会社の定款や登記、契約書関連の整備などの法務系の業務、法人口座開設や経費精算などの経理系の業務、リクルーティング用の資料準備などの人事系の業務など、前職がどれだけ恵まれていたか、バックオフィスの方々がどれだけ苦労されているのかありがたさが身に沁みました。
今後会社が軌道に乗って、バックオフィスの方々を雇えるようになったら、本当に大切にしたいと思っています。
③資金の問題・PMF(Product Market Fit)の達成
最後は少し小難しい話になります。ご容赦ください。
まず、当然ながら会社を立ち上げた瞬間から、人件費や賃料など固定的にかかるお金があるので、どんどんお金は減っていきます。
先んじて起業した前職の同期などにアドバイスを求めたところ、「本当に私たちの会社は強いのか?私たちの商品・サービスは市場の強い需要を満たしていて拡大する見込みがあるのかというPMF(Product Market Fit)があるのか、見つけられているかが最も大事。もはやPMFのことだけを考えたほうがいい」というアドバイスをもらいました。
投資家の方とお話をさせていただいた際も、PMFのことについて触れられていました。
先述の通り、どんどん資金は消えていきますので、資金が底をつくまでにPMFを達成し、投資を受けられる状態に到達することが直近の私の最大の挑戦になります。
そのためにも、営業面の課題を乗り越え、お客様と真摯に向き合い、サービス・会社を洗練させ続けます!
5. 今後の展望
最後に今後の展望について簡単に触れて、終わろうと思います。
勝手ながら、今挑戦している「人生100年時代の資産管理・承継に関する課題を解決し、すべての家族が円満であり続けられるようにする」というテーマは、日本における社会課題解決の難しさランキング第1位なんじゃないかと思っています苦笑
多くの人に「できるわけないじゃん」と鼻で笑われるかもしれません。
(実際、自分の両親にはだいぶ反対されました笑)
でも、「できる/できない」、ではなく、
「どうやったらできるか」を考えたいのです。
すこし前に流れていて、本当に素敵だなと思ったSalesforceのCMですが、まさにこれです!笑
問題が複雑に絡み合っていて、解決可能な粒度まで分解して一つ一つ解決していかねばなりません。
そのため、一つ解決すれば、また次の一つと事業を創り、課題を解決しということを繰り返していくことになります。
裏を返せば、事業としての裾野が広いテーマだとも思います。
困難なことに挑戦することにこそ燃えるという方に仲間になっていただきつつ、本気で課題解決に邁進したいと思っています。
また、日本をはじめ、アジア諸国でも少子高齢化は進んでいきます。日本でうまく課題解決できればそのパッケージを海外に展開することだってできるかもしれません。
不安なこと、苦しいことは山ほどありますが、このように思っているからこそ、ワクワクして挑戦し続けていけます。
共感してくださる方、実はこんな問題もあるんだという方はぜひnoteのコメント欄やX(Twitter)のDMなどでやり取りさせていただければ嬉しいです。
会社のことになると熱く語ってしまいますが、
今回はこのあたりで終わろうと思います笑
途中独りよがりな文章になってしまったかもしれません…すみません!
最後まで読んでいただいたみなさま、
本当にありがとうございました!
今後も投稿してまいりますので、
お気軽に読んでいただければと思います。
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