データドリブンな文化の醸成
皆様 こんばんは。
Yodaです。
最近ランニングへの意欲が停滞して餃子ラン(走ったキロ数=食べていい🥟の数)のルールが守れなくなっているのが悩みです。
先日下記のようなツイートをしました
結果皆餃子食べたいに投票してくるので回答がゆがみましたが今日はリサーチやデータ分析の文化の醸成、そんな話をしたいと思います。
今回の話はFMCGや自動車、GAFAを代表とするIT系の会社で「リサーチやデータ分析が当たり前」、という業界ではない所の話をしようと思います。
リサーチやデータ分析をするにあたって
担当者として「今迄リサーチとかやったことないのに」急にリサーチをしなければいけなくなる・データ分析をしなければいけなくなる時は大体以下のような時になります。
・上司が新しくなった(リサーチやデータ分析の経験や文化のある会社からくる)
・打ち手がなくなった(のでリサーチをやって新しい手を考えたい)
・競合が新しい事をやってきた(商品展開やMarketing Activationなど)
この中でも上司が新しくなった、みたいなのが一番きついです。何故ならば組織やその体制は変わっていないのにリサーチやデータ分析をやらなければ「ならない」事がほぼ確定しているからです。
そんな時に担当者がやりがちなのが
・今困っている課題に対して知りたいことを調べる
事です。
え?リサーチって知りたい事(知らない事)を調べる事じゃないの?って思いますよね。
大枠は間違っていないんですが往々にして「リサーチやデータ分析の文化がない」ところで「いきなり知りたい事(知らない事)を調べる」っていうのはとても難しいんです。
何故ならばリサーチやデータ分析を次にどう生かすか、のフレームワークが確保されていない、また結果が出てもそれを活用する術がわからない、からなのです。
では「リサーチやデータ分析の文化」は「今その文化がない所には作れないもの」なのでしょうか。
私は違うと思っています。
大前提としてリサーチやデータ分析は「知りたい事を知る」為の物ではなく「次にアクションの取れる事象に対して知ったらアクションが取れるレベル迄知る」為の物だと理解をしてください。
別の言い方でいうならば「意思決定が出来るリサーチ・データ分析」に出来る様にしないといけないのです。「知りたいことを知るアンケート」では足りないのです。
なので先ほど上記で
知っていること vs 知らない事
という軸を作りましたが、本来はリサーチってまずは下記のような軸を考える必要があるんです。
今困っている課題に対してアクションの取れる事は何か、アクションの取れないことは何か、を把握することがまず大事。
で、その次に
知っている事 vs 知らない事
と言う軸を掛け合わせる必要があるのです。
ここで重要なのは先にアクション軸を考えておくこと。
知っている vs 知らないを先に考えてしまうと、
「あ、これも知らないから足しておこう」
「あ、他の部署が知らなさそうだからこれも知るべきことに足しておこう」
と、どんどん知らなければいけないことが増えて行ってしまいます。
すると何が起きるか。
①本来知らなければいけないことがおろそかになる
②付け足しでどんどんとリサーチや分析の手間やかかる時間が増える
③アクションを取るのが遅くなる(またはそもそもアクションに結び付かない)
という事が起きます。
こういう事が起きると
「なんだリサーチやったのに全然使えねぇ結果になったじゃん」とか
「リサーチやったのに出た結果はほとんど知っている結果だったよ」とか
「これだけ時間かけて実施したのにアウトプットこれだけ?」とか言われます
すると
・せっかく初めてリサーチ・データ分析をやってみたのに文句しか言われなかった
・やったリサーチデータ分析は「面白いね」とは言われたもののその後使われなかった
・また本業の他にリサーチ・データ分析をやっていた時には「あれだけ時間かけたのに使えない結果だったし、本業も全然進んでいない」と言われてしまう
・結果、似たような案件が「もう二度と出ませんように」と苦手意識が生まれてしまった
という悪循環に陥ってしまいます
ではその様にならないようにするためには何をしたらいいのでしょうか
それぞれの象限の特徴
その為にはまずは上記の各4象限の特徴を把握してみましょう
①アクション取れない事 x 知ってる事
ここの象限は認知しておくのはとても重要で「認知しているけど○○な理由でアクションが取れない」という事象は○○な理由がどれだけ強い理由なのか、という事を理解しておく必要があります。
○○な理由が
「A事業部の提案はB事業部には絶対に通らない(通してもらえない)、何故ならそれぞれの事業部長が仲が悪いから」
というレベルの物もあれば
「Xという事業を捨ててYという事業に方向転換をしないといけない(現在X事業は主力事業の為、簡単には捨てるという判断はできない)」
というレベルの物もあります
②アクション取れない事 x 知らない事
ここは正直重要度は低いです。
「知ったところで結果アクションが取れない」から、と言うのが大きい所。
最初の方に「知らない事を知るだけ」のリサーチをやると結果がうまく出ない事があるのはこの象限を選んでしまう人が多いため。
知ったところでアクションが取れないものは後回しにしましょう
③アクション取れる事 x 知ってる事
ここは要注意です。
アクションが取れる!知っている!となるとリサーチをやろう!となってしまうんですが、この象限の事は往々にして
・既に知っているのにアクションがとられていない理由がある(これを確認しておかないとまずいことになる)
・既に知っているのに再度リサーチをやっても同じ結果しかでず終わった後に「うん、知っているよ。で、何がいいたいの?」と言われてしまう
・リサーチやデータ分析をやってもやらなくてもアクションを取ることが決まっていることがある
ので、この象限に当てはまる事象が出てきたら「リサーチやデータ分析」は必要なく、社内に転がっている情報を綺麗にまとめてあげて、早くアクションを取る合意を取る事をメインに動いた方が時間と労力の無駄にならないでしょう
④アクション取れる事 x 知らない事
「リサーチやデータ分析の文化」のない場所で一番重要だと思うのは「アクションを取る」事を念頭に「知らないことを知る」という事。
そのため、この象限にフォーカスをすることが文化を作る事の一つになります。
いわゆる「データドリブン」な組織・文化になるためには
「リサーチやデータ分析を次にどう生かすかのプロセスを確保し、またその結果をどう活用するかが特定の個人にだけではなく組織的に理解しておく。そして意思決定ができるようになる」事が重要です。
この象限のものは「アクションがとりたいんだけれども、わからない事が多いからわかるようになりたい」ものです。ここで重要なのはただ単にわからないもの、ではなくあくまで「取りたいアクションが明確である」、そしてその中で何が足りていないか、が分かっているという事です。
ここで最終的にとりたいアクションが「リサーチやデータ分析を基に」一つでも取れれば、それはデータドリブンな文化の醸成の一歩です。
その醸成の第一歩が「次のアクションもリサーチやデータ分析を基にやってみよう」という気持ちに繋がります。
イメージ的には「アクション取れる事」の軸が「成功体験」によってどんどんと幅を広げていく感じです。
赤枠がもともとの④の枠だったものが成功体験によってどんどんX軸が右に伸びていき、新しい緑の枠の④を作っていく、これが「データドリブンな文化」を醸成していくことだと思っています。
まとめ
「リサーチやデータ分析の文化」のない場所で一番重要なのは「リサーチやデータ分析を使って何かアクションを取る事が出来た」という成功体験です。最初はまず「とれるアクションを見つけてみる」事から始め、そのアクションを取るのに「ないと意思決定ができない」情報を見つけてみる事から始めてみましょう。
その為に実施をしたリサーチやデータ分析の情報を基に最初に見つけた「とれるアクション」を取ってみましょう。
その成功体験が文化の醸成に繋がります。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。
普段はTwitterで餃子おいしい、みたいなことしか呟いていないのですが、久々に真面目にいろんなことを書いてみました。
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