【Race Report】富士クリテリウムチャンピオンシップ
大会名:富士山サイクルロードレース2023 富士クリテリウムチャンピオンシップ
開催日:2023/3/4-5
会場:静岡県・富士市役所前特設周回コース
天候:4-晴れ 5-雨
カテゴリー:予選 JICF / 富士クリテリウムチャンピオンシップ決勝
コース:予選 1.8km × 20Laps = 36km
決勝 1.8km × 30Laps = 54km
リザルト:予選18位 / 決勝6位
メインサポート
ホイール:DT Swiss ARC 1100 Dicut 50
使用機材
バイク:Canyon Aeroad CFR
ウェア:Sunvolt S-Ride Proパフォーマンスセパレートワンピース
グローブ:Sunvolt S-Ride エアログローブ
ボトル:Beka
タイヤ:Continental Grand Prix 5000 TL 4.5ber / 4.8ber
第2回富士クリテリウムチャンピオンシップが静岡県富士市で開催された。UCIプロコンチネンタルチーム、JICFクラブチーム、学連の3団体からクリテリウムのチャンピオンを決める大会としてプロチームと走れる貴重なレースとしてとても楽しみだった。昨年は予選敗退してしまい交流戦に回ってしまったので今年こそ決勝で走ることを目標に挑んだ。
先週の神宮クリテの雪辱を晴らす機会が直ぐに与えられた。メカトラで悔しい思いをしたので今大会でリベンジしたいと考えていた。学連だけでなくプロチームと走れる贅沢セット。完全燃焼するためには最高な舞台のレースだった。
コースレイアウトは第1回大会と同じ。ヘアピンカーブが2つあり、スタートゴールに少々の登りがあるシンプルなレイアウト。ところどころ荒れている路面があるのでパンクや振動吸収には気を使わなければならないと感じた。
予選
予選はJICFの学連チームの中から上位25名が翌日の決勝に進むことができる。昨年痛い目を見ているので今年は安全に手堅く予選通過することだけを意識していた。
レース序盤から落ち着いた展開で集団内で走行。ペースも安定しており位置取りもしやすかった。ヘアピンカーブでの落車が相次いでいたので落車に巻き込まれないように集団前方で走ることを意識。アタックも決まる雰囲気は無かったので気持ちに余裕を持って対処できた。
残り2周に入る際に落車が発生し巻き込まれた。幸い危険を察知してストップだけで済んだが、ニュートラル適用外の周回だったので急いで集団に戻るために脚を使った。結果直ぐに復帰できてホッとした。何が起こるかわからないのがロードレースであり一瞬でも気を許してはならないことを思い出された。残り2周からゴールスプリントへの位置取りが重要になると予想していたので位置を上げ、最終周回のラストコーナーは6番手で通過。ゴールスプリントの際に前方の選手が接触しており、落車する可能性を察知して無理には踏まなかった。途中失速してしまい追い込むことができなかったが18位でゴール。無事に予選突破できた。
予選は確実に通過するための走り方で積極的なレースはできなかったが、結果的に予選通過できた。途中巻き込まれた落車にも上手く対応して最小限の被害で済んだことは良かった。ただゴールスプリントの位置取りや捲るタイミングなど道幅が広い分考えていなければならないと感じた。コースが広くても埋もれてしまったら追い抜くことは難しいので決勝では位置取りがさらにシビアになってくるであろうと考えた。
決勝
予選で感じたことはスプリントでの勝率は低いと感じていたので積極的なレースを展開できたらなと考えていた。国内プロチームと走れる貴重な機会だからこそ自分らしさを発揮したかった。自分の力がどれだけプロ相手に通用するか試せるチャンス。決勝で走ることが楽しみだった。
レース序盤から予選とは比較にならないほどのペースでスタート。速いペースだったが身体に余裕があったので位置取りに注意を払い、集団後方に埋もれてしまったらコーナー手前で前に上がる方法を取り集団前方を走ることに集中。抜け出す選手が何人かいたが集団の速度から逃げが決まるとは考えにくかったので位置取りと落車に注意していた。
レース中盤から雨がポツポツと。レース中は気にならなかったがかなり降っていた気がする。濡れてきた路面でコーナーが滑りそうで突っ込みすぎないように注意した。レース半分で有力選手を多く含む数名の逃げができ、直感で脚を使っても逃げに乗ることに決めた。集団前方に位置取りできていたからこそ対応できた。有力選手が強い選手ばかりだったので行くしかないと感じた。
逃げグループに追いついたのは良かったが心拍がキツくローテに入ることができず千切れそうな時もあったが、気合いで離れなかった。だが、残り10周で身体が楽になりローテも回すことができるくらいに回復した。そこからは幸せの時間でありレースがとても楽しかった。
メイン集団との秒差も離れていく一方であり逃げ切りが濃厚になっていった。残り2周で逃げ切りが確実に感じたのでゴールスプリントに集中した。プロチームの中でも有名選手ばかりの逃げでどのタイミングでスプリントするか悩んでいたが、確実性をとってスプリントすることを選んだ。5番手で最終コーナーをぬけ、スプリントに入ったが完全に力負け。全く伸びず6位でゴールした。
レースの状況判断をし積極的に動く目標は達成できたと思うが力不足を痛感した。スプリントでも力負けしていたのは明らかだった。今回のレースはメカトラもなく実力での結果なので悔いはない。ただ今回のレースでは得られることが多かった。いつも良いレースをしている時は挑戦していることが多いと感じる。状況判断をして行動に移すことができたのは良かった。もっと強くなって勝てる選手になりたいと感じた。
今大会はDT Swiss ARC 1100 の50mmハイトを使用。先週の神宮クリテはERC 1100 の45mmハイト。たった5mmの差だが用途の違うホイールを試すことが楽しみだった。ハイトの違いだけでなくリム幅の違いがライディングの乗り心地に変化を与えていた。今回ARCシリーズの最速エアロホイールの恩恵に助けられた。俊敏性や加速力、巡行速度のバランスが非常に良くレースで支えてくれた。機材は最高だからこそ後は自分自身が強くなるために努力しかない。
レース中の雨で低体温症となった選手が多かったみたいだが自分は逃げている間キツかったおかげで全く寒さが気にならなかった。結果論だが逃げていたことで身体が温まったのが良かった。今回予選で長袖を使用したことで決勝は半袖だったがジャージの選択は重要だと再確認できた。
今回のレースは自分にとって挑戦できたレースとなったと感じる。国内プロチームとのレースで動くことができたのは良い経験になった。これから調子を上げて今年のビックレースに向けて精進していきたい。
沢山の応援・サポートありがとうございました‼︎
立命館大学自転車競技部 高本亮太